神戸新聞
▼攻め立て神戸快勝 朴 復活の決勝弾 8位に浮上
選手生命も危ぶまれた男が決勝弾を決めた。昨春負った右ひざ前十字じん帯断裂を克服した神戸の朴康造。後半23分、山形の横パスを右サイドで奪い、右足で浮かせたボールはGKの頭越しに枠の中へ。約1年9カ月ぶりのゴールに「チームに勢いを呼びたかった」とヒーローは胸を張った。
突破力とスピードは神戸でトップクラス。カイオジュニオール監督の攻撃サッカーにフィットする能力はあった。だが、3バック採用で右サイドの石櫃とプレーエリアが重複したこともあり、今季の出場はわずか8分。それでも「(右ひざの)リハビリを経験し、苦しさを楽しめるようになった」と腐らなかった。
この日は後半途中からピッチへ。正確なパスと運動量で何度もチャンスに絡み、指揮官から「もっとも良かった選手」と賛辞を送られた。「ここからが出発点」と朴康造。在籍7年目を迎える功労者の復活劇は、始まったばかりだ。
▼先制弾の茂木 ホームで3戦連発
神戸の茂木が前半36分に先制点。田中のパスを左サイドで受け、中央へ切り返して右足を振り抜き、逆サイドのネットを揺らした。「前の試合では何もできなかったから…」。鹿島、磐田に無得点だった悔しさが、本拠地での3試合連続ゴールを生んだ。後半39分には吉田の3点目をアシスト。「ホームでは絶対に勝ち点3を取りたかった」と力をこめた。
デイリー
▼神戸3戦ぶり快勝、苦労人トリオが3発
アウェーでの2試合連続完封負けがウソのような3発快勝。DF宮本が「ホームでは別チーム?それは僕らもやってて感じる」と苦笑いする一変ぶりで、神戸が鮮やかにホーム3連勝を決めた。
勝利に導いたのは神戸の“苦労人トリオ”だ。前半36分にはFW茂木。左サイドからドリブルで中央に切り込むと相手DFの間を抜く技ありのシュートでゴール右に突き刺した。昨季の右アキレス腱断裂の大ケガを乗り越え、今季は途中からレギュラーに定着しここまで4得点。「点を取れていることが少しずつ自信になる」と話す“新エース”のホーム3戦連発で一気に流れに乗った。
後半23分には昨年右ひざ前十字じん帯を断裂し、ほぼシーズンを棒に振ったMF朴だ。相手のパスミスをカットすると、前に出ていたGKをあざ笑うかのようなループシュートで山形を突き放した。昨年リハビリ先では同じく前十字じん帯断裂から復帰を目指す柔道60キロ級の野村忠宏と出会った。「一流の人間は常にポジティブ。色々と学べた」と、世界の頂点を3度極めた男から“勝者のメンタリティー”を学んだ。今季も出番のない日が続いたが「辛かったけど、楽しくできた」と、下を向かずに取り組んできたことが結果につながった。後半39分には朴、茂木とのパスワークから、FW吉田がダメ押し。横浜Mから戦力外通告を受け、昨年神戸に移籍してきた男の一撃で試合は決まった。
FWマルセウ、MFボッティが負傷退場する中、“チーム力”でもぎとった大きな1勝。今季初完封こそ逃したが「0に抑えるよりも、勝利を続けていくことが大事になる」と、宮本。10日には再びホームで名古屋戦。確かな手ごたえとともに今季2度目の連勝で、一気に上位進出を狙う。
ニッカン
▼神戸新エース茂木がホーム3戦連発
こどもたちの声援で連敗ストップだ~! “港町の新エース”が連敗を止めた。神戸のFW茂木弘人(25)が、ホーム3試合連続ゴールを決めた。前半36分にDF2人の間を縫って右足で技ありの先制弾。1ゴール1アシストの活躍で、好調山形を3-1で破る立役者になった。
苦しい時に点が取れるのが、真のエースだ。前半36分。ゴール前でボールを受けた茂木が、ドリブルで前へ向かった。DF2人の間のわずかなすき間を見つけると、右足で針に糸を通すような絶妙シュート。ゴール右隅に決まるのを見届けると、普段はおとなしい男が両手でガッツポーズをして喜んだ。
4月19日大分戦から本拠地で3戦連発。前節までリーグ最少失点の山形から先制弾を奪い、連敗を2で止めた勝利に大貢献だ。
茂木 トラップをして時間をかけずに(右足を)振り抜けたのが良かった。本当はホームだけじゃなく、アウェーでも力を出し切らないといけないんですけど。点が取れているのを少しずつ自信にしていきたい。
まさに救世主だ。昨季から大久保(現ボルフスブルク)とレアンドロ(現G大阪)の2トップが抜け、心配された得点力不足を十分に埋めている。後半39分にもゴール前へ突っかけて吉田のダメ押し弾を演出。昨年はDF登録だった男が、1ゴール1アシストの活躍で苦境のチームを救った。
