神戸新聞
▼神戸 2度追い付く 苦手の敵地 川崎とドロー
「あんなにきれいなオーバーヘッドはあまり見たことがない」と和田監督も興奮したスーパーゴール。決めたのはなんと、得点自体が3年ぶりとなる宮本だ。「どう喜んでいいか分からなかった」という守備のスペシャリストは、驚きながら駆け寄った神戸イレブンにもみくちゃにされた。
1-2の後半24分だった。ペナルティーエリア内で左からのクロスを胸で受けると、ボールはふわりと頭上へ。「その瞬間、狙った」。ゴールを背にし、駆け上がるように右足を振り抜くと、ゴール左隅へ。GKはまったく反応できなかった。
日本代表の主将も務めたリーダーシップを買われ、今季オーストリア1部のザルツブルクから移籍した。しかし、チームは全試合で失点し、順位も低迷。守備を統率する立場として苦悩があったに違いない。前節からは慣れない中盤で起用され、試行錯誤する姿も見受けられた。それだけに、試合を振り返る表情は、抑えきれない喜びがあふれていた。
「前半17試合は選手にも迷いがあったが、ようやく自分たちの形をつくれるようになってきた。早く(順位を)上げていく」。後半戦での反転攻勢を誓った。
デイリー
▼ツネ様舞った!起死回生オーバーヘッド弾
敵、味方、サポーター、その瞬間、誰もが目を丸くした。1-2で迎えた後半24分、左サイドからのクロスを、ペナルティーエリア内でDF宮本が胸トラップ。ボールは頭上へと上がった。「トラップが浮いた瞬間によぎった。いい高さに上がったんで」。そしてツネ様は舞った。漫画でしか見られないような鮮やかな右足オーバーヘッドが、ゴール左隅へ。自身3年ぶりの公式戦ゴールが、執念のドローを呼んだ。
まさに値千金の一発だった。これまで神戸は等々力で公式戦5戦全敗。この日も日本代表MF中村憲を起点に圧倒的な攻撃力を誇る川崎に、完全に試合を支配された。しかし、神戸の中で唯一、この鬼門に好相性を誇っていた選手が宮本だった。G大阪所属時の05年の最終節には同地で逆転リーグ優勝を決めており、ゴールも奪っていた。「等々力は本当に何かあるのかなと思いますね」。思い出の地に新たな伝説を刻み込んだ。
宮本本人でさえ「まったく実感のないゴールだった。今までもないし、これからもたぶんないでしょうね。今はとにかくビデオが見たい」と話すスーパーゴールに、周囲も驚きを隠せない。和田監督が「あんな奇麗なオーバーヘッドは初めて見た。見れたことに感動した」と話せば、FW大久保にいたっては「打つな~って思ったけどね。絶対入らんと思った。打たな分からんもんやね」と、思わずうなった。
降格圏からの脱出とはいかなかったが、リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎相手に敵地でもぎとった勝ち点1は、今後に向けて大きな収穫。「ようやく自分たちの形が作れるようになってきた。この勝ち点1をプラス材料にしたい」と、宮本。等々力を驚がくさせたミラクルゴールが、再進撃の号砲となるか。
ニッカン
▼ツネ様「人生初」オーバーヘッド弾
ツネ様が「人生初」のオーバーヘッドシュートを決めた。後半24分、速攻から神戸宮本恒靖(32)がゴール前へ走り込むと、古賀の左クロスを胸トラップ。そのまま、さわやかに長髪をなびかせながら夜空に舞った。敵地の大観衆がため息をつくほどの美しいオーバーヘッドは、きれいな放物線を描いてゴール左に吸い込まれた。G大阪時代の06年7月12日磐田戦以来、丸3年ぶりのゴールは貴重な同点弾になった。
「あまり実感がないですね。シュートを打って、振り向いた時にはゴールに入っていた。あとはもみくちゃにされていました」。絵になるゴールだ。宮本をボランチで起用した和田新監督も「あんなにきれいなオーバーヘッドは今まで見たことがない。感動した」と大興奮。仲間からも「ミラクルを超えている」と驚きの声が出たほどだ。
敵地等々力は05年12月3日の最終節・川崎F戦で、自ら得点を挙げてG大阪の初優勝を決めた場所でもある。宮本は「何か(縁が)あるのかな。でも、目指すところはもっと上。早く上に行きたい」と言った。貴重な勝ち点1をもたらしはしたが、まだJ2降格圏の16位にいるのも事実。“美技”だけでなく、今度は快進撃で驚かせたい。
