神戸新聞
▼大久保 一撃で粉砕 神戸9年ぶり4連勝
屈強なディフェンスを砕いたのは、エースだった。後半36分、神戸の大久保主将が鈴木の左クロスをファーサイドで合わせ、ゴール左隅に押し込んだ。リーグ最少失点で優勝を争う大分を撃破する一撃に、両腕を広げて喜びを爆発させた。
「ニアの岸田さんが相手を引きつけて自分がフリーになれたし、(鈴木)規郎がうまく上げてくれた」と大久保。松田監督が「攻守の切り替えの瞬間ぐらいしかすきがない」という敵陣に、お手本のようなたたきつけるヘディングで風穴を開けた。
開幕前に手術した右ひざの状態は万全ではないが「試合では忘れる」と頼もしい。この日は中盤の左サイドで先発し、その後、前線へ。決勝ゴール以外にも、相手守備の裏を取る飛び出しや中盤のボールキープで攻撃にリズムを呼んだ。
これまで9戦1勝と苦手にしていた大分を下し、9年ぶりの4連勝。J1残留争いから一転、上位への扉が開いた。「残り(4試合)は全部勝つよ」と意気上がる大久保。その言葉が現実味を帯びてきた。
デイリー
▼大久保4連勝弾!岡田監督来れば7戦5発
神戸はFW大久保嘉人主将(26)が後半36分に値千金のゴールを決め、大分に1-0で競り勝った。大久保は今季11得点目で、FC東京・FW赤嶺真吾と並んで日本人トップとなった。神戸は、03年の引き分け制導入後初の4連勝で暫定8位に浮上。約3年2カ月ぶりに神戸に敗れた大分は勝ち点51のまま。
エースの執念が実った。0-0の後半36分だ。敵陣でFKを得て、MF金南一が素早くリスタート。左サイドにパスを出すと、MF鈴木が左足で中へ。大久保はクロスに下がりながら、体をひねって頭で食らいついた。ボールはワンバウンドして左隅へゴール。大久保の会心の一撃が、神戸を4連勝へと導いた。
「大分には勝ててなかったんでよかった。(得点は)バックしながらだったんで、枠に飛ばそうと考えていた。いいところに飛んでくれた」。
ゴールの瞬間、大久保はサポーターに向かって右こぶしを突き上げた。痛めている右ヒザに加え、リーグ屈指の堅守を誇る相手の激しいマークで最後は左足を引きずったが、堂々のフル出場を果たした。
スタンドで見守った日本代表・岡田監督は「素晴らしいゴールだった」と絶賛した。今季、代表指揮官が視察した試合は7戦5発、チームは4勝3分けと相性抜群だ。“福の神”の存在に、大久保も「来てるときはほとんど点取ってるよね。毎試合来てほしい」と満面の笑みを浮かべた。
大久保は今季11ゴールで、FC東京・赤嶺と並ぶ日本人トップに浮上した。それでも「11点でしょ?情けないっすね」。開幕前に20得点を公約しただけに、目標にまだ遠い数字には素っ気なかった。
大久保は試合後、サポーターと「残留は考えていない。残り全部勝てるように最後まで神戸のサッカーを貫いて、みんなを感動させるようなサッカーをしたい」と“約束”をした。新たな誓いを胸にしたエースが、連勝中のチームをさらに加速させる。
ニッカン
▼大久保V弾!岡ちゃん御前7戦5発
神戸FW大久保嘉人(26)が、日本代表岡田監督の前で、また勝負強さを見せた。後半36分、大久保は左からのクロスに頭で合わせた。「結構(ゴールまで)遠かったから、難しいかなと思ったんやけどね。枠に飛ばすことだけを考えた」。堅守の大分相手に勝負を決定づけるゴールを奪った。
これで御前試合は7戦5発となった。「めっちゃ(点を)取ってるやろ。いつも見に来てくれんかな」と異例のお願いが飛び出したほど。今季11点目で東京FW赤嶺と並ぶ日本人トップに立ったものの、鹿島FWマルキーニョスとはまだ10点差とあって「たった11点やろ」と満足していない。
今月初旬から持病の右ヒザ痛が悪化。それを知った三木谷会長が自ら権威あるハリ師の元に大久保を連れて行った。かつてペレも受けた名医の施術で「痛くなくなった」という。今や日本代表のエースとなった大久保が、心身ともに充実の秋を迎えた。
スポニチ
▼神戸9年ぶり4連勝!エース・大久保の技ありV弾
エースが決めれば、神戸は強い。ホームで大分と対戦した神戸は後半36分にFW大久保嘉人(26)が技ありの決勝弾。チームを9年ぶりの4連勝に導くとともに、11得点で日本人トップタイに並んだ。
エースの冷静なプレーが、神戸を9年ぶりの4連勝へと導いた。両チーム無得点の後半36分、大久保は左サイドの鈴木のクロスを頭で合わせて決勝点を奪った。
