神戸新聞
▼速攻さえ 大久保2発 エースの気迫 神戸7位浮上
エースが目覚めた。神戸の大久保主将が気迫の2得点で、G大阪から5季ぶりの勝利をもぎ取った。
待望の先制点は前半39分。古賀の左クロスに素早く反応し、頭で流し込んだ。追いつかれた5分後の後半12分にはペナルティーエリア前で相手DF2人を巧みにかわし、右上に突き刺した。嫌なムードを振り払い、イレブンを再び奮い立たせる一撃に「今日は身体が切れていた」と喜びに浸った。
不完全燃焼が続いていた。2トップを組むレアンドロの負傷離脱でマークが集中。不可解な判定による一発退場や靴擦れにも見舞われた。東京Vに京都、札幌と、前節まで続いたJ1昇格組との3連戦でも勝てず「最悪。攻撃も単調やし」といらだちを募らせていた。
だが、この日は相手の裏を狙う動きが光り、何度も好機を演出した。「練習で話し合い、いい時の形でボールを取れるようになった。自信になるし、いい形で勢いに乗れるはず」。基本戦術と頼もしいエースが復活。次に待ち受ける鹿島も浦和も怖くない。
▼堅守が復活 神戸に光明
神戸の持ち味である堅守速攻がよみがえった。中盤で相手のパスコースを遮断し、ボッティや馬場がシンプルに前線へパスを供給。柳川は「しっかり引いてブロックをつくれた。全員が守備の意識を持てた」と振り返り、ボッティは「昨年やってきたことを取り戻せた。練習での話し合いの成果」と胸を張った。
相手陣内でDFに倒されながらボールを運ぶ泥くささも見せた。松田監督は「団結心と意思統一が生まれ、90分間ハードワークをしてくれた」とたたえた。
▼金南一が途中交代
J1神戸のMF金南一は27日、G大阪戦の後半に味方選手と交錯し、胸を打って途中交代した。試合後、大事を取って病院で検査を受けた。
デイリー
▼大久保2発…岡ちゃんに見せた決定力
エースが沈みかけていたチームを救った。4月未勝利で臨んだ今季初の“阪神ダービー”。前半39分だ。左サイドからMF古賀のクロスに、FW大久保が頭で合わせた。ボールは強烈に地面をたたき、ゴール左隅に飛び込んだ。自身6戦ぶりの得点に、エースは右手の人さし指を突き上げて大歓声に応えた。
「チーム状態が苦しかった。自分の調子も上がらない中で、ああいうゴールを決めれたのは大きかった」。この日の“大久保劇場”は、これで終わらない。1-1の後半12分。MFボッティのパスをG大阪DF中沢と競り合い、一瞬でボールを奪った。左足で鋭く切り返すとペナルティーエリア外から右足一閃(いっせん)、ゴール右隅に決勝点をたたき込んだ。大久保が得点した公式戦は、これで12勝2分けと“不敗神話”も続けた。
日本代表の岡田監督が見守る中での2発だった。大久保は「全く意識してなかった。(岡田監督とも)話してない」と平常心を強調したが、改めてその勝負強さを発揮。松田監督は「まさしくエースの働きで2点を取ってくれた」と絶賛した。
最近3戦はJ1昇格組相手に未勝利と苦しんだ。しかし、G大阪、鹿島(30日・カシマ)、浦和(5月3日・ホムスタ)と続く強豪3連戦を前に、逆に開き直った。大久保は「これでノッていける」と力を込めた。03年7月5日以来、G大阪戦5年ぶりの勝利で7位浮上。4月初勝利の神戸が、勢いをつけて王者・鹿島に挑む。
ニッカン
▼神戸大久保が岡ちゃんの前で2発
神戸の日本代表FW大久保嘉人(25)が、完全復活の2得点を挙げた。前半39分に頭で先制弾。同点にされた後半12分にはDF2人をフェイントでかわす強烈な決勝ゴールで、G大阪を2-1で破った。2月12日に右ひざを手術して以降、公式戦1得点だけだったが、日本代表の岡田武史監督(51)が視察する中で全快をアピール。6月のW杯アジア3次予選4連戦を前に、日本のエース候補が調子を取り戻した。
