神戸新聞
▼崩れた戦略 神戸5連敗 GK退場 守備に亀裂
石櫃の右足ミドルシュートが、わずかにゴール上にそれた直後、試合終了のホイッスルが鳴った。神戸は序盤にGK榎本が一発退場して守備が揺さぶられ、5連敗。2週間の中断期間中に気持ちを切り替え、「さあ仕切り直し」と臨んだ一戦で出鼻をくじかれた。
松田監督は「0-1で試合を進め、最後に勝負と考えていたが、前半の2失点目でプランが崩れた」と悔やんだ。北本が「嫌がるところをしっかり突いてきた」と振り返ったように、数的不利で生まれたサイドのスペースにパスを通され、大きく左右に振られた。
大量失点の引き金となった榎本の一発退場の判定について、神戸はJリーグに質問状を送ることに決めた。それほど微妙な判定だったが、試合中の指揮官は冷静に先を見据えた選手交代をしていた。後半の最初、前半に警告を受けたボランチの酒井を「もう1度受けそうな雰囲気があったし、ぎりぎりのプレーに影響する」という理由でベンチに引っ込めた。
次節は要のボッティが戻り、中盤の駒はそろう。途中出場の古賀がFKや石櫃へのアシストで見せ場を作ったのも収穫だった。連敗は続くが、反撃の材料はある。
デイリー
▼神戸ドロ沼…あぁ今季初5連敗
サッカーJ1第25節第1日(15日)。今季初ドロ沼の5連敗だ。アウエーで千葉と対戦した神戸は、前半16分にGK榎本達也(28)が一発退場して数的不利を背負うと、2-4と惨敗。13位まで後退した。退場判定を疑問視した神戸の安達貞至社長兼GM(68)は試合後、Jリーグに対して質問状を提出する方針を示した。
信じられない出来事だった。前半16分、ペナルティーエリア内で千葉MF羽生が転倒してホイッスルが鳴った。GK榎本の手は引っかかっていないようにも見えたが、柏原主審は故意に倒したとして一発退場を宣告。試合後、主催者側から事情聴取を受けた榎本は「当たってないけど、審判の判定は判定ですから」と淡々と振り返るしかなかった。
直後のPKをMF水野に決められて先制点を許すと、1人少なくなった神戸は防戦一方となった。前半36分にはDF河本のオウンゴールで追加点を献上し、後半にも2失点。自軍ゴール前のピッチの荒れ具合が、守備に回ることの多かった試合展開を物語っていた。
チームは最後まであきらめず必死の反撃を試みた。後半14分にはFKからの混戦をDF北本が、後半36分にはDF石櫃(いしびつ)が追撃弾。大久保も左足がつるまで攻守に走り回り、戦う姿勢は貫いたが、あと2点届かなかった。
試合後、MF大久保は「審判よりも近くで見ていたけど、触ってなかった。ああいう判定がサッカーを崩す」と怒りを押し殺しながら話した。安達貞至社長兼GMも「ゲームがつぶれてしまいましたから。質問状は出します」とJリーグに意見を求める方針を示した。
中13日での千葉との戦いに、神戸は決死の覚悟で臨んでいた。一丸となるべく、8日には決起集会も開催した。選手、スタッフとその家族ら約70人が集まってのバーベキュー。チーム内に漂っていた連敗中の暗いムードは一掃したはずだった。しかし、結果は惨敗で今季初のドロ沼5連敗。順位も13位まで後退した。出口の見えない連敗地獄。神戸に今季最大の正念場が訪れた。
ニッカン
▼神戸判定負け5連敗、GK榎本退場
判定に泣いた神戸が、泥沼の5連敗を喫した。前半16分の千葉MF羽生の突破を、DF2人とGK榎本が止めに行った際に“事件”が起こった。ペナルティーエリア内で羽生が倒れると、柏原主審は榎本の1発退場を宣告。怒りでピッチ横の集音マイクを蹴飛ばした守護神は「(羽生に)当たっていない」とぶ然。PKで先制されただけでなく、序盤のGKの退場劇で試合プランは狂った。
不運な判定だ。当事者の羽生は「余計なことを言うのはやめます」と口をつぐんだが、ある選手は「羽生さんが試合中に『(榎本と)当たっていない』と言っていた」と証言した。神戸はビデオで問題の場面を確認し、Jリーグに意見書を出す方針を固めた。
5連敗はJ2に降格した05年12月3日の磐田戦以来だ。数的不利になり、千葉にプレッシャーを受け続けて最終ラインで判断ミスを連発。運動量でも圧倒され、シュート数は千葉の23本に対して9本。松田監督は「思いもよらない展開になった」と言い訳をしなかったが、MF大久保主将は「ああいう審判がサッカーを崩す」。降格圏の16位大宮との勝ち点8差は変わらないが、11位から13位に転落。このままでは「残留争いの足音」が近づいてくる。
スポニチ
▼神戸・GK榎本の退場が響き5連敗…13位に転落
前半16分の判定がすべてだった。羽生のドリブルをエリア内で止めたとして、GK榎本に一発レッド。接触していないと猛抗議するが覆るはずもない。疑惑の判定で1人少なくなった神戸は、必死の反撃を示したものの数の力の前に力尽きた。泥沼の5連敗となり、13位へと転落した。
内容次第では松田監督の進退問題も浮上しかねない一戦ながら、安達社長は「私自身は深刻には考えていません。松田君もよう我慢していた」と指揮官をフォロー。また試合後、疑惑の場面を見直して「(榎本は)当たっていないでしょうね」と話し、羽生のシミュレーションと主張。質問状を提出する意向を示した。
スポーツ報知
▼神戸GK榎本が一発退場
前半16分、GK榎本がペナルティーエリア内で千葉MF羽生を倒したとされ一発退場。失意の守護神は「(笛が鳴った瞬間)シミュレーションだと思った。当たっていないけど仕方ない」とサバサバ。猛抗議した主将のMF大久保嘉は「何を言っても『黙れ』しか言わなかった」と怒り心頭。安達貞至社長は「質問状を出します」と明言した。
サンスポ
▼千葉には大丈夫?神戸は早く立て!大久保嘉、主審へ怒り爆発
神戸MF大久保嘉が2-4で敗れた千葉戦後、柏原主審へ怒りを爆発させた。開始16分に、味方GK榎本が千葉MF羽生に対する得点機会阻止で一発退場。これが非常に微妙な判定だったうえに「(主審は)向こうが倒れたときは“大丈夫ですか?”というのに、こっちのときは“早く立て!”という。あり得ない」と大久保は強調。クラブは判定についてJリーグへ質問状を提出することを決めたが、泥沼の5連敗だ。
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