神戸新聞
▼神戸 逆転で浦和撃破
「培った組織と団結力の勝利だね」。執念の逆転勝ちを収めた神戸の松田監督は胸を張った。
レアンドロやボッティら個人技を持つカウンターの核がいない。前半4分にはミスを高原に決められた。だが、イレブンは気落ちしなかった。
攻撃が奮闘した。先発した吉田が巧みなキープでためを作り、途中出場の松橋も持ち前のスピードで最終ライン裏を脅かした。さらに時間帯に応じて2トップと3トップをスムーズに使い分け、浦和を揺さぶった。
決勝点は3トップにした直後の後半41分。右サイドの松橋からの折り返しを田中がダイレクトでゴール前へ。スペースに走り込んだ栗原が右足でたたきこんだ。前半36分のヘディングシュートに続く逆転弾に「スペースができ、連動した動きができた」と、分厚い攻めに納得の表情だった。
予選A組で2位以内が確定し、各組の2位チームでは勝ち点でトップに立った。「勝つことしか考えてない」と吉田。残り1試合。その言葉を実現すれば、決勝トーナメントへの扉が開く。
デイリー
▼大久保 のど痛治った!エース弾決める
サッカー日本代表は31日、南アフリカW杯アジア3次予選のオマーン戦に向け、横浜市内で冒頭15分以外を非公開とした約1時間30分の練習を行った。のどの痛みを訴えて29日の合宿再開後から休養が続いたFW大久保嘉人(25)=神戸=が、完全合流。自ら復活を宣言し、FWの駒不足に悩む岡田武史監督(51)の心配を吹き飛ばした。
日本代表に頼れる男が帰ってきた。5月27日のキリン杯・パラグアイ戦以来、4日ぶりとなる大久保の元気な姿。風邪からの病み上がりを気にしてか、いつものハーフパンツではなくジャージーで登場した。公開された練習の冒頭15分では、ランニングやストレッチにも笑顔で参加。セットプレーなど、約1時間半の練習もフルメニューで消化した。
「久々でちょっと(体力的に)キツかったけど、もう全部できた。(体の状態は)問題ない」
休養した3日間は、まさに“地獄”だった。へんとう腺が腫れ上がり、のど痛でつばも飲み込めない。「腹は減るし、のど乾くんだけど、何も入らん。あんまり風邪は引かないんやけど、(熱も)39度ちょい出た。けど、合宿に来た日から無理やりでも食べようと(食事を)のみ込んだ」。のどへの負担が少ないおかゆなどを選び、体力の低下を回避した。
努力のかいもあって、すでに風邪は完全に回復した。体重も「全然落ちてない」と70キロ前後のベストな状態をキープ。丸3日間、体を動かしていなかったが「全然大丈夫。体は軽かった」と、どこ吹く風だ。残り1日と迫ったオマーン戦出場も「全く問題ない」と平然と言ってのけた。
この日はMF中村俊を中心に、入念なセットプレーの練習を行った。その中で、大久保はFW玉田とのコンビを確認。中村俊は「(オマーン戦の)2トップが(大久保)嘉人と、タマ(玉田)なら、(背は)大きくないけど、オレが鋭く落ちるボールを蹴れば点になる」と手応えをつかんでいる。大久保も「いいボールが入れば、それに飛び込むだけ」と準備万端だ。打倒オマーンへ、完全復活した男がチームのためにフル回転する。
ニッカン
▼神戸決勝T見えた栗原が2発
35歳のMF栗原圭介の2ゴールで、神戸のクラブ史上初の決勝T進出が見えた。高原の得点で先制されながら、前半36分にCKを頭で合わせ同点。終了間際の後半41分には中央へ走り込み、一瞬のスピードでDFをかわして右足で逆転弾を決めた。かぐや姫の名曲「神田川」が大ヒットした73年生まれのベテランは「誰が出ても神戸のサッカーができることが証明できた」と胸を張った。
栗原の1試合2得点は、3月30日のリーグ磐田戦以来今季2度目だ。A組2位を守り、次節京都戦(8日)も勝てば文句なしで決勝T進出が決まる。衰えを知らない男の大活躍に松田監督も「頭が下がる思い。(23歳以下が対象の)ニューヒーロー賞をあげられないかな」と冗談を飛ばすほど。エース大久保が代表に拘束されるなど主力不在の中、浦和とは今季2勝1分け。強豪のナビスコ制覇の望みを「中年の星」が砕いた。
スポニチ
▼神戸・決勝Tへ大きく前進!主力欠くも浦和を圧倒
MF栗原の2得点で、神戸が初の決勝トーナメント進出へ大きく前進した。前半4分に失点する苦しい展開ながら、同36分、MF鈴木のCKを栗原がヘッドで同点弾。互いにチャンスをつぶし合いながら迎えた後半41分には、MF田中のクロスを再び栗原がゴールに沈め、浦和の息の根を止めた。松田監督は「(栗原には)頭が下がる思い。文句のつけようがないデキだった」と殊勲の35歳を褒めたたえた。
