神戸新聞
▼大久保復帰ゴールふい 広島に3-4 エース再来 攻撃手応え
再来したエースの一撃も実らなかった。神戸での復帰戦に臨んだ大久保は、2点を追う後半1分にPKをゴール左へ決め、逆転を呼んだ。だが、同26分に疲労で交代した後で再び試合をひっくり返され、「もったいない試合」とうなだれた。
この日は、志願したトップ下で先発出場し、切れのある動きを見せた。合流は17日でコンディションに不安を残していたが、カイオジュニオール監督は「レベルの高い選手はスタートから出したほうが良い」と説明した。
敵地での勝負弱さを露呈したイレブンだが、一定の手応えも感じている様子。宮本主将が「攻撃の形をつくれたのはプラス」と話せば、田中は「大久保ら前線を中心に連動できた」と振り返る。「やっているサッカーは楽しい」と大久保。結果が待たれる。
▼神戸ユース1部制覇 サッカー・プリンスリーグ
サッカーの全日本ユース選手権予選を兼ねたプリンスリーグ関西第7日は21日、洲本市のアスパ五色などで1、2部の最終戦を行った。1部は神戸ユースが滝川第二高を3-0(前半1-0)で下し、通算6勝1敗で3年ぶり2度目の優勝。9月に開幕する同選手権の出場を決めた。神戸ユースは前半2分、片岡のゴールで先制。後半31分には大槻、同35分には再び片岡が加点した。
1部5位の滝川第二高と2部1位の神戸科技高は、7月5~18日の出場決定戦に回る。
▼黒田新監督の強化策が奏功
神戸ユースが滝川第二高に快勝し、関西の頂点に立った。黒田監督は「必死の積み重ねが勢いを呼んだ」と喜んだ。
前半2分、FKからの素早いリスタートに反応した片岡がけり込み先制。その後は攻めあぐね、逆襲からピンチを招いたが、後半31分に大槻がミドルシュートを決めると、4分後には片岡が巧みな切り返しで相手をかわして突き放した。「ゴール前で集中を保てた」と片岡。蒸し暑さの中での我慢強さが実を結んだ。
強豪・滝川第二高を率いた黒田監督がことし1月に就任。明るいムードやチームワークの醸成を重視した指導に加え、トップチームとの練習試合なども取り入れ、強化を図った。
2年ぶりに全日本ユース選手権へ駒を進めた。ゲームキャプテンの崔勝虎は「チーム一丸で優勝を目指す」と力強く誓った。
デイリー
▼大久保 復カ~ツ弾も無念の逆転負け
復帰祝いには完ぺきだったシナリオは、残酷なほど鮮やかに覆された。屈辱的な敗戦の瞬間を、大久保は唇をかみしめながらベンチから見届けた。復帰していきなりとなる自らのPK弾から、2点のビハインドを逆転。しかし、後半39分からわずか1分で2失点し、壮絶なシーソーゲームは幕を閉じた。「あそこで逆転したら、勝たないとサッカーじゃない」。淡々とした口調だったが、怒気が込もっていた。
エース復帰の効果は絶大だった。合流わずか5日目にして、いきなりトップ下で先発。前半こそ周囲との呼吸が合わない場面もあったが、0-2で迎えた後半1分、相手のハンドで得たPK。「俺が蹴る」と自らキッカーに名乗り出ると、相手GKのタイミングを外し、冷静にゴールネットを揺らした。誰もが待ち望んでいたエースの復活弾で、チームは一気に活性化。わずか20分で試合をひっくり返した。
ボールを奪われればピッチを叩いて悔しがり、ゴール前の競り合いでは広島DFストヤノフと口論する場面もあるなど、闘志むき出しの男の存在は、チームを好転させていた。
しかし、後半26分にその大久保が退くと、今季ここまで1分け6敗のアウェーで勝負弱さを露呈しての大逆転負け。昨年とは変わった神戸の攻撃的なサッカーに、エースは手応えも口にした一方で「もっとコンパクトにやらんと。みんな走る距離が長い。これじゃアウェーで勝てない」と、大きな問題点を指摘した。
これでチームは14位に転落。降格圏の16位までの勝ち点差は2まで縮まった。「こういう試合もある。前を向いてやらんとね」と話したが、次節もアウェーで3位浦和との一戦。エース復帰にわく神戸が、大きな正念場を迎える。
▼宮本 再逆転負けに「勝たねば」
一時は逆転しながら、まさかの再逆転を許し、DF宮本主将は「守りきろうとする意識が強すぎた。攻撃面は嘉人が入って、いい形が作れたし、やっぱりこういう試合は勝たないといけない」と悔やんだ。今季は試合終盤に失点するケースも多い。「マイボールの時に相手をじらすようないやらしさとか、そういうのが少ない」と課題を口にした。
ニッカン
▼大久保復帰戦PK弾も敗戦に激怒
ボルフスブルクから神戸に復帰したばかりのFW大久保嘉人(27)が、広島戦にトップ下で先発し、0-2の後半1分にPKを決めた。「大久保効果」もあり、神戸は3-2と1度は逆転に成功した。だが、大久保が交代した後に失点を重ね、3-4と再逆転負け。大久保は「もったいない。こんなのサッカーじゃない」と怒りを爆発させた。
