神戸新聞
▼神戸逃げ切り2連勝 大久保嘉 殊勲の決勝弾
エースのゴールが、神戸を勝利に導いた。約1カ月半ぶりの2連勝。殊勲の大久保嘉は「きょう負けていたら、名古屋戦の勝ちも意味がなくなっていた」と笑みをこぼした。
先制点の起点になるクロスを上げた栗原が「すごい連動した動きでびっくりしてしまった」というほど、見事な連係だった。
前半19分、古賀とレアンドロが空中でパス交換する間に、大久保嘉はDFラインの裏へ抜けた。フリーでボールを受けた大久保嘉は「オフサイドかと思ったけど一応打っとこう」。余分な力が抜けた右足から放たれたシュートは、清水のゴールネットを軽く揺らした。
これで自身14ゴール目。得点ランク単独4位で、日本人ではトップを走る。初の得点王も視野に入ってきた。大久保嘉がゴールした試合はこれで9勝2分け。C大阪時代の2003年に記録した自己最多の16ゴールまで、あと「2」に迫った。
後半31分、オフサイド判定への異議ととられて警告を受け、次節は出場停止になったが、「練習からいい雰囲気でやってやっていけたら大丈夫」。チーム状態の良さを感じているのか、表情に暗さはなかった。
▼好セーブ連発 光った徳重
神戸のGK徳重が、好セーブを連発して、チームの2試合連続完封勝ちに貢献した。
後半は自陣に押し込まれる時間帯がほとんどだったが、守備陣と「集中を切らさないで、我慢。シンプルにやろう」と声を掛け合ってしのいだ。同36分には、壁に当たってコースが変わったFKに鋭く反応した。
「今日はリラックスしてやれた」と徳重。それでも、「点を取られてもおかしくなかった。過信せず、課題として追求しなければ」と謙虚に話した。
デイリー
▼“新”大久保だ!2戦連続千金弾
J1第27節第1日(29日)、神戸は前半19分にFW大久保嘉人(25)の2試合連続ゴールで先制すると、清水の反撃を断ち切って1-0の完封勝利。5連敗後にホームで2連勝して勝ち点を35に伸ばした。
試合を決めたのはやはりこの男だった。前半19分。右サイドのMF栗原から、MF古賀、FWレアンドロと流れるようなパスワークで最後は大久保へ。守備陣の間を抜け出し、右足インサイドで落ち着いてゴール中央へけり込んだ。ホームの大歓声に応えるように、エースはガッツポーズを作ってみせた。
貴重な先制弾はそのまま、決勝点に。約1カ月半ぶりの連勝を導いた。「オフサイドと思ったけど運がよかった。ホームで連勝は大きい。今日負けたら、前の勝ちの意味がなくなってた」。
後半は、神戸のJ1リーグ戦通算400号を狙って、ゴールに襲いかかった。31分には、オフサイドの判定に異議を唱えたとして警告。累積警告4枚となり、次節・鹿島戦(10月6日)は出場停止となったが、試合終了まで闘志むき出しで、チームを引っ張った。
生まれて初めてという左MFの経験が、大久保には大きい。チーム事情から、今季出場25試合中22試合をMFで先発。ボールの受け方、前線での守備…一つ一つ原点に返る中で、新境地を開拓した。「やっぱり(左MF)やったのは大きかったよ。色んなことが分かっておもしろかった」。“本職”のFWに戻って2戦連発。サッカーを多角的に見られたことで進化を遂げた。
「1試合1試合点取れればいいかな。上位が(点を)伸ばさない限り(得点王は)ある」。
タイトルもチームの上位進出も、絶対にあきらめない。25歳のエースの顔に確かな自信がみなぎっていた。
ニッカン
▼大久保弾で神戸残留ほぼ確実
神戸FW大久保嘉人(25)が、2戦連続のゴールを決め、チームのJ1残留をほぼ確実にした。前半19分、古賀-レアンドロとワンタッチでつなぎ、最後は絶妙のタイミングでDFの背後に飛び出した大久保が右足で決めた。
残留の目安となる勝ち点35へと押し上げる決勝弾は、今季通算14点目。最近2試合で3発と量産態勢に入った。日本人得点王を突き進むエースは「オフサイドかと思って途中で(プレーを)止めようかと思ったけどね。まあ良かった」と苦笑いを浮かべた。
これでぐっすり眠れる。04年C大阪、05年マジョルカと降格危機のチームを救い「残留請負人」と呼ばれた。しかしC大阪時代の昨季はJ2降格。今でも当時を思い出しては、うなされることがある。「夢に見るね。自分のことより、残留することが一番大事」。主将としての重責も背負いながら、自らの足で残留当確ランプを灯した。
今季3度目の2連勝にも松田監督は「まだまだ(残留争いは)気が抜けない。最後まで全力で戦う」と慢心はない。大久保も「もっと(得点を)伸ばさないといけない」と得点王も視野に入れた。残り7試合。チームとともに、大久保はさらなる進化を遂げる。
▼神戸代役GK徳重が完封演出
神戸代役GKの徳重が、2戦連続の完封を演出した。後半は圧倒的に攻められたが33、37分とファインセーブを連発。正守護神の榎本が2試合出場停止で巡ってきたチャンスで大役を果たした。J1の出場は9試合目だが「今日はリラックスしてやれた。(好守は)体が勝手に反応した」。次節鹿島戦は榎本が戻ってくるが、松田監督は「うれしい悲鳴ですね」と話した。
スポニチ
▼神戸、大きな勝ち点3 大久保嘉の1点を守りきる
前半19分、流れるようなパス回しから最後はFW大久保嘉がDFラインの裏へと飛び出し、GKの動きを見極めて冷静にゴールへと流し込んだ。この1点を北本を中心としたDFラインが守りきり、格上相手に大きな勝ち点3を手にした。ゴールすれば負けない不敗記録もこれで11試合へ伸びた。「上が(得点を)伸ばさない限り、あると思う」と、初の得点王へ色気も出てきた。
ただ、後半31分に警告を受けて次節の10月6日鹿島戦には出場停止。「次は3週間は試合はないからね。気楽に」と話したがエジプト戦へ向けてのアピールチャンスは失われてしまった。
スポーツ報知
▼大久保2戦連発14点目 得点王に3点差接近も次節出場停止
一瞬のスピードでラインの裏に飛び出し、パスを受けた。目の前には相手GKだけ。FW大久保嘉人(25)が今季14点目を冷静に沈めた。ゴールを決めれば神戸は9勝2分け。不敗神話は続いた。17点で得点ランクトップのバレー(G大阪)、ウェズレイ(広島)に3点差。「まぁ1試合1試合、点を取れればいいかな」と笑った。
闘志を前面に出すスタイルがこの日ばかりは裏目に出た。後半31分、オフサイドの判定に悔しがった。これが審判への異議とみなされ警告。累積4枚目で次節は出場停止となった。「自分で悔しがってただけなのに」と表情を曇らせた。
チームは01年以来6年ぶりの2試合連続完封勝ち。立役者は今季先発2試合目のGK徳重だ。スーパーセーブ連発に「リラックスすることを心がけた。ポストにも助けられたし」とはにかんだ。6連敗していた嫌なムードも完全消え、暫定11位に浮上。目標の9位以内は目前だ。
