神戸新聞
▼神戸一丸気迫の4発 J1残留へ、激しい攻め
神戸がひとまず、泥沼を抜け出した。3位のG大阪を破り、リーグ戦11試合ぶりの白星。9月に就任した和田監督は「やっと勝てました」と息をついた。
J1残留へ、選手たちの心は一つだった。前半22分に失点。同36分に追いつくも、その5分後に再び失点した。「いつもなら負けパターンでしたね」と朴康造。しかし、イレブンの心は折れなかった。
後半もボールを追い回し、DFはラインを押し上げた。激しいプレスが相手のミスを誘い、チャンスが広がった。後半2分に追いつくと、その10分後には小川が勝ち越しゴールを決めた。1ゴール1アシストのボッティは言う。「和田監督を信じてやってきた」。
28日、選手たちは寮で“決起集会”を開いた。「絶対に勝とう。和田さんを男にしよう」。チームの立て直しに奔走する和田監督に報いたい‐。その思いが結束を高め、強豪を撃破した。
和田監督は「浮かれることなく、勝ち点を積み重ねたい」。その背中にイレブンはついて行く。
▼小川が決勝ゴール リーグ初得点、クラブ最年少記録
神戸の新星、小川がリーグ初得点となる決勝ゴールを挙げた。クラブ最年少得点記録を更新した18歳3カ月の小川は「みんなと抱き合ってうれしかった」と笑顔を見せた。
同じ18歳のG大阪・宇佐美が先制ゴールを挙げ、「自分も決めたい」と奮起した。2‐2の後半12分、鋭くゴール前へ飛び出し、石櫃の右クロスに頭で合わせた。「攻めの気持ちでいった。運動量とスピードで勝負できた」。欠場のエース大久保に代わり、大きな仕事をやってのけた。
▼大久保とポポが負傷欠場
J1神戸の大久保とポポが30日のG大阪戦のベンチ入りメンバーから外れた。大久保は左太もも裏に痛みを訴え、ポポは足首を痛めているもよう。いずれも軽傷とみられる。大久保は「大事を取った」と話した。
デイリー
▼和田神戸残った!小川クラブ最年少弾
がけっぷちで、ヴィッセルが意地を見せた。8月8日・浦和戦以来忘れていた勝利のホイッスル。深紅のスタンドでサポーターの歓喜がはじけた。就任後初めて勝ち点3を得た和田監督は力強く両拳を握った。イレブン全員で肩を組み『神戸賛歌』を夜空に響かせた。
「やっと勝てました。勝てたことをまずうれしく思います」。指揮官に安どの笑みが浮かぶ。松下電器時代から9年間在籍した古巣からの1勝。「優勝を争ってるガンバからは自信になる」と感慨を込めた。
文字通りの背水の陣。エースFW大久保が28日の練習で左太もも裏を痛め欠場。J1残留を争うFC東京が先に勝利を収めた。負ければ、勝ち点差は一気に5に広がっていた。「和田さんを男にしようとみんなで話していた」。窮地で輝いたのは高校3年生の“ルーキー”だった。
2‐2の後半12分、DF石櫃のクロスにFW小川が反応。相手に当たりこぼれたところを見逃さず、右足で技ありの勝ち越し弾を流し込んだ。「ラッキーでした」。クラブ最年少となる18歳3カ月16日のプロ初ゴールに白い歯をのぞかせた。
成長を見せたかった。9月20日の全日本ユース三菱養和戦。先発で2ゴールしたものの、チームは16強で敗退。トップでの出場経験を持つ“助っ人”は勝利をつかめず、唇をかんだ。「悔しさは三宮(のカラオケ店)に置いてきました」。コブクロの『轍』を熱唱し、再び歩き始めた。
J1残留へ弾みとなる結果だが、15位との勝ち点差は2のまま。和田監督は「残り6試合、勝ち点1ずつでも積み上げていくのが残留への道」と気を引き締めた。
それでも、今季最多4得点の“象徴”となった若武者への期待は膨らむばかりだ。「今日みたいなゲームを続ければ勝てる。ヴィッセルはいいチームだと思います」。残り6戦。小川の言う通り、逆転は十分可能だ。
▼大久保は欠場「痛みは全然ない」
左太ももの負傷でスタンド観戦した神戸FW大久保は、敵地での快勝に「これを続けられればすごくいい。3点目が入った時は“終われ~”と思った」と笑顔を見せた。試合後は勝利の輪に加わり喜びをともにした。前節出場停止に続き2戦連続欠場となったが「痛みは全然ないし、やろうと思えばやれた。次が大事ですから」と、ホームの次節仙台戦(11月6日)を見据えた。
ニッカン
▼高校3年・神戸小川J初&V弾
