神戸新聞
▼神戸 力の差痛感 「関西ダービー」はドロー
首位のG大阪を相手に「勝ち点1」を分け合った。だが、試合後の神戸イレブンは、まるで負けたようにうつむいた。「相手が11人だったらどうなっていたか」と河本。力の差を痛感させられ、ショックの色を隠せなかった。
G大阪の破壊力を肌で感じた90分間だった。
前半8分、マグノアウベスの退場で、いきなり数的優位に立ったが、三浦主将は「僕らの方が1人少ないように感じた」という。ゲームプランとして描いていた前線からのプレスは、パスワークと個人技に阻まれ、逆にボールを支配された。
象徴的だったのは、後半19分に許したバレーの同点ゴールだった。神戸の守備隊形が整わないうちに、二川は裏に抜けたバレーへ浮き球のパスを通した。「前線で相手をフリーにさせたタイミングで、必ず絶妙なパスを出された」と北本はいう。後半だけで13本のシュートを浴び、守勢に回った神戸はカウンターとセットプレーに活路を見いだすほかなかった。
これで勝ち星が3試合ない。松田監督は「これがチームの(現状の)力。素直に認めざるを得ない」と話した。次節はアウエーの横浜FC戦。絶対に負けられない一戦になる。
デイリー
▼アツ復活アシストも神戸金星スルリ
一瞬、歓声が止まった。後半11分のコーナーキック。三浦の右足から放たれたボールをDF河本が頭で左隅に決めると、超満員のスタンドから大歓声が沸き起こった。2-1と勝ち越しを演出する今季初アシスト。「サポーターの応援がすごかったし、気合入った。自分の武器であるいいボールが蹴れた」。左足小指の骨折から復帰して2戦目。イレブンと抱き合う主将はホッとしたような表情になった。
勝てる試合だった。せっかくのリードも、8分後に同点に追いつかれてしまった。試合開始直後にG大阪・FWマグノアウベスの退場で得た、11対10の数的優位。棚ぼたの“ハンディ”を勝ち点3に結びつけることはできなかった。
前半17分、今季5点目となる同点ゴールを決めたMF大久保に笑顔はない。「もっと前に攻めたかった。みんな下がってしまっていた。相手は10人だったし、もっと前に行けばよかった」と反省の弁が口をついた。
三浦も同じだ。「僕らの方が少ないように感じた。バレーの1トップに4人でディフェンスしていた。前線にかけられる人数が少なくなっていた」。首位G大阪から、“金星”を奪う絶好の機会を逃した悔しさをにじませた。
大黒柱・三浦の復帰、左MFで躍動する大久保、18歳・MF金など若い選手の台頭。ヴィッセルには新しい形ができつつある。しかし、J1トップレベルとの力の差が“関西ダービー”で浮き彫りになった。
「今日の内容を考えて、しっかり修正しなきゃいけない。もっと上を目指さないと」とアツ主将。中2日で横浜FC戦(6日・三ツ沢)が控えている。本当の力は厳しい試合の中でつけていく。
ニッカン
▼数的優位の神戸、攻めきれずドロー
ピッチから引き揚げてくる神戸の選手に笑顔はなかった。MF三浦主将の言葉が、厳しい試合だったことを物語っていた。「相手の方が(人数が)少ないのに、ボクらの方が少ない感じがした」。数的優位で、攻めきれない。これが常勝クラブとの差なのか-。圧力を受け続けたのは11人の神戸だった。
看板選手の活躍も勝利には結びつかなかった。前半17分にMF大久保が頭で同点弾。後半11分には途中出場の三浦が、一時は勝ち越しとなるDF河本のゴールをアシストした。それでも勝ち点3には届かない。中盤ながら今季5点目を挙げた大久保は「勝ちたかったよね。(相手が)10人だから、もっと前に行けたのに。攻めたかったけどね」とうなだれた。
負けなかったことが、せめてもの救いなのか。DF北本は「ガンバが11人だったら、どういうゲームになっていたか分からない」という。松田監督は「勝ちきれない、これが今の力です。満足はしていないが、負けてはいない。これから成長していくしかない」という。まだ昇格1年目。1歩ずつ階段を上って「差」を埋めていくしかない。
スポニチ
▼神戸、10人のG大阪相手にホームで悔しいドロー
どの表情にも笑顔はない。三浦の言葉が内容を端的に言い表していた。「僕らの方が少ないような展開でした」。前半8分に数的優位に立ったにもかかわらず、ボールを保持していたのは常にG大阪。警戒していたはずの遠藤をフリーにしてはパスをつながれ、1人多い神戸が逆にカウンターサッカーを強いられた。
「バレーの1トップにうちは4人もDFがいたから、前線の人数が足りなくなった。後ろにいるだけじゃ守っているうちに入らない」。アツ主将は悔しげに振り返ったが、首位チームの成熟したサッカーを向こうに回して試合中に修正することは難しかった。ヴィッセルの辛抱の日々は続く。
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