神戸新聞
▼神戸不発 勢い止まる 大久保嘉、痛恨のPKミス
神戸は5試合ぶりの無得点。連勝が「2」でストップした。前日に1年10カ月ぶりの日本代表復帰が決まった大久保嘉も、2試合連続2ゴールと好調だったレアンドロも不発。同点のチャンスでPKを止められた大久保嘉は「駆け引きに負けた。入っていればどうなったか分からなかった」と悔やんだ。
新潟のシュート9本に対し、神戸は倍近い16本。ただ、試合後に大久保嘉は「シュートが少なかった」と振り返った。ペナルティーエリアの中に入っても、速く、強く体を寄せてくる新潟の両センターバックに、自由にシュートを打たせてもらえなかった。
「いろんな形で相手を動かそうとしたが…」と松田監督。後半途中から3トップ気味にし、終了間際には身長190センチの土井良を投入して攻勢をかけたが、守りを固めた相手を崩せなかった。途中出場の田中は「相手を引き出すミドルシュートや、セットプレーで点を取ることができればよかった」と残念がった。
中断明けから維持してきたチームの勢いは、4位の新潟にそがれた。指揮官は「得点するにしても、勝つということにしても、何かが欠けていた」と困惑気味だった。
デイリー
▼大久保 PK失敗…招集御礼弾ならず
決定的なチャンスだった。0-1で迎えた前半25分。大久保がペナルティーエリアで倒され、PKを得た。自らボールを置く。するとスタジアムには「ゴ~ル」と“フライング”のアナウンスが響いた。悪天候下で強烈な稲光とともにカミナリ音も鳴り響く。微妙にずれる間合い…。右足で放ったシュートは、新潟GK北野の好守にはじかれてしまった。
「『ゴール』は気にならなかったけど、カミナリがね」。助走の最中に「右にけるんだろ」とのナゾの声も聞こえてきた。「オレから向かって右?キーパーから見て右?考えてるうちにけっちゃった」。今季4度目で初のPK失敗。頭を抱え、天を仰いだ。
約1年10カ月ぶりの代表復帰、オシムジャパンに初めて呼ばれた男は、“御礼弾”を狙っていた。チームの喜びは大きかった。安達貞至社長兼GMは、18日に一報を受けた瞬間、大久保に電話。「本当によかったな。ただ、カメルーン戦1試合だけではアカンぞ」とハッパをかけた。大久保も「分かりました。頑張ります」ときっぱり。試合前には、サポーターから祝福の「ヨシトゴール」コールも起こった。周囲の期待と励ましに03年以来の3戦連続弾で応えたかった。
ホームでの痛い敗戦。反省もある。その上で大久保は「(自信)持っていかないとダメでしょ。代表でゴールがない?それは、言われなくても分かってること。今まで通りやるだけですね」。気持ちを“代表モード”に切り替えつつある。
20日には、いよいよ合宿地・大分へと飛び立つ。PK失敗で、下を向く必要はない。日本人得点王の大久保が、堂々とオシムジャパンに乗り込む。
ニッカン
▼大久保PK失敗、復帰祝砲お預け
オシムジャパンに初招集された神戸MF大久保嘉人(25)がカミナリに負けた!? 1点を追う前半25分、自ら得たPKを蹴ろうとしたが「カミナリが気になって」と集中できずGKに阻止された。試合も0-1で約8年ぶりの3連勝に失敗。ツキはなかったが、20日に遅れて合流する日本代表では気分一新、デビューから19戦無得点のFW歴代ワーストの汚名返上に燃える。
雷鳴に身をすくめた。1点を追う前半25分、神戸大久保が倒されてPKをゲット。ボールを置こうとすると…。「ゴ~ル!」。誤って場内アナウンスが絶叫。電光掲示板にも派手なネオンが躍った。「間違えたな」。ここまでは大久保も冷静だったが、夜空に走る閃光(せんこう)に心を乱した。
「カミナリが気になった。中止にならんかなと思っていた」。さらに追い討ちをかけたのが新潟選手の声。蹴ろうとした瞬間「右に蹴るぞ」と叫ばれ、大久保は焦った。「右って、オレから見て右か?」。考えているうちに、誘われるように右に蹴ってGKにストップされた。
代表復帰の「祝砲」とするはずが、03年以来4年ぶりの3戦連発を逃した。チームの約8年ぶり3連勝もならず「オレがPKを入れておけば…」。悔しさをにじませたが「こういうときもあるっしょ」と、すぐに気持ちを切り替えた。
