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2009/06/27

神戸新聞(夕刊)

▼「人間力」磨く黒田流浸透 ヴィッセル神戸ユース 3年ぶり頂点
サッカーのプリンスリーグU-18関西1部で、ヴィッセル神戸ユースが優勝し、9月に開幕する第20回全日本ユース選手権大会の出場を決めた。年代別の日本代表ら神戸ユースの有望選手たちを成長させたのは、今季から指揮を執る黒田和生監督(60)。滝川第二高を強豪校に育て上げた人間性重視の指導が実を結んだ。

同リーグ1部は、Jリーグ関西4クラブ(神戸、G大阪、京都、C大阪)のユースチームのほか、滝川第二、奈良育英(奈良)野洲(滋賀)大阪桐蔭(大阪)という名門高校が所属する。
神戸ユースはGK嘉味田(かみた)隼(17)、FW木村一貴(17)ら多数の高校年代の日本代表クラスを擁し、リーグ戦で勝ち点18(6勝1敗)を挙げ、3年ぶり2度目の関西制覇を成し遂げた。
躍進の原動力はことし1月、監督に就任した黒田氏の存在。滝川第二高を全国の常連校に鍛え上げ、日本代表FW岡崎慎司(23)ら多くのJリーガーを育てた手腕が評価されての抜てきだった。
「技術はあるけど、戦術はない。味方を生かすこともなく、他人を小ばかにするような態度すら取る」。監督就任直後はチームワークと謙虚さの欠如にまゆをひそめた。
自己満足を戒めるために、トップチームと練習試合を行った。コーチ陣に技術面の指導を任せ、自身は仲間のために戦う大切さを説き、明るく練習に打ち込む雰囲気づくりにも努めた。深夜に長距離を歩いて結束を深める滝川第二高時代の恒例行事も採り入れた。
黒田監督の指導は徐々にチームに浸透した。ピッチ上では献身的なプレーが増え、ベンチ外の選手もスタンドから進んで声援を送るようになった。DF崔勝虎=チェ・スンホ=(18)は「感謝する気持ちや全員で戦う意識が芽生えた」とチームの変化を実感する。
「プロとして長く続けるには人間教育が大事」と黒田監督。高校サッカーからJクラブユースに舞台を移した名将の信念は揺るがない。

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