神戸新聞
▼神戸 攻守ちぐはぐ 連敗、戦術定まらず
前節と同じ過ちを繰り返し、神戸は連敗を喫した。開始早々の失点に加え、前半終了間際に追加点を奪われるところまで同じ。カイオジュニオール監督は「取られてはいけない時間に失点し、試合運びが難しくなった」と苦々しく振り返った。
問題はどこにあるのか。指揮官が指摘したのは「集中力」だった。守備を統率する宮本主将は、ボールに対する寄せや選手間の連係の問題を挙げ、「約束事を選手同士で決めていく必要がある」と険しい表情を浮かべた。
志向する攻撃的サッカーも、無得点で不発に終わった。岸田がゴールキーパーと1対1になった場面をはじめ、好機を逃し続けて決定力不足を露呈した。だが、問題はもっと根深い。いまだ今季の攻撃の形が定まり切らず、選手は戸惑いを抱えながら戦っている。
復帰2戦目の大久保は「チームがばらばら。おれもそうだけど、みんなもつかめていないんじゃないか。話し合ってやっていきたい」。攻守の要はそろって、チームの意思統一の必要性を痛感していた。
▼サテライトリーグの日程決定
J1神戸は27日までに、新型インフルエンザの影響で延期されていたサテライトリーグのG大阪戦を、7月26日に大阪府吹田市のガンバグラウンドで行うと発表した。
デイリー
▼大久保ミスミス…神戸が浦和に惨敗
何とも言えない徒労感が、神戸イレブンの足取りをさらに重くした。実際、4度の決定的なチャンスがあった。しかし、結果は無得点。FW大久保は「チャンスはあったし、決めていれば分からなかった。責任を感じますね」と、自らを戒めるようにつぶやいた。
最初の決定機は前半8分、MFアランバイーアのシュートをGKがはじいたところを詰めたのは大久保。軽く押し込むだけ-のはずだったが「バウンドが強くてスネに当たった」。ミートしきれなかったボールはゴールのはるか上を通過した。これが悪夢の始まり。
後半31分、FW岸田がGKと1対1の絶好機を逃すと、同34分にはスルーパスに抜け出した大久保が同じくGKと1対1に持ち込んだが、シュートはゴールのわずか左に外れた。その直後には再び大久保がDFの裏に抜け出し、ゴールネットを揺らしたが、トラップの段階でハンドの判定。最後の最後までツキにも見放され続けた。
勝てるチャンスはあった。ただ、一方でチームとしての完成度の低さも露呈した。大久保が「ボールをもらった時に前に人がいない。みんなまだつかめてないんじゃないかと思う」と話せば、DF宮本も「もう少し約束事を作っていく必要がある」と、緊急の選手間ミーティングを提案した。
勝ち点を上積みできず、降格圏の16位も迫ってきた。カイオジュニオール監督は「チームは変わろうとしている。成長段階」と前向きに話したが、改善が遅れれば致命傷になりかねない。
ニッカン
▼大久保決定機3度外し復帰後2連敗
ボルフスブルクから神戸に復帰したFW大久保嘉人(27)が、珍しく? 自分を責めた。3度も決定機を作りながら得点に結びつかず0-2で敗戦。復帰後2連敗となり「オレが点を決めておけば(勝敗は)分からんかった。今日はさすがに責任を感じます」と元気がない。
前半7分のGKとの1対1は足のスネに当てて枠を外し、後半33分のフリーのシュートも左にそれた。6分後には闘莉王を抜いてゴールネットを揺らしたが、トラップの際にハンドの反則を取られ幻のゴールに。決定機を作り出すまでの動きはよかったが、結果だけがついてこなかった。
チーム状態も悪い。大久保が裏に抜けてもパスが出ない。ならば…と大久保が中盤に下がると、今度は前線で動けるFWがいない。戦術もなければ、全体的な運動量もない。終盤に速さのあるFW岸田を投入してようやくリズムが出たくらいか。今季は敵地で1分け7敗と未勝利で、J2降格圏の16位千葉と勝ち点2差。このままでは大久保がいても“宝の持ち腐れ”になってしまう。
