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2007/03/12

神戸新聞(夕刊)

▼神戸 執念「勝ち点1」 サイド攻撃に手ごたえ
チャンスはあったが決めきれず、今季初白星を逃した。「ホーム開幕戦でサポーターに勝利をプレゼントしたかったが、申し訳ない」と松田監督はわびた。それでも手にした「勝ち点1」は、内容が伴っていた。
練習で繰り返してきたサイド攻撃が機能した。前半から右サイドの朴康造へのパスが通り、何度もDFラインの裏を抜け出した。実ったのは後半。川崎の谷口が退場し、点を取るためにレアンドロを投入して勝負に出た2分後だった。
茂木とのコンビで右サイドを崩した朴が、ペナルティーエリア深くからクロスを上げ、レアンドロが頭で決めた。終了間際にも右サイドからのクロスにレアンドロがゴールネットを揺らした。ファウルを取られてノーゴールにはなったが、朴は「DFを引きつけてスペースをつくることができた」と手応えをにじませた。
開幕戦で悪かった立ち上がりも改善され、スタートから積極的にプレスをかけた。スローインからの守備が甘くなり、先制を許したが、「前半から気持ちが入っているのを感じた」と松田監督。警戒していた川崎のカウンターにも、連係がうまく生きた。
北本は「きょうの試合で課題はクリアできた」といい、攻守ともに、敗れた開幕戦からの成長を印象づける引き分けだった。

▼大久保嘉は初戦ほろ苦
けがで開幕戦を欠場し、新天地でのデビュー戦となった神戸の大久保嘉だったが、欲したタイミングでパスはこず、見せ場がないまま後半36分に退いた。
キャンプから取り組んだトップ下ではなく、2トップの一角として先発した。だが、足元でボールをもらおうとするも、味方から出るのはサイドチェンジやスペースへのパス。「ボールをもらってリズムをつくるタイプ」の大久保は味方とのかみ合いが悪く、3本のシュートも不発に終わった。
初戦を消化不良で終えた。ただ、「(自身にとって)まだ1試合目。この勢いをアウエーでもぶつけたい」と切り替えていた。

ニッカン

▼神戸粘った!苦手川崎Fに追いつく
ホームの大声援を受け、神戸が498日ぶりにJ1で勝ち点を奪った。昨季リーグ2位の川崎F相手に貴重なドロー。前半だけで12本のシュートを浴びながらも無失点で踏ん張り、後半開始直後に失点しても、途中出場のFWレアンドロのゴールで追いついた。J1での勝ち点は05年10月29日の新潟戦以来。粘りでつかんだ「1点」だ。
もう少しで勝ち越しという場面までつくった。1-1の後半40分。MF朴のクロスをレアンドロが押し込んだが、直前にゴール前の混戦で反則があったとして幻になった。松田監督は「2点目はぬか喜びだね。勝てればよかったが、残念で仕方がない」と悔しがった。それでも過去4戦全敗と苦手の川崎Fと、復帰2戦目で互角に渡り合ったことは自信にもなる。
オーナーに贈る勝ち点でもあった。この日は三木谷会長の42歳の誕生日。観戦した同会長は「選手の気持ちが入っていた。面白いチームだし、今までとは違うというのもを感じる」と笑顔を見せた。MF三浦主将も「できれば勝ち点3を取りたかったが、次につながる。これからが勝負ですね」と前だけを向く。発展途上で反省はあるが、成長も見込める。試合を重ね、神戸がたくましさを増していく。

▼神戸大久保パス来ない…連係に課題
新天地デビューした神戸FW大久保は、不完全燃焼に終わった。近藤祐と2トップで先発。積極的に前線で動いたが、味方からパスが回ってこなかった。「5回くらいしかボール触ってないね。オレはボールに触ってリズムをつくるタイプだから、タイミングが合えばいいんだけど」と連係面で課題を残した。この日は莉瑛夫人と1歳の長男碧人ちゃんも観戦したが、マジョルカ時代のようなデビュー戦ゴールはならなかった。

▼神戸三浦淳が左足小指を負傷
神戸のMF三浦淳宏(32)が、川崎F戦で左足小指を負傷。12日にも精密検査を受ける。

スポニチ

▼神戸「初の勝ち点」2年ぶりJ1…難敵相手にドロー
神戸に明るい光が差した。結果としては10人の相手に追いつくのがやっとの1ー1。しかし、リーグ戦で4戦全敗の難敵を相手に、初めて勝ち点も挙げた。「できれば勝ち点3を取りたかったけど、今日の内容は非常によかった。次の試合につながっていく」。MF三浦が納得の表情を浮かべると、DF北本も「2試合を通じて課題をクリアできた」と手応えを口にした。
2年ぶりのJ1にテンション最高潮のサポーターに背中を押され、立ち上がりから攻勢をかけた。スピードある相手の2トップをきっちり押さえ、球際の攻防でも当たり負けしない。ケガが癒えたFW大久保嘉も、2トップに入って元気な姿をスタンドに披露した。「5回ぐらいしか触っていない」と自ら話すように連係不足もあってシュート3本に終わったが、「今日はチームとしてよかった。集中力もあってよかった」と笑顔をのぞかせた。
心配なのは両足を痛めたアツ主将の状態ぐらい。焦る必要はない。勝ち点は後からついてくるはずだ。

▼三木谷オーナー「可能性感じた」
観戦に訪れた三木谷会長も笑顔でスタジアムを後にした。この日は42歳の誕生日とあって、試合前にサポーターからハッピーバースデーの歌を贈られると「うれしい。感激しました」と感無量。途中出場のFWレアンドロが同点に追いつく劇的な展開にも「レアンドロやほかの選手にも可能性を感じた。おもしろいね。今までとは違う」と興奮気味だった。

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