神戸新聞(夕刊)
▼再起を懸け古巣に復帰 岸田裕樹 YKKAP→J1神戸
Jリーグ1部(J1)神戸に再起を懸ける選手がいる。JFLのYKK AP(富山県)から加入した伊丹市出身のFW岸田裕樹(25)。2004年に関学大から神戸に入団したが、出場機会がないまま1年で戦力外通告を受けてJFLへ移籍。そこでの活躍が認められて3季ぶりに神戸への復帰が決まった。「自分が頑張ることがYKKへの恩返しになる」と意気込んでいる。
YKK APへ加入してすぐ、楚輪博監督から「早くJに戻れるように頑張れ」と声を掛けられた。スピードを生かした突破で1年目から存在感を示して新人王を獲得。昨季は31試合に出場して20得点と結果を残した。
復帰のきっかけは、神戸と対戦した昨年10月の天皇杯3回戦だった。1-1から勝ち越しのゴールを決め、格上チームを4-2で破る“金星”に大きく貢献した。和田昌裕強化部長は「彼のスピードにきりきり舞いさせられた。頑張っていると知っていたけど、あの試合で獲得を決めた」と話す。
一度は戦力外になったチーム。自身に抵抗がなかったとはいえない。ただ、「チャンスはそうない。どのチームでやるかではなく、どのステージでやるかが大事」と決断した。
プロ1年目は「大卒は即戦力としてみられ、焦りがあった」と振り返る。2度目の挑戦は「気持ちを充実させて自分のペースをつくっていきたい」と自然体を強調する。もちろん、「遠慮はしない。特徴を出していきたい」とレギュラー争いに加わるつもりだ。
急ぎすぎず、周りに惑わされず、今度は一歩ずつ踏みしめていく。
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