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2010/03/08

神戸新聞

▼堅守速攻 神戸が進化 戦術蓄積、空中戦しのぐ
昨季までの蓄積とキャンプからの上積み。今季を占う開幕戦で、神戸に勝利の女神がほほえんだのは、イレブンが両方で結果を出したからだ。
先制点は上積みで奪った。左サイドの吉田が浮き球を中央へ送ると、ポポが右足を一閃。強烈なシュートをたたき込んだ。「他の選手の特徴はつかんでいる。吉田なら、ボールがそこに出てくると思ったから動き出した」。新加入のブラジル人は誇らしげに胸を張った。
追加点は、堅守速攻という蓄積から生まれた。エジミウソンが中盤の高い位置で奪ったボールを前線へ送ると、朴康造がGKを引きつけて横パス。最後は、ポポが無人のゴールにけり込んだ。2点リードを奪ってからも、全員がプレスとカバーに手を抜かず、セットプレーの空中戦もしのいで完封した。
期待の都倉ら、開幕前にけが人が相次ぎ、チームづくりはまだ途上だ。「みんなそろえば、さらに質が上がるよ」と殊勲のポポは笑った。戦術の激変で迷走した昨季序盤の面影はない。歩みは着実だ。

▼驚異の回復力 大久保が奮闘
脅威の回復力でエースがピッチに立った。左ひざ靱帯(じんたい)損傷で、一時は開幕絶望とされた神戸の大久保主将が、後半18分から出場。「戻れてよかった」と胸をなでおろした。
右脚だけでボールをけるなど、急ピッチで調整してきた。この日は患部をテーピングで固定。パスは微妙に狂い、激しい競り合いは自重しているように見えたが、「これからもっともっと良くなる」と表情は明るかった。

デイリー

▼新加入ポポ2発!神戸5年ぶり開幕星
スタンドの度肝を抜いた。前半43分、左サイドでスローインを受けたMF吉田がフワリと浮かせ中央のポポへ。瞬時にギアチェンジしゴール前へ切れ込むとそのまま右足を一閃。左ポストを直撃したボールは鈍い音を残してマウスに転がった。
「ボールが出てくると信じて走った。その瞬間にスペースがあったので打っただけ」。スタンドを赤く染めた1万9506人の期待に応える“名刺”代わりの1発に褐色のほおを緩め、胸を張った。
三浦監督も「1点目は彼のキープ力。故障もあってどんな選手か分からなかったがチームプレーに徹してくれた」と鮮烈デビューに及第点。自身も「10点満点の10点でしょう」と自画自賛した。
“ポポ劇場”はこれだけでは終わらない。後半2分、カウンターから右サイドを独走したMF朴と並走しゴール前で待機。“ごっちゃん”ゴールでダメ押しの2点目を決めると「あれはチームの点」と殊勝に話した。
攻守に起点となった“相棒”に、同じく新加入のブラジル人MFエジミウソンは「試合後に『おめでとう』と祝福したよ。FWは点を取るのが仕事。彼も満足してるだろう」と白い歯をこぼした。
不動のエース大久保、昨季J2得点ランク2位のFW都倉という得点源が万全でない中での快勝に「台所事情は厳しいが勝てて良かった」と指揮官も胸をなで下ろした。
2度も監督が交代するなど、混迷を極めた昨季。15周年の今季はチーム史上最高の『1ケタ順位』を最低目標に掲げる。次節・広島戦もホーム開催で、開幕ダッシュには好都合だ。「開幕戦と同じ気持ちで迎えたい」‐。168センチの“核弾頭”がその右足で港町を熱くする。

▼大久保強行出場!代表復帰猛アピール
不屈の闘志で舞い戻った。後半18分、途中交代でピッチに入った大久保にスタンドはこの日一番の大歓声。「勝ってたから出ないと思ったけど慣れるにはいい」。左ひざをテーピングで固めた背番号13は早期復帰へ覚悟の出陣を果たした。
2月14日の東アジア選手権・韓国戦でのケガで全治6週間の診断を受けながら、わずか3週間で実戦復帰。左足をかばいながらも、終盤には前線へのスルーパスにドリブルと持ち味を発揮し、三浦監督も「彼の出たいという気持ちが開幕戦に間に合わせた」と脱帽した。
視察した日本サッカー協会の原技術委員長も「やれてよかった。まずはコンディションを整えて欲しい」と安どの笑み。4月7日の親善試合・セルビア戦での代表復帰を目指し“不死鳥”大久保の戦いは続く。