大久保が、呪縛(じゅばく)から解かれた。最大の見せ場は同点にされた後半12分。ボッティからの縦パスをDF2人に囲まれながら受ける。一瞬の切り返しで振り切ると、スライディングをものともせずに、右足で決勝ゴールをたたき込んだ。前半39分にも頭で先制弾を挙げ、昨年9月22日名古屋戦以来となる2ゴール。日本代表の岡田監督が視察する前で、復活を見せつけた。
「同点に追いつかれて、またこのまま(悪い流れ)なのかと思いましたけどね。おれがいいっていうより、今日はガンバが悪かっただけかも知れないよ」。
苦しんだ。2月12日に右ひざ手術を受けながら、3月26日のW杯予選バーレーン戦に間に合わせたが、本来の姿とはほど遠かった。代表も含め、手術後の公式戦で挙げた得点は3月15日川崎F戦の1点だけ。普段は弱音や痛みを絶対に周囲に漏らさない大久保が、この日は右ひざにテーピングを施していた。結果が出ない分、精神的にも弱さが出ていたのかも知れない。
実は同じ境遇の男から勇気をもらっていた。4月中旬、知人を通じプロ野球の阪神林威助に会った。林も昨年12月に右肩手術を受け、来月の復帰を目指している。必死に故障と闘っている姿に自分をダブらせ「おれも頑張らないと駄目」と刺激を受けていた。
大久保の活躍で、5年ぶりにG大阪に勝った。松田監督は「まさしくエース。そういう仕事をやってくれた」と絶賛した。完全復活を示す2得点は、神戸にとっても、日本代表にとっても朗報になった。
スポニチ
▼神戸・大久保が2発!関西ダービーを制し7位浮上
これぞエースの活躍だ。神戸のFW大久保嘉人(25)が27日、本拠地ホムスタでのG大阪戦に2ゴールを挙げて勝利に貢献した。2月に手術した右ひざのテーピングは痛々しかったが、体のキレは抜群。日本代表の岡田武史監督(51)の目の前で最高のプレーを見せつけた。関西対決を制した神戸はG大阪を抜いて7位に浮上した。
ACL疲れも明らかないまのG大阪では、好調の大久保を止めることは不可能だった。エースの証明とばかりに2ゴールを挙げて、チームに5試合ぶりの勝利を呼び込んだ。「連戦の続く最初の試合に勝って、自信になると思います」と充実の表情を浮かべた。
先制点は相手のスキにつけこんでのものだった。前半39分、左サイドでMF古賀がボールを持った瞬間、ゴール前で完全フリーに。「誰も(マークに)来なかったから、なんでかなあ」と思いながらも頭を振ると、GK松代の手をはじいてゴールに吸い込まれた。
そして後半12分の決勝点は個人技でもぎ取る。MFボッティのパスをDFと交錯しながら受けて左足で切り返す。2人を置き去りにして右足で豪快に突き刺した。
3月15日の川崎戦で今季初ゴールを挙げてからは、人知れぬ苦悩を抱えていた。3月27日のバーレーン戦前に右足に特大の靴ずれを発症。スパイクを履くこともままならなかったが、岡田監督に告げずにテーピングを巻いてピッチに立った。
帰国後のリーグ戦でも痛みはやまず、「サッカーをやりたくなかった」というほどの状態。同じメーカーのスパイクを持っていたC大阪の森島康に電話して、一回りサイズの大きいスパイクを“発注”したこともあった。しかし19日の札幌戦を前にようやく完治。持病ともいえる右ひざにはテーピングを巻いたままだが、動きの質は両チームのなかでも群を抜いていた。
21日からの代表合宿ではアピール不足に終わっていた。23日の筑波大との練習試合でも決定機を外して岡田監督からゲンコツを食らいかけた。しかし、この日はその指揮官の目の前で2ゴール。代表でもエースの座を譲るつもりはない。
今後も鹿島、浦和との2連戦が続く。「きょうはみんなの気持ちが出た。いいかたちで勢いに乗れる」。エンジン全開で強豪相手の3連勝をもくろむ。