スポニチ
▼神戸またも“アウェーの壁”大久保の復帰星ならず
エースの肩に、疲労感がどっしりとのしかかった。復帰2戦目も0-2の敗戦。遠い“復帰星”にFW大久保は厳しい表情で振り返った。
「内容的には前回よりも悪かった。決められるチャンスがあった。あそこを決めておけばわからなかった。責任を感じます」
開始2分に早々と先制点を与え、前節21日の広島戦(広島ビ)と同じ過ちを繰り返した。ただ、同点に追いつくチャンスはあった。前半7分、ペナルティーエリア内中央でMFバイーアが放ったシュートを相手GKがはじくと、ゴール左前にフリーでいた大久保が再びシュート。しかし、高くバウンドしたボールは右スネに当たり、無情にもゴールの頭上を通り越した。エースは思わず頭を抱えて立ちつくした。
前半42分にも追加点を許して0-2。後半も好機を生かせず、最後は集中力の欠けた時間帯の失点が響いた。カイオジュニオール監督も「前半の頭と最後の失点。試合運びが難しくなった。あとはチャンスを生かしきれなかった」と厳しい表情を見せた。右下腿腓腹筋(かたいひふくきん)肉離れからMFボッティが5月5日以来の公式戦復帰を果たすも、これでリーグ再開後2連敗。今季リーグ戦アウェー8戦未勝利と波に乗れない戦いが続く。
浮上のきっかけをつかみたい神戸。次戦は7月4日、FC東京をホームで迎える。宮本主将は「攻守両方で修正が必要。2つ負けているんで、次はしっかり勝ちたい」と必死に前を向いた。
スポーツ報知
▼大久保ざんげ「責任感じる」完封負けで連敗
神戸は日本代表FW大久保嘉人(27)が決定機にことごとくミス。自らのふがいなさをざんげした。チームは浦和の2発に沈み、リーグ戦連敗となった。
日本代表FWの柱になるべき男が、まさかのざんげだ。「自分にも(ゴールする)チャンスはあった。それを決めていれば試合も分からなかった。今日は本当に責任を感じますね」。大久保はとにかく、頭を下げるばかりだった。試合終了のホイッスルを聞くと同時にボールを上空高く蹴り上げた姿は、自分自身への怒りであふれていた。
度重なるシュートミスが、試合の流れを決定づけた。1点を先制された前半7分、ゴール前でこぼれ球に反応したが、「右のスネに当たった」と、悔やんだシュートはバーの上に消えた。2点を追う後半33分にGKとの1対1で放った一撃はゴールわずか左をかすめた。鋭い飛び出しから左隅に決めた後半39分のプレーも、飛び出す瞬間にボールを手で触ったと判定され、結局ノーゴールに終わった。
復帰戦となった広島戦(21日・広島ビ)では、後半39分からの2分間で逆転されるチームの勝負弱さに怒り爆発。チームに苦言を呈したストライカーには、何とも皮肉な結果となった。「一度逆転してて勝てないとサッカーじゃない」。あの時のイレブンへの厳しい言葉が、己へと返ってくるようだった。
順位こそ暫定14位のままだが、リーグ戦ではアウェー8戦勝ちなし。さらにJ1史上6位タイとなる開幕から15試合連続失点と、不安要素は依然消えていない。主将の元日本代表DF宮本も「やるべきことがやれてないから、ここ(順位)にいる」。その言葉はエースの胸にも響いたはずだ。
サンスポ
▼神戸・大久保、不発…連敗に悔しさ
神戸に復帰後2連敗に、日本代表FW大久保は悔しさをあらわにした。浦和の闘莉王、阿部のCBコンビとの日本代表対決で完封負け。今季8戦勝ちなし(7敗1分)の「アウェーの壁」を越えられなかった。決定機で不発に終わり、「決められるチャンスがあった。責任を感じてます」と反省を口にすると、「これからです」とホームでの次節・FC東京戦に向けて奮起を誓った。
