神戸新聞
▼大久保 神戸救った 終了間際同点ゴール
敗色濃厚の神戸を救ったのは、エースの技ありの一撃だった。後半44分、鈴木がけった前線へのロングボール。途中出場の岸田が相手GKと競り合い、こぼれ球を大久保がワントラップして右足でけり上げた。ボールは前に出ていたGKの頭上を越え、無人のゴールに吸い込まれた。
周囲の状況を瞬時に判断して同点ゴールを生んだ背番号13に、観戦した日本代表の岡田監督も「日本人には数少ない点取り屋」と、あらためて信頼を寄せた。
それでも試合後の大久保は硬い表情だった。「試合内容は最悪。一人一人の距離が遠く、サポートもできない」。2トップを組むレアンドロとともに中盤に下がってボールを受け、ゴール前で仕事ができなかった。積極的に仕掛けたいという選手と、雨の中で無難なプレーを意識した選手の意思疎通が欠けていた。
第19節の千葉戦に続いてGK徳重がPKを阻止するなど、守備の安定感は変わらない。ただ、約束事を守ることばかりに気を取られ、退屈なサッカーに終始した。
前節、後半ロスタイムに決勝点を許した神戸が、3連敗中のG大阪に挑む構図となった関西ダービーは結局、両チームの苦しい現状を再認識させられただけだった。