こどもの日は寂しい思い出がある。福島県にある実家は薬局を営む。父源一さん(62)は「店があるから、こどもの日でもどこにも連れて行くことができなかった」と振り返る。近所の友人宅には大きな鯉のぼりが上がっていたが、茂木家には小さい鯉のぼりしかなかったという。寂しさを紛らわすため、茂木少年は薬が入っていた段ボールをゴールに見立て、朝から晩までシュート練習を繰り返した。点取り屋としての本能は、段ボール箱で磨かれたのかも知れない。
茂木 みんながいいパスを出してくれるようになった。続けて点が取れるように。次の試合が大事です。
次節は10日名古屋戦。頼れる男に成長した茂木が、神戸を上昇気流に乗せる。
スポニチ
▼神戸快勝!朴「これが出発」1年9カ月ぶり復活弾
3者3発で神戸が連敗をストップさせた。前半36分、FW茂木がホーム3戦連発となる先制弾を決めると、後半17分に途中出場したMF朴康造(パク・カンジョ)が2点目。さらに2-0の後半39分にもFW吉田がダメ押し弾を放った。
中でも朴の一発は、自身に感慨深い復活弾だった。「反応できました。結果が出てよかった。これを出発と考えたい」。交代から6分後の後半23分。相手DFの横パスを見逃さずカットすると、ドリブルでペナルティーエリア内に攻め込み、技ありのループシュートで07年8月11日の磐田戦(ホムスタ)以来となるゴールを決めた。
08年4月13日の京都戦(西京極)で負傷し、右ひざ前十字じん帯損傷、外側半月板損傷の大ケガ。手術をためらう男を説得したのは、同じ神戸市内の病院で知り合い、右ひざの手術を受けた柔道家・野村忠宏だった。ともにリハビリをこなしたこともある“恩人”を、朴は「一流の人間の姿勢、常にポジティブですね」と振り返る。今季は出場機会に恵まれず、これが2度目のピッチだったが「勝利できたのが一番。つらかったけど、楽しくやっていました」と、白い歯を見せた。
初完封こそ逃したが、4月29日からの連敗をホームで止めた。「トータルで言えばうまくいった」と宮本主将。役者代わりの3発で神戸が息を吹き返した。
スポーツ報知
▼神戸が「苦労人トリオ」活躍で快勝
神戸の連敗をストップさせたのは、試練を乗り越えた男たちだった。前半36分、FW茂木の一撃で先制すると、後半23分には途中出場のMF朴が相手のパスミスを拾って追加点。同39分には同じくFW吉田が、右足でトドメのゴール。好調・山形を完全に黙らせた。「自分は結果を残すしかないから」32歳の吉田は何より、勝利に貢献できたことを喜んだ。
昨季、茂木はシーズン前のキャンプで右アキレスけん断裂し、リーグ出場ゼロに終わった。朴も右ひざ前十字じん帯を痛め、6試合の出場に終わった。DFだった茂木は今季のグアム・キャンプで選手生命をかけてFWへのコンバートを志願し、定位置をつかんだ。朴は神戸市内の病院でともにリハビリに励む柔道・アテネ五輪金メダリストの野村忠宏の姿を見ながら、「自分は今、どうしたらいいか」と、ひたすら自分自身を見つめ続けた。
そして吉田は、横浜M時代の2007年オフに戦力外通告を受けたことがあった。一時は引退も考えたが、神戸からオファーを受け「生まれ育った地元(滝川二高出身)に恩返しがしたい」と、現役続行を決意した。
「きょうが出発点」と今季初ゴールの朴が力を込めた。「交代した選手がいい仕事をし、うまくボールが回って得点できた」と、カイオ・ジュニオール監督(44)の采配もはまった。順位は暫定8位に浮上。あとは、今季公式戦1分け4敗の苦手のアウェーを克服できれば、上位進出も、夢ではない。
サンスポ
▼MF朴が今季初ゴール!神戸、ホーム3連勝
J1神戸が途中出場のMF朴康造(29)の今季初ゴールなどで山形に3-1で勝利。連敗を2で止め、ホーム3連勝を飾った。山形とは06年J2時代に対戦し2勝2分と負けなし。“先輩”の意地を見せた。
MF朴がチャンスをものにした。後半17分、右足首を痛めたFWマルセウに代わって今季2試合目の出場をはたすと6分後にゴールを決めた。「ラッキーで試合に出れた。狙ってました」。敵のFKの不用意な横パスをカット。ドリブルで中央を切り裂きループシュート。FW茂木弘人のホーム3戦連発の先制弾に続いた。攻撃陣は9節までリーグ最少タイの6失点だった鉄壁の守備陣から初めて3点を奪い、上昇気流。「ここが出発点。これからです」。昨年は右ひざの靱帯損傷でほぼシーズンを棒に振った男が巻き返しを誓った。
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