1年10カ月ぶりに復帰した日本代表に、20日から合流。22日カメルーン戦で「20度目の正直」に挑む。屈指の決定力を誇りながら、代表ではデビューから19戦無得点。FW歴代ワーストの汚名は晴らせていない。「それは分かっている。ずっと取れないかもしれないです」。秘めた闘志は苦笑いで隠した。
マジョルカで世界レベルにもまれた財産がある。「今はスペインに行く前にはなかった自信がある」と周囲に変身ぶりを漏らしていた。返り咲いた代表のピッチで進化を見せつけるときがきた。
スポニチ
▼神戸・大久保嘉PKミス…ホームで新潟に敗れる
最大の敵は新潟ではなく“雑音”だった。前半25分、大久保嘉が自らファウルで得たPKのチャンス。笛が鳴り、動き始めた瞬間だった。「どうせ右に蹴るんだろ」。新潟選手のつぶやきが耳に入り、迷いが生じた。
蹴ろうと思っていた逆方向の右へ蹴ってしまい相手GKがセーブ。「オレから見て右か、相手GKから右か考えてしまった。駆け引きに負けましたね」と悔やんだ。さらに雷が鳴り響き、PK前にはシャレにならない「ゴ~ル」の場内アナウンス。見えない敵との戦いに「こういう時もあるでしょ」と本人もあきらめムード。自身2度目の3戦連発はならなかった。
2005年10月の東欧遠征以来、約1年10カ月ぶりの代表復帰へ弾みをつけるはずが、不発でチームも完敗。ただ、心は燃えている。代表での抱負を聞かれても「普通です。今まで通りです」とそっけなく返したことが闘争心を表す。6月30日のアウェー川崎戦。後半途中にファウルの判定を巡り、味方DFが審判と小競り合いになった際、味方DFを吹っ飛ばしてまで2人の間に入り制止した。しかし、審判から返ってきたのは「大久保もずいぶんとおとなしくなったもんだな」という侮辱的な言葉。こみ上げる感情を抑え込んだ。
試合後、大久保嘉は声を震わせながら安達社長にこう訴えた。「本当に悔しいです」。プレーで見返すしかない-。そう誓った神戸のエースは、リーグ戦再開後2戦連発で代表復帰を決定づけた。代表入りを遠ざけていた「悪童」のイメージは、もうどこにもない。
きょう20日に満を持して代表へ合流。「自信を持っていかないとダメでしょ」と言い切る。Aマッチでは、19試合に出場し、いまだ無得点。代表復帰御礼弾でオシム監督のハートを射抜いてみせる。
スポーツ報知
▼大久保痛恨PK失敗
たった一言で、すべてが狂った。前半25分、神戸のMF大久保嘉人(25)がPKを失敗。「誰かが『右に蹴るんだろ』って言ったのが聞こえて、考えてしまった」今季12点目と同点機を逃した。
恩人のためにも、決めたかった。C大阪時代、なじみだった大阪市内の飲食店のマスターが肝不全で死去。知らせを聞いた大久保は、前日(18日)の練習後、通夜に参列。森島寛(C大阪)、西沢(清水)らと、思い出を語り尽くした。ゴールで故人を弔いたかったが、かなわなかった。休む間もなく20日から、待望の日本代表に合流する。「(自信は)持って行かなきゃダメでしょ」。供養は代表初ゴールという形で結実させてみせる。
サンスポ
▼神戸・大久保嘉はノーゴール…自ら取ったPK失敗にガックリ
0-1で迎えた前半25分に、自ら奪ったPK。代表復帰を祝うはずの大久保嘉のシュートは、相手GKに完璧に止められてしまった。
「誰かが『右にけるんだろう!』と言うのが聞こえて、おれから見て右なのか、GKから見て右なのか考えてるうちに右にけってしまった。駆け引きに負けました」
3戦連続ゴールも逃した大久保嘉。試合にも敗れたが「しようがない。こういう時もあるでしょう」。この借りはオシムジャパンで返す。代表19試合無得点だが「今まで通り自然体で臨むよ。ゴールへの自信? 持ってないと駄目でしょう」と胸を張った。
20日から代表合宿に合流する。久々の日の丸の舞台。痛恨のPK失敗が、大久保嘉の負けじ魂をより熱くたぎらせた。
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