デイリー
▼大久保が“生き残り”猛アピールや
アジア・アフリカチャレンジ杯のエジプト(17日、大阪・長居スタジアム)に向けた日本代表の合宿が14日、大阪市内でスタート。初日としては異例の練習試合を行い、佐川急便SCと0-0で引き分けた。8月のカメルーン戦(大分)以来、2カ月ぶりに代表に復帰したFW大久保嘉人(25)=神戸=はゴールこそならなかったものの、随所に光るプレーで代表定着をアピールした。
かつての主戦場、大阪の空気が大久保の闘争心に火をつけた。練習試合の1本目にMFとして出場。19分に強烈なシュートを放つと、試合終了間際にはドリブルから右サイドを駆け上がったMF中村憲へ絶妙のキラーパスを供給した。
「今日の試合はリカバー(回復)だから。試合って感じじゃなかった」と話したが、決定機を演出して存在感をアピールした。
大阪はC大阪時代に慣れ親しんだ“庭”だ。今でも散髪は、大阪・ミナミにある行きつけの美容院に通う。「(今の)家からも近い。今日も車で来れたしラッキーですね。(家族・知人は)呼ばなくても来るでしょ」。照れ笑いしたが、心強い仲間の声援が、大久保を強烈に後押しするのは間違いない。
前回招集されたカメルーン戦ではMF登録されたが、今回はFWとして登録された。「どこでもいいっすよ。DFじゃなければね」。W杯予選を翌年に控え、与えられた数少ないチャンス。神戸で中盤で結果を残してきた自信もある。生まれ変わった大久保に、もうポジションは関係ない。
「ここでアピールすればいい。試合だけっすね」。結果がすべてなのは承知。A代表で20戦0得点という不名誉な記録にも早く終止符を打ちたい。神戸のエースが死に物狂いで代表定着を狙う。
ニッカン
▼先発は俺!播戸、大久保エジプト戦へ火花
FW播戸竜二(28)と大久保嘉人(25=神戸)の火花が早くも散った。17日エジプト戦(長居)に向けた日本代表合宿が14日、大阪府内でスタートした。今回代表復帰を果たした2人は、スピードと決定力が武器のライバル同士。どちらか1人が先発に選ばれる可能性が高い。合宿初日はJFL佐川急便との練習試合(30分×3本)に出場。ともに無得点に終わり、試合も0-0の引き分け。ライバル関係の2人にとって試練の合宿が始まった。
同じタイプのライバルに負けられない。合宿初日の練習試合。2本目に出場した播戸は、ナビスコ杯鹿島戦翌日となる連戦でも全力疾走した。「クールダウンみたいな感じと言われたけど、そんなの無理」と本気だ。1本目出場の大久保もドリブルを披露。この日はともに無得点だったが、今回が代表で初顔合わせ。意識しないわけがない。
播戸は険しい表情で、大久保について「いい選手には変わりないけど、特に何も思わない」と無関心を装った。大久保は「(ライバルは播戸? との問いに)そうっすね。タイプが同じだから」と闘志をむき出しにした。
2トップで2人の「共存」は考えづらい。今回はFWが5人。残りの3人は全員180センチ以上のポスト型だ。オシム監督はFWに長身選手とスピード系を組ませることが多い。エジプト戦が2トップなら、先発はどちらか1人。来年2月からのW杯予選に向けた年内最終戦で「1席」を譲るわけにはいかない。
3年ぶりの「先発争い」だ。2人は04年10月に東京五輪40周年記念で日本選抜に選ばれ、ハンガリー選抜と対戦。宿舎では同部屋だった。当時代表未経験の播戸に対し、既に代表デビューしていた3歳年下の大久保が「格上」だった。試合も大久保が先発、播戸は途中出場だった。3年が経ち、横一線に並んだ。
大久保はC大阪時代の本拠長居での一戦へ「強引にでも点を取りたい」と気合十分だ。播戸にとっても大阪は事実上の故郷。エジプト戦で先発の座をつかむのはどちらか。「大阪秋の陣」から目が離せない。
スポニチ
▼オシムジャパン「悪童トリオ」誕生
「悪童トリオ」の誕生だ!日本代表は14日、07年最後の国際Aマッチ、エジプト戦(17日、長居陸上競技場)に向けて大阪合宿をスタート。復帰組となったFW大久保嘉人(25)、播戸竜二(28)、MF藤本淳吾(23)が初日から独自のプレースタイルと奔放な言動で存在をアピール。代表定着をかけた試合に臨む3人が、オシムジャパンに新風を吹き込みそうだ。
合宿初日に練習試合という“鬼指令”も、どこふく風だ。本家マンチェスターUも驚く「悪童トリオ」が、次々に存在をアピールした。まずは8月カメルーン戦以来の代表カムバックとなった大久保。左FWで先発すると「問題ない。実戦感覚も大丈夫でしょ」と強気に言い放ち、言葉通り鋭いドリブルと好クロスで好機をつくり出した。
もともと熱くなりやすく、警告と退場の“常習犯”だ。03年12月の韓国戦では、開始早々の前半18分に2枚の警告で退場した。だが、そんな負けん気の強さは代表常連組には見られない。強引にゴールへと突き進むスタイルが、マンUの新鋭テベスを連想させた。
同じく復帰組の播戸は表情にも勝ち気な性格が表れた。大阪のホテルに集合すると、宿泊客から「あっ、亀田や」と勘違いされたほどだ。練習試合も「ダウンのようにやれと言われたけど、そんなん無理や」と指揮官の意図を無視。格下相手に全力でプレーした。昨年10月のガーナ戦で頭を6針縫うケガをしながら「傷口は開いたら、また縫ったらええ」とプレーを続行した魂のFWはルーニーをほうふつさせた。
最後は若きサイドアタッカーの藤本。筑波大時代、相手に「どけっ!へたくそ」とののしりながらドリブルした逸話を持つ。最近、局面でパスを選択する場面が目立つことを猛省し、「原点に回帰して自分で打開するプレーがしたい」とC・ロナウドのようなプレーを宣言。この日は本来の左とは違う、右サイドでのプレーに挑戦した。
強気な言動と、本能むき出しのプレーで土壇場に強いタイプは従来の日本には少なかった。欧州組不在のエジプト戦は絶好のアピール機会だ。マンUでは6日のウィガン戦で悪童3人衆がそろい踏み。本家に負けじと、オシムジャパンの悪童トリオが旋風を巻き起こす。
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