神戸新聞
▼神戸 組織力で3連勝 素早いプレス奏功、零封
4万7000人で埋まった敵地のスタジアムで、神戸が昨季のアジア王者を沈めた。リーグ戦で浦和に勝つのは、2003年5月以来、実に5年半ぶり。「きょうはうれしいですね」。笑顔の大久保主将の言葉に、実感がこもっていた。
「寄ってたかって守り、寄ってたかって攻める」と松田監督。相手は、昨季のリーグMVPポンテや、闘莉王ら日本代表クラスの選手を多数擁する浦和。卓越した「個」の力に対抗するため、神戸イレブンが掲げた合言葉は「組織」だった。FW陣も含め素早いプレスで、浦和に自由を与えなかった。
一方で、浦和の守備の穴も見いだしていた。「ディフェンスががらがらに空く。個人がうまいから、組織でやっていないんだと思う」と大久保。繰り返し続けたカウンターが、後半37分についに実を結んだ。相手CKからの逆襲。中盤でキープした大久保が、巧みに相手選手を振り切り、左足でふわりと前線へ。駆け上がるレアンドロに絶妙に合わせ、決勝ゴールをおぜん立てした。
これで3連勝。北本が「うちにはうちのスタイルがある」と言うように、選手たちの言葉にも自信がみなぎってきた。
デイリー
▼神戸が金星!リーグ戦5年ぶり浦和撃破
主将の気迫が“赤い悪魔”を上回った。試合終了の瞬間をベンチから見守ったエースの表情に、満面の笑みが広がった。仲間全員と握手。リーグ戦で約5年ぶりの浦和戦勝利に、大久保は「どちらかというと負け試合、勝てたことは大きかった。今日は本当にうれしい。そういう勝ち方だった」と声を弾ませた。
パスで勝利を引き寄せた。0-0の後半37分。大久保が中央右でDFをかわし、レアンドロの足元に合わせた。「浦和を黙らせてやろうと話していた。自分は4点くらい取れたチャンスあったんで、レアンドロが決めてくれてスッキリした」。“相棒”がきっちり決勝弾を決めた。
交代するまで体を張った。リーグ戦、代表戦と続くハードな日程に、ついに右ヒザが悲鳴を上げた。2月に手術した関節部でなく内側部。代表合宿中に痛みを感じ、この日もアップ時にボールをけると痛みだした。テーピングで強行出場したが「スゴいやりにくかったし、ヒザも曲げれんかったから」と後半はそれも外した。W杯アジア最終予選から中2日。代表戦無得点の悔しさを同じ埼玉のピッチで晴らすため、痛みに耐えて気持ちでプレーした。
絶好機を外す、らしくない場面もあったが、鬼気迫るプレーで今季2度目の3連勝に貢献した。浦和戦は今季3勝1分け。チームは勝ち点を40に乗せ、残留争いからほぼ抜け出した。「浦和に勝ったことでもっと良くなる。この流れを続けていきたい」。次節はレアンドロが出場停止のためFWの位置に戻る可能性もあるが、もはやポジションは関係ない。99年、07年の10位を上回る過去最高の順位を目指し、残り5試合でラストスパートをかける。
ニッカン
▼神戸大久保岡ちゃん御前で残留当確
神戸MF大久保嘉人(26)が「残留当確弾」を呼んだ。後半37分ロングクロスから、FWレアンドロが値千金の決勝弾を決め、アジア王者から03年5月11日以来5年ぶりの勝利。大久保は「客もいっぱい入っているし、黙らせたろかって(仲間と)話してた。(決勝弾は)ゴール前が空いてて『何であそこが空いてるんや?』って思いながらパスを出した。浦和は調子悪いんじゃない?」と満足げに話した。
今季の残留の目安となる勝ち点40にチームを浮上させたが、体は悲鳴をあげていた。日本代表として出場した15日のW杯最終予選ウズベキスタン戦前後から持病の右ヒザ痛が悪化。この日はテーピングを施して出場した。しかし固すぎたことで動きが鈍くなり、後半から外したが「蹴ると痛い」。決定的なシュートがバーに弾かれるなど、岡田監督の御前試合で得点こそ逃したが、残留を確実にした貢献度は計り知れない。
スポニチ
▼神戸リーグ5年ぶり浦和撃破!敵地で残留へ前進
真っ赤に染まるスタンドを沈黙させた。浦和の本拠地・埼玉スタジアムで神戸が展開したのは、王者のお株を奪う堅守速攻サッカーだった。
「ハマってたね。きょうはうれしいっす」。3度の決定機を外した大久保も、最後はきっちりレアンドロの決勝ゴールをアシスト。リーグ戦5年ぶりとなる浦和戦勝利に、心の底からの笑みを浮かべた。
期待された15日のウズベキスタン戦では無得点に終わり、右ひざ痛という代償も残った。この日は前半だけテーピングを巻いて出場。「ボールを蹴るだけで痛かった」という状態ながらも、チーム戦術の一つのコマとしてフル回転した。得点王はすでにあきらめている。個人的なタイトルよりも、チームの勝利のために最善を尽くした。
日本代表MFに象徴されるように、組織力向上が3連勝の最大の要因だ。エースが幾多の決定機を外しながら圧勝したこの日の試合が、その証拠だ。「相手は個人技できたけど、うちは組織的だった。怖くなかった」。DF北本は胸を張った。
この日の勝利で勝ち点3を積み上げて、J1残留の目安としていた40に到達した。クラブ史上初となる1ケタ順位も現実味を帯びてきた。
スポーツ報知
▼Vアシスト大久保が浦和沈めた
神戸の日本代表FW大久保が「赤い悪魔」を沈めた。後半37分、一瞬のスキを見て左足を振った。「後半は、(浦和が)バテて、ガラガラになるのは分かってた」狙いすましたスルーパス。ポッカリと空いたスペースに走り込むFWレアンドロの足元にピタリと合わせ、先制弾を生み出した。
この日は、右ひざ裏に痛みがあり、患部をテーピングで固定したが「足曲がらんし、重いから」と、後半からは外してプレー。ウズベキスタン戦から中2日。16日に帰神し、17日に再び埼玉入りの強行日程も「疲れはなかったと思う」と“鉄人”ぶりを発揮した。今季、チームは浦和にナビスコ杯と合わせ3勝1分けと無敗も、自身は神戸移籍後、アジア王者に初勝利。視察した日本代表の岡田監督の前で結果を出した。「今日は、こういう勝ち方やしうれしい。でも、5―0くらいに出来たね」J1残留に大きく前進、舌も滑らかだった。
サンスポ
▼大久保、決勝点アシスト!神戸が浦和下す
決勝点をアシストした神戸の大久保は満足げだった。今季、これで浦和にはナビスコ杯を含めて3勝1分けと相性抜群ということもあり「浦和は個人でやっていて、組織でやっていない。4点は取れた。悔しい」と冗舌だった。
松田監督は「(相手は)アジア王者だから、自分たちの力を示そうとモチベーションは高かった。非常にいい試合をしてくれた」と手放しで選手をたたえた。
