神戸新聞
▼敵地へ気持ち新た J2神戸軽めの調整
Jリーグ2部(J2)神戸は入れ替え戦から一夜明けた7日、神戸市西区のいぶきの森球技場で軽めの調整を行った。9日の第2戦へ向け、松田監督は「コンディションの回復と精神面をうまくコントロールしたい」と話した。
練習前には、約1時間のミーティングで前日の試合を分析した。第1戦に先発した選手たちはランニングやストレッチで体をほぐし、それ以外の選手はボール回しや5対5のミニゲームなどで汗を流した。初戦を無失点の引き分けで終え、柳川は「福岡にいいイメージができた」と手応えを得た様子だった。
第2戦は出場停止だった三浦が戻ってくることもあり、「アツ(三浦)もほかの選手の頑張りに触発されただろうし、いい状況になる」と指揮官。その三浦は「スタンドからみてあのポジションに入ったらどうしようとかいろいろ考えた」。PK練習もし、「油断はできない。力を出し尽くせばいい結果が出せる」と力を込めた。
ニッカン
▼神戸三浦、必殺ブレ球でJ1復帰導く
帰ってきた主将の「必殺FK」が、神戸をJ1復帰に導く。J2神戸は7日、9日の福岡との入れ替え戦第2戦(博多球)に向けて練習を開始した。第1戦は0-0のスコアレスドロー。出場停止だったFW三浦淳宏主将(32)は、歯がゆい思いで見守った。だが、第2戦は満を持して東上。得意の「ブレ球」FKでのゴールを誓った。
早くも本番モードだ。「ごめん、撮らないで」。練習後に居残りでPK練習を始めたFW三浦主将は、右手でカメラマンを制した。見守る報道陣にも「万が一(PK戦になること)もある。どっちに蹴ったか言っちゃダメだよ」とくぎを刺した上で、蹴った5本すべてをゴールに突き刺した。
出場停止明けの主将が神戸昇格の鍵を握る。前日の第1戦を0-0で終えたことで、第2戦で1点でも取れば引き分けでも昇格が決まる。注目のFKに関しても「チャンスは出てくるから、しっかりモノにしたい」。J1での直接FK15ゴールは歴代最多。J2の今季もチームトップの15得点のうち、FKで6得点を挙げている。
特に自信を持つのが、自ら「ブレ球」と呼ぶFKだ。ボールに回転をかけず、野球のナックルのように不規則に変化させる魔球。今でこそ名古屋MF本田らが有名になったが、元祖は三浦だ。01年ごろから試合で使い始め、当時は「世界で自分にしか蹴れない」と自負していた。
今年10月には魔球の謎を解くため、NHKが特番の撮影に訪れた。秒間5000コマの超ハイスピードカメラを持ち込んで解析した結果、ボールは左右に5センチずつブレながら飛んでいたという。だから軌道の予測がつかない。9月の鳥栖戦では約35メートルもの距離から「ブレ球」を決めたが、相手GKは1歩も動けなかった。
第1戦は出場停止。歯がゆい思いでスタンドから見守った。そして、運命の第2戦。「本当に最後の試合。勝ってJ1に復帰する」。頼れる主将の右足が、J1への壁を打ち砕く。
▼福岡がFK戦を制してJ1残留狙う
今季4勝しているホームで入れ替え戦第2戦(9日・博多球)を残す福岡が、セットプレー戦を制してJ1残留を勝ち取る。0-0で引き分けたアウエー第1戦から一夜明けた7日、雁の巣球技場(福岡市東区)でのコンディション調整を見守った川勝良一監督(48)は「キッカーを含めて明日(8日)練習に臨みたい」と、セットプレーの修正を示唆した。
今季の苦戦を象徴するセットプレーで最後に笑う。今季56失点中、FK、CKでの直接シュート並びにアシストで失った点は11。逆にリーグ最少の32得点中、CK、FKからの直接ゴール、あるいはアシストは1本もない。足に違和感のあるキッカーMF古賀は「第2戦も蹴るか、どうか分からない」という状況だ。
第1戦で古賀の代役を務めたDFアレックスは、FKから強烈なシュートも放ったが、右キッカーのMF久藤との呼吸が、やや合わない場面もあった。それでも、雨の中で調整を終えたアレックスは「大丈夫。(8日に)トレーニングするよ」と微調整に乗り出す。
守りではセットプレーは要注意になる。第2戦は神戸の絶対的キッカー三浦が復帰。ペナルティーエリア付近でのファウルは避けたい。昨年神戸に在籍したMF薮田は「(三浦のキックは)ボールが速く落ちるので、味方の選手も合わせづらい」と指摘するだけに、FKを与えても三浦が直接ゴールが狙えない距離にとどめたいところだ。決戦の9日は雨予報。勝負を分けかねないセットプレーでの攻守両面での集中力を高め残留の道を切り開く。
▼福岡川勝監督が「優位」を強調
福岡の川勝監督が、第1戦スコアレスドローの結果が、神戸より有利であることを強調した。今回から導入されたアウエーゴール方式により、第2戦で1点以上の引き分けなら降格。アウエーで積極的に得点を狙いにいかなかったことを報道陣から問われたが「ヨーロッパでは、アウエーの引き分けは御の字。むしろ、向こうは(神戸)ホームで勝てなかった」と強調。ホームアドバンテージのある第2戦での決着に自信を見せた。
スポニチ
▼神戸・三浦淳が2年ぶりJ1昇格へイレブン引っ張る
アツがJ1へ昇格させる!入れ替え戦第1戦を0-0のドローに持ち込んだJ2神戸は7日、ミーティングと練習を行いアウエーの第2戦(9日)に備えた。出場停止で第1戦には不在だった主将のFW三浦淳宏(32)はミーティングでは指南役を務め、タイスコアを見越したPK練習にもトライ。心身ともに神戸を引っ張る主将は万全を期してその日に臨む。
ああ、アツがいれば…。第1戦は大黒柱の不在を嘆く声が聞こえてきそうなスコアレスドローだったが、もう心配はいらない。チームの得点王(15得点)、三浦は「先に失点すると厳しいのでしっかり守って得点を狙っていきます」と先制点奪取を明言した。
出場停止だった前夜(6日)の戦いは歯がゆさと同時に、収穫も与えてくれた。プレースキックを務める自身のイメージトレーニングはもちろん、「久しぶりに上(スタンド)から見て修正点が分かった。たまに上から見るのもいいかな」と軽口をたたくほど、課題が見えた。「プレッシャーが強いという意識が強すぎてボールをつないだ方がいい時もけっていた」
この日の1時間に及んだミーティングでは“スカウティング”の成果を報告。出場停止のメリットをチームに還元した。
サブ組と一緒に汗を流した練習では、ミニゲームで体を動かし、最後は延長戦でも決着がつかない場合を想定してPKも蹴った。準備にぬかりはない。
松田監督いわく「最低限の結果」を得て迎える第2戦。「勝ってJ1復帰が僕らの最大の目標。全部出し尽くせば結果が出てくると思う」。図らずも左足首痛など満身創痍(そうい)の体を休めたのも大きい。主将がゴールを決めれば10勝2敗1分けと高い勝率を誇る。アツの一蹴りが神戸を2年ぶりのJ1へ誘(いざな)う。