神戸は今季リーグ戦で、敵地7戦未勝利で「もっと(全体を)コンパクトにしないといけない。これじゃ、アウェーでは勝てない」と嘆いた。8日間のオフから17日に合流したばかり。体調はまだ万全ではない中、「嫌われ役」にもなって、チームを浮上させようと必死だった。
スポニチ
▼神戸・大久保“凱旋” 志願のPK弾でチームにカツ
ボルテージの上がったヴィッセルサポーターに向け、左手を突き上げた。0-2で折り返した後半開始1分。昨年12月6日以来、197日ぶりにJ復帰した大久保が、即先発&即ゴールの活躍でチームにカツを入れた。
「(PKは)負けていたので、よかった。でも、情けない試合をしてサポーターの皆さんに申し訳ない」
試合後は喜びなどみじんもなかった。それでもチームを眠りから覚ます価値はあった。後半開始直後、相手のファウルでPKを奪うと、迷わず「オレが蹴る」と進み出た。GKの動きを見て、落ち着いてゴール中央へ。昨年10月25日大分戦(ホムスタ)以来となる復帰弾だった。
移籍会見から5日後にはピッチに立っていた。15日にサインをし、翌16日に東京・品川の楽天本社で会見。その後、神戸に移動し、練習合流はわずか4日間だった。10日のW杯アジア最終予選カタール戦(日産ス)を終えた後、8日間のオフをとっていたこともあり、状態は本来のものではなかった。それでも26分にベンチに退くまでに、結果を残してみせた。
チームも勢いづいた。後半5分にDF石櫃の右足で同点とすると、21分にもFW茂木が3点目を奪って逆転に成功。だが39分に再び同点とされると、直後の40分にも失点してまさかの再逆転負けを喫した。ふがいなさに大久保は「あそこで逆転して勝てないと、サッカーじゃない」と厳しい口調。DF宮本主将も「(大久保の加入は)プラスの面が多い」と話したながらも「こういう試合に勝たないと」と危機感を募らせた。
リーグ再開が黒星スタートとなり、チームも14位に沈んだ。だが、大久保は力を込めた。「落ち込まずに前を向いてやりたい」。帰ってきたエースと歩む逆襲ロードは、まだ始まったばかりだ。
スポーツ報知
▼大久保、凱旋弾も即キレた チームメートに激しいゲキ
神戸は広島戦で約半年ぶりに復帰した日本代表FW大久保嘉人(27)が後半1分に凱旋弾となるPKを決めたが、逆転負けに怒りを爆発させた。
復帰戦を終えバスへ引き揚げる大久保は淡々と、それでいて厳しい言葉を並べた。「もったいない。逆転してて勝てないとサッカーじゃない」。後半21分に茂木のゴールで逆転しながら、後半39分からの2分間であっさり2失点。後半26分で退いたエースには、あまりに歯がゆい試合だった。
J1通算150試合目となった約半年ぶりのJリーグで、存在感を見せつけた。0―2の後半1分に味方が獲得したPKで、PKスポットから離れることなくボールをセットするとGKのタイミングをずらし冷静にゴール左隅へ流し込んだ。昨年の大分戦(10月25日・ホムスタ)以来、239日ぶりとなる凱旋弾にも「負けてたので何でも良かったです」とあっさり。今季初得点以上に、1点のリードを守りきれない勝負弱さが我慢ならなかった。
「あの時間で勝っていたら普通は勝つ。これだとアウェーでは勝てない」と怒り心頭。今季、リーグのアウェー戦は7戦勝ちなしという内弁慶のチームをぶった切った。順位は14位へ転落。大勢の相手サポーターが待ち受ける次節の浦和戦(27日・駒場)を前に、あえて激しいゲキでイレブンを鼓舞した。
1週間のオフが明けた17日に合流し、体力面には不安が残る。キリン杯ベルギー戦(5月31日・国立)で痛めた左ひざも万全ではない。それでも、カイオ・ジュニオール監督(44)は「後半になって能力を発揮してくれた」と高評価。大久保も「今度はいい試合を見せたい」と前を向いた。ヴォルフスブルクではリーグ9試合の出場に終わり「プライドは捨てる」と並々ならぬ決意で日本へと帰ってきた背番号50。仕切り直しはここからだ。
サンスポ
▼神戸・大久保、PK復帰弾飾るも逆転負け
神戸は広島に3-4の逆転負け。ブンデスリーガ・ウォルフスブルクから半年ぶりに復帰した同FW大久保嘉人(27)が先発し、PKを決めたが、勝利には結びつかなかった。
0-2の後半1分だった。合流からわずか5日で先発出場した神戸の大久保が、いきなり仕事をやってのけた。
「オレがける、といった。得点は得点ですからね。よかったと思います」
昨年12月6日の最終節・柏戦(ホムス)以来となるJのピッチ。相手のハンドで得たPKを、緩やかな助走からゴール左に流し込んだ。
しかし、一時は3-2と逆転しながら後半終了間際に2失点。敵地での初白星を逃し、「これじゃあ、アウェーで勝てない」「情けない試合。もったいない」。厳しい表情で苦言を並べ立てた。
復帰弾は空砲となり、暫定14位に後退。笑って、怒っての複雑な幕開けだが、ともかくここからが始まりだ。