スポーツ報知
▼大久保2発!岡田監督御前で決定力見せた
神戸が日本代表FW大久保嘉人(25)の2得点の活躍で、5試合ぶりの勝利を飾った。前半39分に先制弾を決めると、同点とされた後半12分に決勝弾。昨年9月22日の名古屋戦(神戸ユ)以来となる1試合2得点。2―1でG大阪を破り、5年ぶりの関西ダービー勝利に貢献。7位に浮上した。
スタンドに響く「ヨシト」コールを、大久保は気持ちよさそうに受け止めた。前半39分。MF古賀のクロスを頭で合わせた。5試合ぶりのゴールは貴重な先制弾。「久々のゴール、良かったですね。いいボールを出してくれたので、落ち着いて決めました」大歓声に派手なガッツポーズで応えてみせた。
同点とされた後半12分には、相手DF2人を軽くかわし、右足で決勝弾。2月に手術した右ひざに違和感を感じ、テーピングで固定してプレーしたが、「まさしくエースの仕事。貴重な2ゴールで期待に応えてくれた」と松田浩監督(47)は大絶賛。G大阪の西野監督も「一番警戒していた選手にやられた。バランスがとれているしヘディングも強い。さすが、日本を代表するFW」と脱帽した。
たまったうっぷんを晴らした。3月15日の川崎戦(ホムスタ)から、42日間続いた沈黙。3月26日のW杯アジア3次予選バーレーン戦(マナマ)でも不発に終わった。悔しさからか、帰国後は、「バーレーン戦の話はいいっしょ」とさえぎり、自宅でも同戦については、ほとんど口を開かなかった。
チームも4試合、勝ち星に見放され、19日の札幌戦後には「攻撃が単調すぎ」と不満を漏らした。25日の紅白戦後には自らが先頭に立って話し合い、修正に努めた。「神戸のサッカーができた。これができれば次も勝てる」5年ぶりに関西ダービーを制しチームは復調気配。視察した日本代表・岡田武史監督(51)は無言で会場をあとにしたが、アピールするには十分の活躍。完全復活した神戸のエースが上昇気流に乗った。
▼長谷川瑞穂が神戸激励
神戸は観戦したプロボクシングWBC世界バンタム級王者の長谷川穂積(27)=真正=に恩返しを果たした。試合前のセレモニーで受けた「勝って勢いに乗ってもらいたい」の激励に見事応えた。6月12日に6度目の防衛戦(日本武道館)を控える世界王者も「次はKOしか考えてない。神戸の勢いに乗って僕も勝ちたい」とKO勝ちを誓った。
サンスポ
▼大久保ヨシヨシ2発!神戸5年ぶりに“阪神ダービー”を制す
まさに独り舞台。神戸の頼れる主将、大久保が不調のチームを救った。後半12分、MFボッティの縦パスを相手DF中沢と競り合うと、こぼれた球にすぐに反応。一瞬のスピードでDF山口をかわすと、右足を振り抜いた。チームは公式戦6試合ぶりの白星で、4月初勝利となった。
「同点で苦しく、絶対に点を取ってやろうと思っていた。ああいうゴールはあんまり決めたことがないので、うれしい」
大久保にとっては、3月15日の川崎戦以来のゴール。1試合2発は昨年9月22日の名古屋戦以来だ。5年ぶりの打倒ガンバに貢献。大久保が得点した公式戦は、これで12勝2分けの“不敗神話”も続いている。
3月中旬から靴ずれで苦しみ、ふくらはぎまで腫れた。3月26日のW杯アジア3次予選・バーレーン戦でも痛みを引きずっていた。ある日本代表コーチはその後、Jリーグの試合を視察に訪れた際にその事実をクラブ幹部から知らされて驚いたという。この日は2月に手術した右ひざにテーピングをグルグル巻きにして臨んだが、本人いわく「全然、大丈夫」。
松田監督は「まさしくエースの仕事」と手放しでたたえた。「きょうのようにやれば(今後も)勝てると思う」と大久保。エースが目覚め、鹿島(4月30日)&浦和(5月3日)との“強豪2連倒”を視野にとらえた。