ニッカン

▼神戸FW大久保びびりながらプレー
2月の東アジア選手権で左ひざの靱帯(じんたい)を損傷した神戸FW大久保嘉人(27)が後半18分から途中出場した。完治しておらず不安があったようで「最初のプレーはびびってプレーした」と苦笑した。「休みたくない」と決意を口にしたエースに、三浦監督は「全治6週間だったが、出たいという気持ちが間に合わせた」と話した。

スポニチ

▼神戸ポポ2発!リベンジ果たし、5年ぶり開幕勝利
快勝で5年ぶりの開幕星だ。前半43分に新加入MFポポの右足で先制すると、後半6分には相手のミスを生かしたカウンターでMF朴康造、ポポとつないで2-0。同じ相手との開幕戦で敗れた昨年のリベンジを果たし、2005年3月6日のC大阪戦以来となる白星スタートを切った。
2得点の新助っ人は「(1点目は)パスがくるかなと思っていた。2点目はチームで取った得点だね」と満足げに振り返る。シュート力を買われて起用された新戦力が存分に持ち味を発揮して勝利をもたらした。
また、左ひざ内側側副じん帯損傷を抱えたFW大久保はヒザをガチガチのテーピングで固めて後半18分から出場。中盤からの華麗なドリブル突破で存在感を示した。
先月14日韓国戦で負傷。全治6週間の診断を受けながら、驚異的ペースで復活した主将は「20分くらいならできると思っていた。勝ててよかった」と笑顔。視察した原技術委員長も「もう少しかかると思っていた。4月というよりは徐々にコンディションを上げてほしい」と目を丸くしていた。

スポーツ報知

▼開幕勝利呼ぶ主将の意地!大久保“驚異的”復帰
昨季14位の神戸は同12位の京都に2―0で完勝し、チーム5年ぶりに開幕戦勝利となった。2月に東アジア選手権の韓国戦で左ひざ内側側副じん帯損傷した日本代表FW大久保嘉人(27)が、驚異的な回復力を見せ、後半18分から出場。また、昨季13位の大宮は、J1復帰のC大阪を破り、クラブ史上初の首位に立った。会場では、1月に右大たい骨骨肉腫と診断され、今月下旬に手術を受けるDF塚本泰史(24)が観戦。チームは一丸となり勝利をささげた。
この日一番の歓声に包まれて、背番号13がピッチに現れた。韓国戦での重傷から、わずか3週間で大久保がJの舞台に戻ってきた。「代表がどうとかじゃなく、ただ出たいから」。負傷した左足をかばいながら、右足限定の復帰。それでも、存在感は存分に見せつけた。「競り合う場面で、怖くて引いてしまった」といいながらも、ドリブルで、相手DF3人をかわすなど、らしさは出した。
全治6週間で開幕絶望と言われながら、この日につなげたのは、開幕戦への強い思いからだった。「神戸で開幕戦に出たことがなかったからね」。神戸で迎える3度目のJ開幕。今季から主将となった男は、何よりチーム5年ぶりとなる開幕戦勝利を喜んだ。「彼の(試合に)出たいという気持ちが強かった。彼のプロとしてのメンタルの高さ」と三浦俊也監督(46)もその心意気を絶賛した。
2月22日に、第2子となる次男が生まれたことが、驚異的な回復の大きな力になった。「よう出てきたな、と思いました」。第1子の誕生時には、スペイン・マジョルカに在籍していたため、出産に立ち会えなかったが、今回は出産前日の午後8時から約12時間も夫人を励ました。ビデオ撮影役だったチームメートのMF田中英雄(27)とともに感動を味わった。
日本代表の岡田武史監督(53)にも朗報だ。この日は大宮・C大阪戦(NACK)を視察。「(大久保の出場は)知ってるよ。でも個人の話はしないようにしてるから」と言いながら、笑みを浮かべた。4月7日のセルビア戦(長居)での復帰も夢ではなくなった。
三木谷浩史会長(44)が観戦した一戦を勝利で飾り、続く広島戦(14日)もホームでの戦い。「休みたくない。やりながら治そうと思っている」。その強い決意は、チーム初の開幕連勝、そしてW杯へとつながる。

