神戸新聞(夕刊)
▼神戸けん引
Jリーグ1部(J1)神戸を支える大久保嘉人、34歳のベテラン栗原圭介が存在感をみせている。大久保嘉は9月29日の清水戦で日本人トップの今季14ゴール目を決めた。栗原は22日の名古屋戦で5連敗から抜け出す貴重な先制ゴールを挙げるなど、気迫を前面に出したプレーで神戸を引っ張っている。
▼得点王も視野 日本人トップ14ゴール FW大久保嘉人
3月17日の横浜M戦。けがの三浦淳(現横浜FC)の代役として初めて左MFで先発出場すると、いきなり初ゴールを含む2得点。以降は中盤のポジションに定着した。
前線で相手の厳しいマークにいら立つことがなくなった。主に2列目からゴール前に飛び出し、持ち前のシュートセンスを発揮している。
初めて左サイドで起用した開幕3戦目を、神戸の松田監督は「やりたくない、と言われたら他の選手を起用するしかなかった」と振り返る。その後も「彼が自分を犠牲にして続けているのではないか心配だった。だから節目節目で本人に聞いたが、大丈夫です、と言ってくれた」と明かす。
そんな精神面の充実もプレーに好影響を及ぼしている。最近2試合はチーム事情により、久々に「本来のポジション」というFW起用で3ゴール。「左は左でよかったし、トップはトップでいい」と与えられた役割を黙々とこなしている。
チームは27節を終えて10勝5分け12敗と勝率5割に満たない。だが、大久保嘉が点を決めた試合は9勝2分けの不敗が続いている。
▼ベテラン躍動 34歳気迫プレーで貢献 MF栗原圭介
「いつもチームのために力を注げる」と松田監督は信頼を寄せる。もとはFWだが、今季はボランチ、右MFでも起用されている。
タイミングのいい前線への飛び出し、献身的な守備で貢献。さまざまなポジションを経験することで「全体を見る視野が広がり、今はピッチに立っている22人の場所を把握している実感がある」と話す。
プロ13年目で、神戸が5チーム目。移籍や戦力外通告を経験し、20代後半から「突き詰めてサッカーに取り組んでいるか。まだ追求が足りない」と感じるようになったという。
体のケアや食事にも気を使う一方、守備の意識を持つなどプレースタイルも変わった。運動量は衰えるどころか増えている。「若いころの方が体やFW的な感覚のキレはあったけど、選手としての質は今の方がいい」と自信を示す。
リーグ戦もいよいよ大詰め。「今はサッカーが楽しい。まだまだ伸びます」と笑うベテランに注目だ。
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