高校3年の神戸MF小川慶治朗(18)が、J初ゴールとなる決勝弾を決めた。FW大久保嘉人(28)の代役として先発。同点の後半12分に石櫃からのボールを、右足で押し込んだ。18歳3カ月16日での得点はチームの最年少記録だ。プロ契約は来季から結ぶ方向のため、まだ無給。それでも「大久保2世」として期待される新星は「和田さん(監督)を男にしたかった。自分が進化すれば、チームも強くなる。どうしても点がほしかった」と喜んだ。
▼神戸11戦ぶり白星に欠場大久保感涙
神戸FW大久保嘉人(28)が泣いた。左太もも裏に軽い肉離れが見つかり、試合直前に急きょ欠場が決まった。試合に出られないふがいない気持ちを抱えながら観戦し、11試合ぶりの勝利を見届けて仲間の元にかけつけると感極まって涙した。「ずっと勝てなかったし(試合に出られない)自分の責任もあったしね。負けたら(残留が)本当に厳しくなる。終わっていたかもしれんから。そう考えたら涙が止まらなくなった」。
苦しさと、寂しさ-。さまざまな感情があふれ出てきた。10月6日に祖父吉田誠一さん(79)が他界した。危篤の一報を受けた9月にはオフを利用して福岡の実家に戻り、丸3日も病院のベンチで寝泊まりして看病を続けた。負けん気の強い性格になったのは、九州男児として祖父の教えがあったから。天国に旅立つと、葬儀には出席せずに練習に没頭した。幼少時代、じいちゃんは試合に勝つと褒めてくれた。それを思い出したから、勝ちたかった。
次節仙台戦(11月6日)は、強行出場する見通し。和田監督就任後6戦目の初白星になったが、まだJ2降格圏の16位。苦しい状況は変わらない。「次は絶対に出る。いつまでも休んでいられん」。大久保はそう言って、大好きな「じいちゃん」がいる夜空に輝く星を見つめた。
スポニチ
▼神戸・小川「何とか点取りたかった」高3弾で金星!
チームの窮地を18歳の高校3年生が救った。2-2の後半12分。今季3度目の先発となったMF小川は、右クロスのこぼれ球を右足で押し込みJ初得点。18歳3カ月16日でのゴールは、矢野マイケルの18歳5カ月13日を更新するクラブ最年少記録。リーグ戦11試合ぶりの勝利を呼び込む一撃に「ラッキーでした。嘉人さんの代わりに出たので何とか点を取りたかった」と声を弾ませた。
クラブ史上初めての二種登録。「トップでは嘉人さんがつけている。神戸のエースナンバーだから」。今季からユースで伝統の背番号13を背負う。大久保不在のこの日、これ以上ない働きを見せた。視察したU-21日本代表・関塚監督も「個人的な名前は挙げられないけど89年生まれ全員にチャンスはある」と話した通り、新星が五輪へ名乗りを上げた
スポーツ報知
▼18歳・小川チーム最年少弾で11戦ぶり勝利呼んだ
神戸が11戦ぶりの勝利をつかんだ。後半ロスタイム、MFボッティの4点目が決まると、選手全員が和田昌裕監督(45)のもとに集まり、もみくちゃに。今年9月に監督復帰してリーグ6戦目、指揮官として昨年8月の柏戦以来となるリーグ戦白星に「やっと勝てました」と喜んだ。
決勝点は高校3年生のMF小川だった。後半12分、DF石櫃のクロスに右足で合わせ、プロ初ゴール。チームの最年少記録を約2か月更新する18歳3か月16日の値千金ゴールに「(大久保)嘉人さんの代わりなので点を取ろうと思った」と、代役を果たした。
試合2日前、チームの寮で食事を兼ねたミーティングが行われ「和田さんを男にしよう」と選手は一致団結。G大阪での現役時代、万博でのJリーグ開幕戦(93年)で初ゴールを挙げた指揮官は、思い出深い地での白星に「アウェーでG大阪相手に4点取れたのは大きな自信になる」。逆転残留へ確かな手応えをつかんだ。
サンスポ
▼神戸・和田監督が初勝利「やっと勝てました」
神戸の和田監督が監督就任6試合目にして初勝利を挙げた。ダメ押しの4点目が決まった直後、選手から手荒い祝福を受けた指揮官は「やっと勝てました」と胸をなで下ろした。
チームとしては11試合ぶりの勝利。J1残留へ向けて大きな弾みとなる勝ち点3だが、15位のFC東京との勝ち点差は2のまま。和田監督は「残り6試合、勝ち点1ずつでも積み上げていくのが残留への道」と気を引き締めた。
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