神戸新聞
▼神戸逆転 乗ってきた レアンドロ2発、連勝
先制点を許しても、アウエーでゴールを重ねて逆転した。神戸は2連勝。試合を決定付ける3点目のPKを決めた大久保嘉主将は「こういう勝ち方は自信になる」と手応えを口にした。
1-1の後半26分、右MFの朴康造に代えて投入された田中が活躍した。中盤で猛然と相手にプレスをかけてボールを奪うと、素早く大久保嘉につなぎ、スルーパスを相手守備ラインの裏に抜けたレアンドロが決めた。
松田監督は「チーム全体の脚力を保とうと、パワーのある田中を入れた。いろいろなポジションができるし、点を取りに行った際のカバーもできる」と意図を説明した。
2試合連続2得点のレアンドロも「2点目を取ったのは難しい時間帯。しっかり守ってからの速攻を意識していた」と、機をうかがっていた。
J1に慣れ、多彩な勝ち方ができるようになってきた。大宮が再三の好機を外したのと対照的に、苦しくても点を取れたのは、神戸がステップアップできた証しだろう。
粘り強いボールキープで、3点目のPKにつながるファウルを誘った田中は「流れが悪くても勝つという意識を選手間でもっと植え付けたい」と力強かった。
▼「大久保嘉PK認めず」 オシム監督試合を観戦
J1得点ランキングで日本人トップに立ち、日本代表復帰を狙う神戸の大久保嘉主将。日本代表のオシム監督が観戦する中、J1通算50得点をPKで達成した。
1得点1アシストにも「ボールに絡む機会が少なかった」と反省。右足首を痛める不運もあり、流れの中でのシュートは1本にとどまった。
オシム監督は「(大久保嘉の)アシストは認めるが、PKは認めない。収穫はあるともないとも言えないが、みなさん(報道陣)が何が言いたいかは分かります」と微妙な言い回しだった。
デイリー
▼大久保オシム監督の前でJ1通算50点
老将の厳しい目が光る中、大久保が勝負強さを見せた。1-1の後半28分に、絶妙なタイミングでFWレアンドロにスルーパスを供給し、勝ち越し点をアシスト。後半43分には、MF田中が得たPKを、自ら志願してゴール右隅にきっちり沈めた。
ダメ押し弾は節目のJ1通算50点目。日本代表争いのライバルとなる磐田FW前田とほぼ同時刻、史上47人目で決めた。「今聞いて思い出しました。よかったですね」。大久保らしい、記録には素っ気ない答えだったが、表情には確かな自信がみなぎっていた。
オシム監督の大久保視察は3月17日の横浜FM戦以来、約5カ月ぶり。代表指揮官が来場することは報道で、試合前に知った。「試合中はそんなことは忘れていたけどね」。主将として、ただ勝利のみを目指した。日本代表復帰も、リーグ通算50得点も、試合中は意識していなかった。
無我夢中でプレーした結果は、1ゴール&1アシスト。「今日は自分的には全然(ダメ)。でも、PKでも点を取れてよかった。(日本代表には)ずっと入りたいと思っている」とようやく笑顔がのぞいた。
オシム監督は観戦後「アシストは認めますがPKは認めません。(視察の収穫は)あるとも、ないとも言えない。ただ、みなさんが何を言いたいかは分かります」。独自の言い回しで表現したが、代表指揮官から大久保を“否定”する言葉は出なかった。
リーグ戦再開後、2試合連続ゴールでチームは2連勝となった。「悪い中でも結果が出てよかった。チームにも自信になる」。神戸のエースは、ただ静かにオシム監督からのラブコールを待つ。
ニッカン
▼神戸大久保、J通算50ゴール
神戸FW大久保嘉人(25)が、日本代表オシム監督の御前で1得点1アシストを決め、大宮に3-1で逆転勝ちした。後半28分にスルーパスでFWレアンドロの逆転弾をアシスト。同44分にPKでJ1通算50得点目となる今季11点目でダメ押しした。105試合目の区切り弾は日本人では5番目の速さとなった。
大久保が左足のスパイクが脱げたまま、慌ててPKスポットに駆けつけた。後半43分、セットしようとしていたMFボッティからボールを奪った。「オレが蹴る!」。スパイクをはいて、冷静に右すみに流し込んだ。日本人トップの今季11ゴールは、105試合目(J1)のプロ50号。日本人では高原に次ぐ史上5番目の速さで区切りに到達した。
「(通算50点目は)忘れていた。PKでもゴールはゴール」。VIP席で視察した日本代表オシム監督へ、アピールしたのは得点だけじゃない。後半22分からFWに上がり、6分後に速攻でドリブル突破から絶妙スルー。逆転弾を決めたFWレアンドロも「半分はヨシト(大久保)のゴールだ」と感謝した。
3月17日横浜戦以来、5カ月ぶりの神戸戦視察だった指揮官は「アシストは認めるが、PKは得点と認めない。(収穫は)あるともないとも言えない」と含み笑いで会場を去った。
マジョルカ時代の05年10月12日ウクライナ戦以来、遠ざかる代表への思いは募る。「ずっと入りたいと思っている」。代表に入るために移籍した神戸で背番号13ができることは、結果を出すことだけ。22日カメルーン戦の追加招集は18日の予定。大久保の準備は整っている。
▼大久保通産50ゴール、日本人5番目速さ
神戸の大久保嘉人が15日の大宮戦で通算50得点を達成した。通算105試合目での達成は日本人選手としては5番目のスピードになる。また、前田遼一(磐田)も東京戦で50得点を達成、129試合目だった。47、48人目になる。日本最速は三浦知良(V川崎)の72試合目だが、J最速はワシントン(浦和)の62試合目。J全体でみると三浦は9番目、大久保は18番目になる。25歳の大久保にとっては50得点は通過点にすぎない。大台の100得点、J最多得点を視野に入れているはずだ。
