神戸新聞
▼神戸16強入り 4年ぶり初戦突破 因縁の福岡に快勝
神戸は4年ぶりに初戦突破。試合開始直後からパワープレーを仕掛けてきた福岡の奇襲に戸惑い、前半は耐える時間が長かったが、「辛抱強く勝機をつかむ試合をしてくれた」と松田監督。入れ替え戦で対戦してから1年。力の差を見せつけた神戸の快勝だった。
前半は11本のシュートを浴びたが、「連係してマークができていたから問題なかった」と河本。焦りはなかった。流れを変えたのは後半1分の先制ゴール。大久保嘉は「早く点が取れれば自分たちのサッカーができると思っていたから、あの1点はよかった」。その後は高い位置でボールを奪う回数が増え、速攻からチャンスをつくった。
同9分には途中出場の朴康造が追加点。ガブリエル、近藤祐らベンチスタートだった選手が活躍したリーグ戦の柏戦に続き、「代わった選手が勝利に貢献できているから、チームが一つになれている」と朴。選手層が厚くなったのも、1年間の成長の証しだ。
試合前のミーティングで「天皇杯はどのチームでも優勝の可能性がある」と声が出たという。まずは一つ、神戸が歩を進めた。
デイリー
▼大久保&朴弾で神戸4年ぶり初戦突破!
天皇杯サッカー4回戦(4日、横浜市三ツ沢球技場ほか)、J1神戸はホムスタで、昨年入れ替え戦を戦ったJ2福岡と対戦し、後半1分にFW大久保嘉人(25)が先制点、9分にはMF朴康造(27)が追加点を奪って2-0と快勝した。4年ぶりとなる初戦突破で、クラブ初タイトルへ向けて好スタートを切った。
福岡との“因縁対決”を制し、快勝発進を決めた。0-0の後半1分。ゴール前でFW近藤祐のパスを受けた大久保が、福岡GK神山をかわし、左足で無人のゴールに流し込んだ。「あのままドリブルでゴールに入ろうとしたけど、外したら何を言われるか分からなかったんで」。主将としての冷静な判断が貴重な先制点を生んだ。
追加点は途中出場の朴が決めた。後半9分、右サイドでMF古賀のパスを受けると、神山の飛び出しを見極めてループシュート。「トラップした瞬間GKが前に出てくるのが見えた。自分のゴールが勝利につながってよかった」。自身公式戦9戦ぶりの得点で、昨年入れ替え戦で死闘を演じた宿敵に引導を渡した。
全員でチーム初タイトルを誓って臨んだ一戦だった。試合前のミーティングでMF酒井が「どのチームにも優勝の可能性はある。優勝を目指そう」とゲキを飛ばした。今季途中に常勝軍団・浦和から完全移籍で加入した男の喝は、強豪への飛躍を目指すチームを奮い立たせた。
「今日の試合はミスも多かった。しっかりすればもっと点が入った。(天皇杯は)一発勝負なんで集中してやりたい」と大久保。朴も「優勝を目指していきたい」と力を込めた。大事な初戦をものにした神戸が、チーム初の栄冠へ向けて勢いに乗って突き進む。
ニッカン
▼大久保弾で神戸圧勝
神戸が4季ぶりに天皇杯初戦を突破した。J2福岡に2-0で圧勝。後半1分にFW大久保嘉人(25)が先制点を挙げると、同9分には途中出場のMF朴康造(27)が絶妙なループシュートで追加点。8強入りした03年以来となる天皇杯での勝利を飾った。5回戦(12月8日予定)は川崎F-C大阪の勝者と対戦する。
天皇杯に強い神戸FW大久保が、勝利に貢献した。前半はJ2の福岡に苦戦したが、後半1分にFW近藤祐のパスを受けると、相手GKを交わして左足でゴールへ押し込んだ。C大阪時代の01、03年度に決勝に進出。特に03年度は5戦4発と大爆発しており「最後(決勝)まで行けたらいいね。そういう思いがなければ試合なんかしてないよ」とニヤリ。ダメ押し点を挙げたMF朴も「ぜひ優勝したい。チャンスはあると思う」と快進撃を誓った。
▼神戸松田監督、来季続投へ
神戸の松田浩監督(47)が、来季も続投することが濃厚になった。4日までに強化部が続投要請する方針を固めた。近日中に話し合いを行い、正式決定する見通し。J1復帰元年の今季はリーグ戦4試合を残し、年間のクラブ最多タイとなる12勝を挙げ10位に健闘。この日の天皇杯でも4年ぶりに初戦を突破したことで、安達社長は「ここまで十分な成績を残してくれた。その(続投)方向で考えている」と明かした。
