神戸新聞
▼神戸 再浮上の兆し 大久保起点 7試合ぶり勝利
試合後のピッチでたたえ合う神戸イレブンに、久しぶりに晴れやかな笑顔が戻った。2-0。実に7試合ぶりの勝利だ。
「みんな気持ちが入っていた」と大久保主将。豊富な運動量で試合の主導権を握った。攻めては労を惜しまずスペースへと走り込み、守っては前線も含めてプレスをかける。前半12分、ボッティが「対角線の上が空いているのが見えた」と反転しながら鮮やかなミドルを決め、後半は吉田が2試合連続となる貴重な追加点。大久保が引いた位置で起点となる布陣も有効に機能した。両脚がつるほど走り回った大久保は「今まで見たことがないようなパスサッカーができた」と喜んだ。
松田監督は試合後、「ハードワーク」という言葉を繰り返し、選手の姿勢をたたえた。J2降格圏が迫ってきた正念場に「こういう苦境では、経験や精神力がものをいう」。FW吉田の先発起用は、前節の試合後に「気持ちのあるプレー」などを訴えていたのを知って決めたという。大分時代に主将も務めたベテランは、しっかり起用に応えた。
「内容より結果」とがむしゃらになり、結果も内容もついてきた一戦。再浮上への序章にしたいところだ。
デイリー
▼神戸7戦ぶり勝った~「前泊」で結束!
待ちに待った歓喜の瞬間だった。2-0のまま試合終了の笛が鳴ると、無失点に抑えた守備陣は肩を組んで喜んだ。攻撃陣からも自然に笑みがこぼれる。「勝ちに飢えていた」とDF内山。遠く埼玉まで駆けつけたサポーターとともに、神戸が7戦ぶりに勝利の美酒に酔いしれた。
前半12分にボッティが決めて先制すると、6戦勝ちなしの呪縛(じゅばく)から解放された。後半2分にはMF大久保が粘って浮き球を供給し、吉田の2試合連続弾をアシスト。面白いほどボールがつながり、カウンターで何度も相手陣内を脅かした。大久保も「気持ちが入ってた。今まで見たことないパスサッカーができた」と驚いた。
チーム一丸の勝利だ。20日の清水戦はホームだったが、急きょ前泊に変更。それまでは家族のいる選手に配慮し、試合当日に集合していたが、結束力を高めるためにフロントが決断した。その清水戦前夜にはFW岸田が提案し、宿舎で緊急ミーティングを開催。「すぐ結果につながらなかったけどあれが良かった」とDF小林。互いの胸の内をぶつけ合い、全員が勝利だけに集中したことで大きな力を生んだ。
松田監督は「ワンプレーにかける気持ちが、今日の内容と結果を生んだ」と選手を称えた。殊勲の吉田は「チームが苦しいときに真価が問われる。結果が出て良かったよかった」と胸をなで下ろした。苦労してつかんだ7戦ぶりの勝利で神戸が再加速する。
ニッカン
▼エース大久保が変身!神戸残留前進
神戸MF大久保嘉人(26)が、全2得点を演出し7試合ぶりの勝利に貢献した。前半12分にMFボッティの先制点の起点を作ると、後半2分にはFW吉田のダメ押し弾をアシストした。2-0で大宮を破る原動力となった。1カ月半も白星から見放された神戸は12位に浮上し、J1残留に前進した。29日のW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦(10月15日、埼玉)の代表候補発表前に、大久保が勢いをつけた。大分は公式戦18試合ぶりに敗れ、総得点差で名古屋が暫定首位に立った。
すべては背番号13から始まった。前半12分。大久保が前へ出したボールが、3人を経由してゴール前のボッティへと渡り、待望の先制点が生まれた。後半2分にもFWレアンドロからボールを受けた大久保がシュート。そのこぼれ球を自ら拾い、左足の絶妙クロスで吉田の追加点をアシストした。本来の点取り屋ではなく、ゲームメーカーとして、勝利を呼んだ。
「1人、2人と(大宮の)選手が(マークに)来るから、オレに2人来たら誰かが空くでしょ。そこからつなげていくように、みんなに伝えた。今まで見たことないような感じでパスがつながったもんね。やればできるんやなあ…って」。
