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2007/04/08

神戸新聞

▼神戸あぁ逆転負け 3点奪取もミスで自滅
リーグ戦初白星を挙げ、控え選手もピッチに入り乱れて喜ぶ甲府の選手を横目に、神戸イレブンはぼうぜんと立ち尽くした。2点のリードをひっくり返され、ショックの大きい敗戦になった。
前半は先制されてリズムが悪い中、相手のミスを突いて逆転に成功。後半は、大久保嘉と近藤祐が守備ラインの裏を狙い、神戸ペースに。早々に3点目を挙げたが、ここからもう1点が奪えなかった。逆に1点差に追い上げられ、試合の流れも変わってしまった。
「無理して点を取ろうとして、中盤が開きすぎた」と朴康造。ディフェンダーまでがペナルティーエリア付近に上がり、ホームで捨て身の総攻撃を仕掛けてきた甲府に、格好のスペースを与えてしまった。何本もクロスを放り込まれ、徐々にマークがあいまいになった。冷静さも失ってしまい、ファウルでしか止められなかった。
松田監督は「一言で言って自滅。4点目を取れなかったこと、失点につながるミスが続いたこと、チームの足りないところが結果に出た」と逆転負けを受け止めた。ゲームキャプテンを務めた北本は「この敗戦を乗り越えることがチームの成長になる」といい、努めて前向きに振る舞った。

デイリー

▼近藤祐2発!22歳が輝き魅せた
イレブンは天を仰いだ。ロスタイムに逆転される悪夢のような敗北。しかし、収穫はあった。FW近藤祐介。J1通算2得点のストライカーが、2ゴール、1アシストと全得点に絡む大爆発。「めったに決めないヘディングで奇跡的に決めたし、アシストもできた。自分としてはよかった」。一筋の光が、輝きを放っていた。
1点を追う前半44分。甲府のクリアミスからボールを奪うと、そのまま持ち込んで左足でゴール右隅へたたき込んだ。1分後にも、MF朴のクロスを頭で決めた。「ずっとオフサイドになってたけど、相手DFから一歩抜け出せれば、絶対決められると思っていた」。一時はチームを逆転に導いた2発だった。
「ここまで調子自体は悪くなかった。嘉人くんとレアンドロが点を取って、それをアシストできてたし」。後半3分には、MF田中のJ1初得点をアシスト。後半42分に交代するまで、前線で走り続けた。松田監督も「彼は自分の仕事をした。全体的にもハードワークだったし、いいプレーだった」と賛辞を贈った。
しかし、悔しさは隠せない。「僕がチャンスで取りきれなかったのが痛かった」と責任を背負い込んだ。昨年FC東京から移籍し、神戸のJ1昇格に貢献した男は、次こそ勝利につながるゴールを目指す。

ニッカン

▼神戸後半ロスタイムに勝ち点スルリ
神戸が残り3秒で衝撃的な黒星を喫した。同点のまま3分間の後半ロスタイムに突入。47分57秒に甲府MF保坂に逆転弾を許した。後半途中まで3-1とリードしながら、2点差を守りきれず今季2敗目。松田監督は「2点差はセーフティーではない。4点目が取れず、自分たちで失点のミスをした」と怒りで目を真っ赤にはらした。
尾を引きかねない敗戦だ。勝利に固執し最後まで攻めたが、決定的なチャンスをことごとく外した。DF北本は「攻めにあんなに人数をかけてしまったから。徹底のなさが敗因」と振り返った。一方でFW大久保は「うちの1番の武器は攻撃。攻め続ければ、向こうもこっちに合わせるしかない」。2点リードしても攻めるのか、それとも守るのか。選手間にわずかな意識のズレがあった。
イライラが募った。後半28分にゴール前で大久保が倒されたものの、PKを得られず松田監督が激高。その2分後に同点にされると、GK榎本と相手選手が乱闘寸前になった。MF田中は「(同点にされて)受け身になった。あの辺でだれかが声を掛けてチームをまとめないといけなかった」と言う。精神的支柱の三浦主将が、左足小指の骨折で離脱しているのも影響したのか。ダメージの大きい1敗となった。

▼神戸FW祐介1分間2発も笑顔なし
神戸FW近藤祐が1分間で2ゴールを挙げた。前半44分に角度のない位置から左足で同点弾。1分後には頭で一時は勝ち越しとなる得点を決めた。J1通算2得点だったプロ5年目が、あっさりと1分で2得点だ。後半11分の得点チャンスを外して「(3点目を)取っていれば、こんなことにはならなかった」。全得点に絡む2ゴール1アシストの活躍にも笑顔はなかった。

スポニチ

▼神戸「自爆」2点守れず…近藤祐の活躍がフイに
小瀬には、やはり魔物がすんでいた。昨季、G大阪連覇の夢を打ち砕いた甲府の本拠地。そこに潜む落とし穴に、今度は神戸がはまった。2点リードからの大逆転負けに選手はショックの色を隠せない。サポーターに深々と頭を下げたGK榎本は「今日は勘弁してください」と足早にバスに乗り込んだ。
近藤祐の活躍もフイになった。前半44分に左足シュートを決め、その1分以内に頭で2点目を決めた。「奇跡ですね」と苦笑いしたFWは後半3分にも田中の得点をアシスト。このまま終われば文句なしのヒーローだった。
しかし、直後の11分にGKとの1対1を外すと、流れは徐々にホームへ。26分に失点した時点で、火のついた敵サポーターの勢いに完全にのまれていた。ミスを連発してはピンチを招く展開に、DF北本は「自爆としか言いようがない」と吐き捨て、後半46分の決定機を外した大久保嘉は「決めておけば勝てた」と悔やんだ。
暗いムードで6時間の帰路についたチームだが、サポーターからは温かい声が飛んだ。期待に応えるためにも沈んでいる暇はない。

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