スポニチ
▼神戸連勝!大久保嘉が「御前マッチ」で強烈デモ
大久保嘉の熱き思いが伝わってきた。後半42分、相手のタックルを受け左足からスパイクがスルリ。反則を取ってもらえず、スパイクをピッチにたたきつける1人芝居をしていたその時だ。
エリア内で田中が倒されてPKの笛が鳴った。すると、今までのイラ立ちはどこへやら。慌てて靴を拾うと、PKスポットへ猛ダッシュ。蹴る気満々のボッティを押しのけボールをセットすると、あっさりと右スミへと決めてみせた。
「ボッチが蹴りたそうにしてたけど、蹴りたかったからね」。ちゃめっけたっぷりに振り返ったPK弾はJ1通算50点目のメモリアルだった。
だが、記念ゴールのためにキッカーを強奪したわけではない。思いはただひとつ、代表への返り咲き。そのためにオシム監督へとアピールすることだけだった。
今季は左MFへとポジションを変えて開幕から好調をキープしてきた。しかし決めても決めてもお声がかからない。「ずっと選ばれたいと思っている」と日の丸への思いは募るばかりだったが、いつも片思いに終わってきた。それでも気を取り直し、11日磐田戦(ホムスタ)でも1ゴール。老将も重い腰を上げて、ようやくこの日、今季2度目の御前試合が実現したのだ。
ミナト神戸のストライカーがそれを意識しないはずがない。動き自体にキレは欠いたが、PKの前に決勝ゴールもアシストしている。「最後に点も取れたんで」と満足感を漂わせた。代表では19試合に出場し、いまだ無得点。表向きは平静さを装うが、本音は違う。「早く代表で点を取りたい」と周囲に漏らすこともあった。だからこそこの日、珍しく我を通してまでPKを蹴ることにこだわった。
試合後のオシム監督は「アシストは認めますが、PKは認めません」と話した。大久保嘉には厳しい言葉ながら、そこは一筋縄でいかないオシム語録。本音は計り知れない。22日のカメルーン戦まで残り1試合。最後の一押しで、当確ランプをともす。
▼レアンドロ2発
FWレアンドロが2得点を決め、大久保嘉と並ぶ11点目を記録した。まず前半30分にCKからヘディングで同点ゴールを決め後半28分には大久保嘉のアシストから決勝点を右足で決めた。「半分はヨシトのゴールだったね。すばらしいパスだった」と仲間を持ち上げた。これでチームは勝ち星が先行。レアンドロにとっては、05年にプレーしていた古巣相手に痛烈な恩返し弾となった。
スポーツ報知
▼オシム監督“合格点”大久保で2発
数少ないチャンスを生かし切ることこそが真骨頂だ。決勝アシストに通算50ゴール。横浜M戦(3月17日、日産ス)以来2度目の御前試合できっちり答えを出した大久保嘉は「(代表に呼ばれるか)分かんないけど、点も取ったしね」と手応えを口にした。
大宮に手こずりボールがほとんど回ってこない展開で、自身にとって初めてといってもいいチャンスをものにした。後半28分、敵陣中央でFWレアンドロにラストパス。「前に出しただけ」と謙遜(そん)するが、あと一呼吸遅れればオフサイドだった絶妙のタイミングは、オシム監督をうならせるに十分だった。「アシストは認めますけど、PKは得点と認めません」代表監督は、後半43分のPKにはそっけなかったが、独特の言い回しで及第点を与えた。
出場105試合で達成した通算50得点。1試合平均得点は0・476と高い。大久保より通算得点が多い日本人選手は28人いるが、1試合平均得点で大久保を上回るのは0・552(105試合58得点)の高原直泰(フランクフルト)と0・552(125試合69得点)の呂比須ワグナー(元福岡)しかいない。
14日に発表された22日のカメルーン戦(大分・九石ドーム)の日本代表メンバーは、なんとFWがゼロだった。15日と18日のJリーグの結果をもとに追加メンバーが発表されるが、求められる決定力やポリバレント(多様性)を備えていることを証明。試合中、相手タックルを右足首に受けた痛みをこらえながらも結果を出し、タフさも示した。「ずっと入りたいと思ってたんでね」あとは吉報を待つばかりだ。
サンスポ
▼神戸・大久保「代表に入りたい」オシム監督御前でアピール弾
“御前試合”で、きっちりネットを揺らした。後半ロスタイム直前のPKに、大久保嘉が素早く立候補。右端へ転がり入れる通算50得点の節目ゴールで、代表FW復帰を老将に直接、訴えた。
「きょうを見ても、あまりよくなかったと思いますよ。代表はずっと入りたいと思っていたんで、入りたいですね」
後半28分には中央突破しながら周囲をチェック。空きスペースへパスを出し、走り込んだFWレアンドロの勝ち越しゴールにつなげた。
大久保の1ゴール1アシストをVIP席から観戦したオシム監督は「アシストは認めますが、PKは得点と認めません。何を聞きたいか、わからないでもないですが…」と笑みを残して去った。14日発表のカメルーン戦メンバーはFWを除く12人。FWは今週末まで見極め、18日に発表予定だ。「何人か新しい名前が入る」と明言しているだけに、枠を争うFW勢にとって、大切な“追試”が続く。
「スッキリ決める? 得点は何でもいい」と、日本人最多11得点の男はどん欲。結果を出し続ける男に、日の丸のユニホームは届くのか…。
| 固定リンク