これまではワガママなまでに得点にこだわったが、13日横浜戦から志願して中盤に下がり、献身的に守備もこなすようになった。「点も取りたいけど、勝てないと意味がない」。前半25分にもらった警告は激しいプレスで相手の足をひっかけたもの。暴言やラフプレーで警告を受けた昔とは違う。前線から最終ラインへと動き回り、終盤には両足がつった。チームのため、倒れるまで走った。
苦境にあえいだチームを救った。8月9日磐田戦を最後に6試合も白星から見放され、J2降格圏も迫っていた。価値ある1勝をもたらし、J1残留へ前進。残り7試合で安全圏に入ったが、それでも大久保は「まだ1つ勝っただけ。長かったけどね。まだこれから」と慢心はなかった。
29日にはウズベキスタン戦に向けた日本代表が発表される。神戸のエースは、日本のエースでもある。期待を一身に背負い、大久保は、ただひたむきに走り続ける。
スポニチ
▼神戸、降格危機に燃えた…大宮破り7戦ぶり一丸星
降格への危機感が、今季一番のサッカーを実現させた。ワンタッチで次々とパスをつないだ神戸は、流れるような展開から2得点。大久保主将は「今日はよかったね。すごかったよ。今まで見たことのないパスサッカーができていた」と自画自賛で振り返った。
前半12分にMFボッティが先制すると、後半立ち上がりの2分には大久保のアシストからFW吉田がボレーを決めた。大分在籍時に降格争いを味わったFWは、前節の新潟戦に敗れた試合後に「あの時にキャプテンとしてプレーした経験を生かしたい」という言葉を残した。翌日の新聞でこのコメントを読んだ松田監督は、大宮戦での先発を決断。狙い通りに勝利の原動力となった。
5位を目標にした今季だったが、もはや理想を語っている状況ではなくなった。目標設定を「勝ち点40、J1残留」という現実路線へと転換した。それでも勝ちきれない試合が続いたが、16位の千葉まで勝ち点4差で迎えた今節は、さすがにチームに危機感が充満。「きょう負けたらヤバかった。特別何をしたわけでもないけど、メンタルやね」。左MFのポジションで足がつるまで奔走した主将は、精神面での充実を口にした。
残留のライバルとの直接対決5連戦も、次節の京都戦(ホムスタ)が最後。次も気持ちよく勝利して、目標の勝ち点40へと王手をかける。
スポーツ報知
▼大久保演出!神戸7戦ぶり勝った!!
神戸の日本代表FW大久保嘉人(26)が、粉骨砕身の動きで7試合ぶりの勝利を呼び込んだ。左MFで先発すると、前半13分に、GK榎本のスローに、自陣から全力で駆け上がった。相手DFのクリアを奪い取って、決定的なチャンスを生んだ。ここは相手DFのファウルで止められたものの、後半2分には、FW吉田の追加点をアシスト。90分間を通して、最終ラインまで戻ってピンチを防ぎ、最前線まで駆け上がっては攻撃を操った。
「今日は走ったね。疲れました。チームに勢いが出ればと思ったから」試合終了間際には、珍しく両足がつった。チームメートも、クラブ関係者も舌を巻くエースの働き。49日ぶりの勝利をつかむために、極限まで体を追い込んだ証しだった。J1残留に一歩前進も「長かったけど、まだ1試合勝っただけ。問題は次でしょ」。大黒柱に浮つく様子は、みじんも無い。
サンスポ
▼神戸・大久保、アシストで7試合ぶりの白星
神戸は大久保の活躍で、8月9日の磐田戦(ヤマハ)以来7試合ぶりのリーグ戦勝利。1-0の後半2分、中央で待つFW吉田にクロスを送り、追加点をアシストした。本職のFWではなく左MFでプレーする。ゴールチャンスは減り「点を取りたいです、本当は」ともどかしいが“フォア・ザ・チーム”で臨んでいる。日本代表としての公式戦3試合出場停止処分も解け、W杯アジア最終予選・ウズベキスタン戦での復帰も確実だ。