今季、リーグ戦を含め浦和とは3度対戦し2勝1分け。アジア王者に対して無類の強さを発揮している。
これで勝ち点は名古屋に次ぐ「9」となった。各組2位の上位2チームが決勝トーナメントへ進めるが、その中で首位に立っている。指揮官は「最後の京都戦(8日)もホームだし、是非勝ちたい」と、予選突破へ意欲を語った。
▼大久保間に合った!あすW杯3次予選オマーン戦
オマーン戦いける!へんとう炎で離脱していたFW大久保嘉人(25=神戸)が5月31日、チームに完全合流した。病み上がりにもかかわらず、約1時間半の練習にフル参加。いきなり主力組のトップ下に入ると、好連係をみせ完全復活をアピールしたもよう。2日のW杯3次予選、オマーン戦(日産ス)に先発出場することが濃厚になった。チームは、2日連続の非公開練習で調整した。
小雨が降りしきる中、長袖長ズボンのジャージー姿でグラウンドに現れた大久保は軽快にウオーミングアップを始めた。病み上がりにもかかわらず、約1時間半の全体練習にフル参加。日の丸のエースは、ずいぶんとこけたホオをさすりながら、何事もなかったようにさらりと言い放った。
「ちょっときつかったけどすぐ戻るでしょ。オマーン戦?トレーナーとも話をした。普通にできたし問題ない」
再集合の5月29日の朝、目を覚ますとのどに痛みがあり、何ものどに通らなかった。そのまま神奈川県内の宿舎に入ったが午後からの練習を回避。へんとう腺の炎症で、その夜に体温は39度まで上昇した。「のみ込むのが痛いから一回一回気合を入れて食べた」。一日でも早く復帰するため、無理やり流動食を流し込んだ。部屋は完全に隔離。丸2日間誰ともしゃべらない日々を過ごした。「風邪はあんまり長引いたことないし、風邪自体ひかない」。翌30日には体温が36度までに下がっていた。
2日のオマーン戦を直前に控えて、痛すぎる2日間の離脱。並の選手なら先発での出場はありえない状況だが、指揮官の信頼は揺らぐことはなかった。この日の非公開練習では、さっそく主力組に入り4-2-3-1のトップ下でプレーしたもよう。1トップのFW玉田、同じ2列目に入ったMF中村俊、MF遠藤、MF松井らと息の合ったコンビネーションを見せていたという。特に、中村俊については「いいボールが入ってくるから飛び込んでいきやすい」と好感触を口にしていた。
前回のアウェー、バーレーン戦でまさかの敗北を喫し、2日のオマーン戦は「勝ち点3」の勝利が絶対条件。高原の突然の離脱などで、FWの人材不足が明らかな岡田ジャパン。大久保の驚異的な回復に、メガネの指揮官のホオは緩んでいた。
スポーツ報知
▼35歳 神戸・栗原2発
MF栗原の2ゴールで浦和の予選突破を打ち砕いた。前半36分、CKから同点ヘッドを叩き込むと、後半41分にもMF田中のクロスに倒れ込みながら右足で逆転弾。「ゴールに向かう姿勢をもう一度取り戻せた」過去6つのクラブを渡り歩いた35歳はリーグ戦と合わせ今季5得点。日本代表FW大久保に並ぶチーム得点王の活躍で、A組2位以内を確定。
▼高熱下がった!大久保合流
日本代表の岡田武史監督(51)が2日のオマーン戦で史上最強布陣を敷くことを決意。高熱で2日間離脱した神戸FW大久保嘉人(25)が強行先発することも分かった。
決戦2日前。体調不良で離脱していたエースの大久保がピッチに戻ってきた。小雨が降る中、練習に完全合流。非公開で行われた戦術練習で主力組のトップ下にも入ったという。一時は39度の高熱に見舞われたが、73キロのベスト体重も維持。「今日はちょっときつかったけど、(調子は)すぐ戻りますよ。もう完ぺきです」と頼もしい言葉も飛び出した。
パラグアイ戦翌日の5月28日朝に突然、へんとうが腫れ、体調が悪化。「つばも飲み込めなかった。でも、(29日に)無理やり食べなきゃと思って食べた」と振り返る。我那覇問題でクローズアップされた世界反ドーピング機関(WADA)の規定により、点滴を含む静脈注射の実施が制約されており、代表スタッフは点滴を打たずに治療。それでも、驚異の回復力で戻ってきた。
戦術練習では下がってボールを受けようとした際、MF中村俊に「そこでもらっても何も怖くない。もっと前で張ったほうがいい」と指示を受けた。大久保自身、DFラインの裏でパスを受ける動きを意識しており、仕事場は相手のゴール前。復活したエースがオマーンゴールをこじ開ける。
