デイリー
▼大久保、神戸が来季J2落ちなら移籍も
J1神戸のFW大久保嘉人(28)が、来季神戸がJ2に降格した場合に他クラブへの移籍も視野に入れていることが28日、分かった。神戸は第27節終了時点でJ2降格圏の16位と低迷。J1に残留できる15位・FC東京との勝ち点差は2ながら、厳しい状況が続いている。残り7戦で残留を逃せば、エースFWが流出する危機にさらされることになる。
不動のエースが偽らざる思いを吐露した。チームがJ1残留かJ2降格かの難局にある中、自らの信念をはっきりと口にした。「(カテゴリーの)こだわりがあるから移籍したんでしょ」。神戸との契約は11年シーズン終了までだが、過去の経験を踏まえ、大久保はJ2では戦わない意思を示唆した。
06年、スペイン1部マジョルカからJ1・C大阪に復帰したが、年間17位でJ2に降格。当初はクラブへの愛着と、08年までの契約もあり残留を基本線としていたが、W杯への夢やモチベーションの問題に悩み抜いた。最終的には違約金(移籍金)推定3億5000万円を用意した神戸への完全移籍を決断した。
今季の大久保は開幕目前の2月に左ひざを負傷、4月には鼻骨骨折、8月にも左ひざ外側半月板損傷の手術と相次ぐ故障に苦しんだ。その影響から出場16試合4得点と不本意な結果となっているが、圧倒的な技量と存在感で低迷するチームの先頭に立ち続けている。
初出場となった6月の南アW杯では左MFとして全4試合に先発出場。当時の日本代表・岡田監督から絶大な信頼を受け、16強入りの原動力となった。世界に強い印象を植え付けた大久保に、実はW杯後、8つの海外クラブが関心を示していた。移籍を望めば、J1の複数クラブも獲得に動くとみられる。
出場停止明けとなる次節G大阪戦(30日・万博)に向け、エースはこの日も神戸の練習場で調整を続けた。本来は背中で引っ張るタイプの主将だが、最近はJ2降格の危機感からか、練習中に再三厳しいプレーを要求する姿が目立っている。
「今は残留することが一番。先のことは考えちゃいけない」。もちろん、来季もクリムゾンレッドに袖を通すのがベスト。神戸の背番号13は、J2降格圏からの脱出にすべてを懸ける。
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