神戸新聞(夕刊)
▼J1神戸 三浦監督を解任 後任は和田ヘッドコーチ
サッカー・Jリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸は12日、三浦俊也監督(47)を成績不振で解任したと発表した。後任に和田昌裕ヘッドコーチ(45)が昇格し、18日の広島戦から指揮する。ヘッドコーチは安達亮強化部長(41)が務める。
三浦氏は過去に大宮アルディージャやコンサドーレ札幌などを率い、昨年8月に神戸の監督に就任。今季はJ1リーグ5勝6分け11敗で2部(J2)降格圏の16位に低迷している。
和田氏は神戸市出身。御影高、順大を経てJリーグ・ガンバ大阪などでプレーし、神戸では強化部長などを歴任。カイオジュニオール元監督の辞任に伴い、昨年7~8月に監督としてチームを指揮した。
叶屋宏一社長(43)は「残留争いから抜け出せない状況で、区切りをつける必要があると判断した」と解任の理由を説明した。監督に昇格する和田氏は「選手と一緒に勝てるチーム作りに励む」と語った。
▼守備重視、実らず 攻め単調、得点力不足に
J1神戸が三浦監督の解任に踏み切った。昨季は2度の指揮官交代で低迷しただけに、今季は継続性が求められた。しかし、後半戦に入っても勝ち点は伸びず、チームは再び降格圏に転落。またもシーズン途中の体制変更を余儀なくされた。
三浦監督は「負けないサッカー」を目指して守備を重視。だが、スタイルを追求するあまり、攻撃とのバランスを欠き、得点力不足に陥った。
現代サッカーの潮流に詳しい三浦監督は「得点の大半はセットプレーから」と強調した。高さにこだわり、最終ラインにセンターバック4人を並べたことも。しかし、石櫃ら突破力に秀でたサイドバックが出番を失い、攻撃の厚みは奪われた。
ボランチにはボールを奪う力にたけたエジミウソンと松岡を重用したが、中盤の底からの効果的なパスは少なかった。大久保らけが人が続出した影響もあり、ロングボール主体の単調な攻めに終始。フロント陣からは「面白くないサッカー」と不満が漏れていた。
三浦監督が採用した等間隔にスペースを埋める守りも、担当エリアで1対1を強いられた選手が反則を重ね、結果的にセットプレーでの失点につながった。攻守の連動性を失い、8月以降、順位の近い相手との連戦で苦杯。三浦監督が掲げた「負けないサッカー」は結実しなかった。
▼「厚みある攻撃を」和田新監督
昨季に続き、J2降格の危機で指揮を託された神戸の和田新監督。12日の練習後、神戸市内で開かれた会見では「何があってもあきらめてはいけない。自分たちの力で順位を一つでも上げるチャンスはある」と前向きに話した。
三浦前監督と同様に組織的な守備の継承を強調しつつ、「畳み掛けるような、厚みのある攻撃を引き出したい」と得点力向上にも触れた。さらに「選手のいろんな考えや意見を聞いていければ」と対話重視の姿勢を見せた。出身地のクラブを再び率いることには「運命を感じる。神戸に恩返しをしたい」と熱く語った。
監督交代の知らせは選手にも叶屋社長から伝えられ、宮本は「よくない状況を打開する一体感を、みんなでつくりたい」と力を込めた。
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