松田監督はバクスター前監督の後を受けて昨年9月から指揮を執り、来季が3季目になる。C大阪から獲得したFW大久保が融合し、DF石櫃ら若手も成長。これまでの神戸はJ1で苦戦してきたが、松田体制でチームの基盤作りに成功したことで、クラブ側は長期政権も視野に入れている。松田監督は「まだ(正式に)サインするまでは分からないが、来年のことも踏まえたチーム作りをしていきたい」と前向きに話した。
▼福岡は神戸に完敗
福岡は決定力不足で敗れた。相手より4本多い19本のシュートを放ちながら無得点。昨年12月の入れ替え戦で、J2に引きずり落とされた神戸に返り討ちにあった。リトバルスキー監督は「FWに関して見直さないといけない。(神戸に)判断力、切り替えの速さを感じた」と完敗を認めた。既にJ1昇格が消滅しているが、MF布部主将は「シーズンの最終戦まで自分たちのサッカーは見せないといけない」と必死に前を向いた。
スポニチ
▼神戸・大久保嘉が自身3度目の決勝戦へ”快幕弾”
元日決勝で2度も涙をのんだ大久保が、神戸を4年ぶりの初戦突破に導いた。前半終了後にサポーターからブーイングが飛び出すほどの低調な試合内容だったが、後半立ち上がり早々にエースが意地を見せる。後半1分、FW近藤祐の巧みな横パスに走り込むと、GKをあっさりかわして無人のゴールへ流し込んだ。
「延長までいきたくないと、みんな思っていたから。きょうのゲームは意外と簡単でした」と疲れたそぶりも見せずに振り返った。天皇杯はC大阪時代の2001年、03年に決勝に進出しながら、惜しくも敗れた苦い思い出しか残っていない。次の5回戦は、ナビスコ杯準優勝の川崎とC大阪の勝者が相手。「天皇杯はどこのチームでも優勝できる。また決勝まで行きたいです」。2度の雪辱を新天地で晴らすつもりだ。
▼福岡、奇襲実らず完敗
天皇杯4回戦が4日行われ、福岡は昨年の入れ替え戦で敗れた神戸に0―2で完敗した。試合開始と同時にDF長野をFWの位置へ上げる奇襲で、いきなりパワープレーに。神戸を上回る19本ものシュートを放ち作戦的中かと思わせたが、肝心の決定力を欠いてしまった。リーグ戦では今年のJ1昇格の可能性が消滅。初戦からベストメンバーで挑んだ天皇杯こそ“福岡は変わった”と見せつける舞台となるはずだったが…。リトバルスキー監督は「不運なことにシュートを決める力が足りなかった。FWに関しては見直さなければいけないと思う」と、完敗を認めざるを得なかった。残りのリーグ戦の中から、来季へ向けた希望を見いだすしかない。
スポーツ報知
▼大久保技あり弾
神戸はかつてJ1の座を激しく争った福岡に2―0の完勝だ。日本代表FW大久保嘉の一発で、危なげなく5回戦にコマを進めた。0―0の後半1分。熟練のテクニックで相手GKもかわし、左足で技ありの決勝弾だ。目指すは、自身3度目の元日決戦。好調モードのエースは「目標がなかったら、やんない方がいいから」と、どん欲な姿勢を見せていた。
西日本新聞
▼アビ、神戸に完敗 奇襲も実らず
奇襲も実らなかった。開始直後にDF長野を前線に上げ、FW林と2トップ。「敵陣にプレッシャーを長い間与えることで、大久保のいる神戸の前線にボールを渡したくなかった」。リトバルスキー監督が編み出した苦肉の策。しかし、ゴールは遠かった。
今季を象徴していた。日本人ストライカーが不在。FWリンコンが右ふくらはぎ負傷で欠場したこの日も、林が後半21分にMF宮崎からの絶妙な右クロスを外すなど、不発に終わった。
前半は10本のCKを奪いながら、強固な神戸DF陣に屈した。逆に警戒していたはずの大久保に後半1分に押し込まれ、8分後にはMF朴にループを食らう。11カ月前には入れ替え戦で争っていた両チーム。だが、その差は歴然としていた。中でもゴールへの嗅覚(きゅうかく)。ポジションニングや体の入れ方といった個人能力の差は明らかだった。
「残念ながら力の差を感じた」とリトバルスキー監督。来季に向けて、点取り屋となる和製FWの補強が急がれる。