▼大久保が愛息に贈るバースデー弾
神戸のエースFW大久保嘉人(27)が、愛息に贈るゴールを挙げた。前半34分に古賀のCKを頭で押し込んだ。ボルフスブルクから復帰後、PK以外では初の得点。この日は長男碧人(あいと)君の4歳の誕生日で「完全に(得点を)狙ってた。夢中やったし、頭に当たったのか手に当たったのか、よく分からんけどね。でも手やったら審判が(ハンドと)言うか」と笑顔。宮本とのアベック弾については「絶対に入らんと思ったし『打つな!』って叫んだんよ。でも打ってみな分からんもんやね」と冷やかした。
▼神戸我那覇に古巣ホームでコール
神戸FW我那覇和樹(28)は、昨季まで所属した古巣の川崎Fのホームに帰ってきたが、出番はなかった。それでも、入場するなりサポーターからの「我那覇コール」で出迎えられ、試合後も待ち受ける大勢のサポーターから歓声を受けた。我那覇は「(神戸にとって)貴重な勝ち点1を取ったと思う。僕は何より(古巣の)みんなと会えたのがうれしいです」と笑みを浮かべていた。
スポニチ
▼神戸・宮本「1102日ぶり」J復帰弾はオーバーヘッド
見る者すべてを驚嘆させた。1-2の後半24分、ボランチ起用2戦目となった宮本が劇画のようなオーバーヘッドで、同点のJ復帰弾を決めた。
「(今までも)ない。これからもないでしょう」。サッカー人生で一番の衝撃に、本人も目を丸くした。ゴール前でMF古賀のパスを胸トラップすると、そのまま空中で体を反転。鮮やかすぎるオーバーヘッドで右足を振り抜いたボールはゴール左上へ突き刺さった。G大阪時代の06年7月12日磐田戦(金沢)以来、実に1102日ぶりのゴール。パスを出したMF古賀が「打つとは思わなかった」と興奮気味に話せば、和田監督は小泉元首相ばりに「感動した!」。普段はクールなツネ様も「目下、一番したいことはビデオを見たいですね」と笑った。
05年12月3日の川崎戦(等々力)でも同点弾を決めてリーグVに貢献。チームにとって過去5戦5敗と苦手の等々力も、宮本にとっては縁起のよい場所だったのだ。
リーグ戦アウェー未勝利ながら、強豪相手に執念のドローに持ち込んだ勝ち点1は大きい。16位の降格圏は同じでも、主将のミラクルゴールが神戸の浮上を予感させた。
スポーツ報知
▼ツネ様芸術的オーバーヘッド弾!
「ツネ様」が1万4696人の観衆を魅了した。1点を追う後半24分だ。宮本がゴール前で華麗に宙を舞った。中盤でMF古賀にパスを出すと、ゴール前に猛然と突進。古賀からの浮き球をジャンプ一番、後ろ向きで胸トラップすると、もう一度、跳ね上がって右足オーバーヘッドシュート。放たれたボールは、放物線を描いてゴール左隅に吸い込まれた。
今季、オーストリア・ザルツブルクから、約3年ぶりにJリーグに復帰。欧州での3シーズンは無得点で、G大阪時代の06年7月12日、磐田戦(金沢)以来、1102日ぶりとなる通算8得点目。オーバーヘッドは人生初。MFとしてもプロ初ゴールで「今までもない、これからもないでしょう。(リプレイを見るのが)今、一番やりたいことですね」と、試合後も“絶口調”。和田昌裕監督(44)が「あんなきれいなゴール、なかなかない。感動した」と感嘆すれば、日本代表FW大久保も「絶対入らんと思った。打ったら分からんもんやね」と仰天だ。
等々力競技場は、G大阪時代の05年にもゴールを決め、優勝を決めた場所。「ここは、何かあるのかな」と笑った。今季のアウェー初勝利は逃したものの、等々力での連敗は「5」で止め「アウェーで上位と引き分けたのはプラス」。暫定16位は変わらずも、チーム状態は上向き。生涯初の「スーパーゴール」が、降格圏脱出に勢いを与える。
サンスポ
▼神戸・宮本、オーバーヘッドでJ復帰後初得点
1万4696人がどよめいた。元日本代表主将のMF宮本が後半24分、オーバーヘッドでネットを揺らした。J復帰後初、G大阪時代の06年7月12日の磐田戦以来、1102日ぶりの得点でドローに持ち込んだ。「今までもないし、これからもないと思いますよ。早くVTRが見たい」と自身もびっくり。ボランチにコンバートされ、「シュートの意識を持たないと」という意識が結実した。