「枠に飛ばそうと思っていただけですね」。謙そんするも、実は湿気でピッチが湿り始めたことを計算に入れていた。遠目からのヘッドをわざとGKの前でバウンドさせた上で、ゴール左隅へと正確に押し込む“技あり弾”。鉄壁を誇る大分DFも、エースの個人技までは読めなかった。
前節の浦和戦(18日・埼玉)では持病を抱える右ヒザにテーピングを施していた。その姿をTV観戦していた三木谷会長は、すぐに行きつけの鍼灸(しんきゅう)院へ電話し、試合後の予約を取り付けた。自ら病院に付き添ったクラブトップは、この日久々にホムスタを訪れて、治療の成果を笑顔で見届けた。
ヒザを心配していたのは会長だけではない。同じく浦和戦を観戦していた日本代表の岡田監督は、この日も神戸のゲームを視察。クラブ関係者に患部の状態を尋ねるなどしたものの、その軽快な動きを見届け「素晴らしいゴールでした」と満足して会場を後にした。
これで日本人トップタイの11ゴールに並んだ。「それしか取っていないのも情けないね」と個人記録に満足はしていないものの、チームの躍進には目を見張る。「勢いがあるね。みんな気持ちがすごい出ているから」。開幕前に目標としていた5位も、うっすらと視界に入ってきた。
スポーツ報知
▼大久保、御前V弾!神戸9年ぶり4連勝
神戸の日本代表FW大久保嘉人(26)が、クラブ史に残る快進撃を完成させた。後半36分だ。MF鈴木からの左クロスを頭で合わせた。「結構(ゴールから)遠かったし、枠に飛ばそうとだけ考えた」99年11月23日のG大阪戦(神戸ユ)以来となる4連勝を呼び込む決勝弾。過去1勝6敗2分けと苦手の大分から勝利をつかみ「優勝争いをしてるところ。勝ててうれしいね」と声を弾ませた。
日本代表の岡田武史監督(52)が“勝利の女神?”だ。16日の浦和戦(ホムスタ)に続き、今季6度目の直接視察。御前試合は、5ゴール2アシストと好相性で「監督が来たときは結構(点を)取ってるよね。毎試合、来てくれんかな」と笑う。チームも6戦すべてが上位陣との対戦ながら、3勝3分けと無敗を継続だ。
C大阪時代の後輩の大分FW森島と初対決を制し、格の違いを見せつけた。今季11得点目で、F東京FW赤嶺に並ぶ日本人得点王タイに浮上した。「得点王は、もう無理でしょ。(11点では)情けないっすね」と自虐的に言うものの、11月19日のW杯アジア最終予選カタール戦(ドーハ)に向けて視界は良好。岡田ジャパンの危機を救うのは、この男だ。
サンスポ
▼神戸・大久保、Vヘッド!岡ちゃん絶賛
威信回復だ!! 神戸の日本代表FW大久保嘉人(26)がヘディング決勝弾。日本代表・岡田武史監督(52)視察の下、前節3位の大分を1-0で破り、4連勝へと導いた。
見てくれましたか、岡田監督!! 大久保が、御前試合で均衡を破る決勝ゴール。基本通りの、しかし難易度の高いヘディングシュートを決めてみせた。
「結構(ゴールから)遠かったし、バックしながらだった。枠にだけ飛ばそうと考えた」
一瞬のすきを見逃さなかった。後半36分、左サイドのMF鈴木からクロスが上がる。「いいボールが来た」と大久保。相手DFのマークを外すとジャンプ一番。頭で叩きつけたボールはGKの手をかすめ、ゴール左に突き刺さった。
「ああいうチャンスをものにできてよかった」
日本代表として臨んだ今月9日のUAE戦では絶好機にシュートミス。以降、連日の居残り特訓を課せられた。小学生並みの基本的なシュート練習に「恥ずかしいわ…」と頭を掻いた。15日のウズベキスタン戦も不発。だが、日本人トップに並ぶ今季11得点目に渾身のガッツポーズ。鬱憤(うっぷん)を一気に晴らした。
「素晴らしいゴールでしたね」。視察に訪れた日本代表・岡田監督も大絶賛。堅守を誇る大分守備陣を一撃で沈めた背番号13に、顔をほころばせた。大久保も「(岡田監督に)毎週来てくんないかな?」とラブコール。御前試合では4月のG大阪戦で2得点、9月の横浜M戦でも1得点。相思相愛ぶりを示した。
チームは99年以来となるリーグ戦4連勝。「今、勢いあるね。残り試合全部勝つ」と大久保。来月19日にはW杯最終予選・カタール戦が待つ。一撃必殺-。期待のエースが、虎視眈々と牙を研ぐ。
▼師弟対決は大久保に軍配!
初の師弟対決は兄貴に軍配!! C大阪時代にチームメートだった『大久保vs森島』の日本代表FW同士の初対決は、大久保が一枚上だった。
「すごく悔しい。嘉人(大久保)さんはさすがやなと思った」と大分FW森島。自身唯一のチャンスだった後半9分のヘディングシュートはクロスバー直撃。試合後は大久保から「何もできんかったななぁ」と肩を叩かれていた。