サンスポ

▼神戸・ポポが2ゴール「10点満点」
今季、柏から神戸に加わったブラジル出身のFWポポが2ゴールの活躍で、チームに勝利を呼び込んだ。「10点満点で言ったら10点でしょ」。柔らかな笑みを浮かべながら自己採点した。
前半43分だった。左サイドからのスローインを吉田がつないだ。ポポは中央にポジションを移すと右足で強烈なシュートをたたき込んで、先制点を挙げた。「他の選手の特徴はつかんでいる。吉田ならボールがそこに出てくると思ったから動きだした」とにっこり。
シーズン前から足首の状態が悪く、体調は万全ではない中で奮闘。後半6分にも追加点を奪ったFWに、三浦監督は「キック力でプレッシャーを与える仕事をしてくれる」と手放しで褒めた。
日本代表FWの大久保が左ひざの靱帯(じんたい)を痛めているため、本調子にはほど遠い。今季初戦で鮮烈な印象を残した31歳に懸かる期待は大きい。昨季14位に沈んだチームをどこまで立て直せるか。「(サポーターが)わたしの名前をたくさん呼んでくれた。うれしかったし、応えることができてよかった」と満足げに話した。

▼神戸・大久保、左ひざ負傷も強行出場
神戸はホームで京都との関西ダービーを2-0で制し、05年以来5年ぶりの開幕白星を飾った。左ひざの負傷で出場が絶望的と思われたFW大久保嘉人(27)は後半18分から途中出場。得点に絡むことはできなかったが、W杯メンバー生き残り競争に向けて、スタートをきった。
ホームズスタジアムの歓声がひと際大きくなった。2点リードの後半18分。出場は絶望的だったはずの大久保がピッチに立った。
「勝っていたので出ないと思ったけど、出られてよかった。慣れるために(試合に出るのは)いいことだから」
2得点を決めたFWポポに代わって、2トップの一角へ入った。故障の左ひざはテーピングでグルグル巻き。はじめの数プレーはパスミスもあり、シュートは0本。それでも27分間の出場に手応えを得た。
「まだ痛みが怖い。踏み込むと怖さがあるから、最初も怖かった。でも、やってみたら痛みはなかった」。2月14日の東アジア選手権・韓国戦(国立)で負傷。精密検査を受けた17日に「内側側副じん帯損傷」で全治約6週間と診断された。この日の開幕戦どころか、日本代表の国内組最終選考となる4月7日のセルビア戦(長居)への出場も危ぶまれていた。それが…。
驚異の回復ぶりを見せていた。精密検査からわずか4日後にはランニングを再開。ひざをケアしながら調整を続けてきた。「特別なことはやっていない」とは言うものの、発奮できることがあった。2月22日に次男が誕生。3日には2季ぶりの主将にも就任した。チームで、家庭でより重くなった責任…。そして南ア行きへの思いの強さが、始動を早め、復帰を可能にした。
朗報は神戸から430キロ離れた大宮市内の日本代表・岡田武史監督(53)に届いていた。「大宮-C大阪」を視察後、指揮官は「(出場は)知っているよ。でも、個人のことはコメントしないことにしているんで…」。言葉を濁したものの顔はニンマリしていた。
チームは5年ぶりの開幕白星。次節・広島戦(14日、ホームズ)ではスタメンにも前向きな姿勢を見せた。
「次はもっと(状態は)よくなっていると思う。セルビア戦? それくらいには(代表でも)出られるでしょう」。最終ターゲットは岡田ジャパンのセルビア戦。夢の南ア切符へ…大久保は走り続ける。

▼神戸・宮本、今季開幕戦をベンチで過ごす
開幕星に沸いた神戸だが、昨季主将を務めた元日本代表DF宮本はベンチのまま出場なし。「体は大丈夫」と体調の問題ではない様子で、「監督と話をしたことはあるけど、それはここで話すことではない」。微妙なコメントを残した。三浦監督は「顔ぶれについては、ゲームに勝つということで1対1や高さなどを考えてのメンバー」と説明。昨季は守備的MFも経験したが、今季の立場は危うくなりそうだ。

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