神戸新聞
▼神戸 苦渋の無得点 無失点、次戦につなぐ
ホームでスコアレスドロー。勝ちきれなかったことは悔やまれるが、最低限の結果は手にした。松田監督は「結果が出ればよかったが、勝っていたときのリズムを取り戻したのが大きい」と及第点を与えた。
瀬戸際に立って覚悟を決めた神戸には、リーグ終盤にはなかった「挑む姿勢」が攻守に現れた。「ボールを受けたら仕掛けていこうと思った」と茂木。朴康造とともに両サイドからドリブルで切り込み、遠藤、田中のボランチは中盤で激しく当たった。若いDFラインも落ち着いてはね返し、「無失点」というゲームプランを遂行。坪内は「負けても、もう1年J2でやるだけ。開き直ってできた」と言う。
後半、決定機の数は神戸の方が多かった。同13分、近藤がゴールネットを揺らしたが、オフサイド。同16分には茂木がドリブルから相手DFを振り切りシュートを放ったが、GKの好セーブにあった。あとは、ゴールを決めるだけだ。
J1のチーム相手にひけはとらなかった。「J2の試合より中盤でプレッシャーがなかった」と朴康造。アウエーの次戦は、主将の三浦が帰ってくる。すべてが決まる第2戦の前に、神戸は自信を回復した。
▼主将代役の北本が鼓舞
累積警告で2試合欠場した北本が右サイドバックで先発出場。欠場した三浦主将に代わってキャプテンマークも巻いて味方を鼓舞し、6試合ぶりの無失点に貢献した。
2試合とも引き分けると、アウエーゴール数の多いチームが勝利する。北本は「(失点を)ゼロで抑えることが大事」と、前半は攻め上がりを自重。後半は機を見た攻め上がりでウイング朴康造をフォローする一方、相手のサイド攻撃にも粘り強い守備で対応した。
欠場中、チームは勝利に見放された。北本には「ミスを恐れているように見受けられた」という。「きょうは挑戦者の気持ちがプレーに出た。次もポジティブにいく」と自らにも言い聞かせるように話した。
デイリー
▼次戦アツ復帰!神戸 前向きドロー
チームの精神的支柱・三浦を欠きながら、最低限の結果は残した。J2リーグ終盤は6試合連続白星なしだったが、失速を招いた不安定な守備は改善された。三浦に代わってキャプテンマークを巻いたDF北本は「プラスに考えています」。失っていた自信を取り戻した。
アウエーゴールが適用される入れ替え戦で、ホームでの失点は許されない。松田監督が選んだのは慎重策だった。両サイドバックは攻撃参加を自重し、福岡の攻撃を跳ね返した。リーグ最終節の仙台戦で失点につながるミスをしたGK荻も、後半31分にファインセーブ。チーム一丸で福岡の攻撃を跳ね返した。
3日にペドロコーチから松田監督に現場の指揮権が移された。安達社長兼GMは「ペドロは選手よりナーバスになっていた」と指揮官交代を説明する。技術、戦術面よりも精神面の充実を重視した松田監督の下、土壇場で開き直った。
「全力を尽くしてJ1に上がれなかったら、自分たちに力がなかったということだ」。松田監督は試合前、イレブンを集めた。「自分たちは挑戦者ですから」と河本。リーグ終盤で神戸を苦しめたJ1昇格の重圧は消えていた。
第2戦は三浦主将が帰ってくる。今季チーム最多の15得点を挙げ、6本の直接FKを決めた背番号17の力を、チーム全員が待ち望んでいる。「自分に期待されているのはある。応えないといけない」。3日後の福岡決戦。勝って神戸で待つサポーターにJ1昇格を報告する。
ニッカン
▼神戸昇格へ前進ドロー!
神戸がJ1復帰へ半歩前進した。ホームで福岡を攻め切れずスコアレスドローに終わったものの、大黒柱のFW三浦淳宏主将(32)を欠く中で互角以上の戦いを演じた。相手にアウエーゴールを許さず、最低限の結果は残した。完封はリーグ戦を通じて6戦ぶりで、守備陣も復調気配は十分だ。泣いても笑っても残り1試合。9日、アウエーの第2戦で、点を取り、勝って、待望の昇格を果たす。
90分間戦い抜いたイレブンを、松田監督は握手で迎えた。スコアボードの数字は0-0。ホームで勝利は逃がしたが「最低限の結果は残した」。出場停止でDF三浦主将を欠きながら、リーグ戦を通じて6戦ぶりの完封に手ごたえをにじませた。
J1にふさわしい試合内容だった。序盤からサイド攻撃を中心に仕掛け、何度も決定機をつくった。ただ、攻めきれなかった。前半9分にはFW朴の右クロスに、FW近藤が右足ボレーで合わせてゴールネットを揺らしたが、判定はオフサイド。後半16分にはFW茂木の左から放ったミドルシュートが、相手GKにはじかれた。近藤は「決めていれば次が楽だったのに」と悔やんだ。
ピッチに立てなかった三浦も「魂」を託した。試合前にはロッカールームを訪れ、ゲキを飛ばした。「全力でやって勝てなければ、ウチに力がないということ。あとは、頼む」。あえて熱い言葉は選ばず、平均年齢23歳の若い11人をリラックスさせることに努めた。ハーフタイムには代役で左FWを務めた茂木に「相手のプレスが甘い。どんどん仕掛けていけ」とアドバイスを送った。スタンドでもどかしい思いで見つめながら、自分にできることはすべてやった。
いよいよ9日、アウエー博多で最終決戦を迎える。松田監督は「まだ仕事は終わってない」と慎重な姿勢を崩さなかったが、敵地で1点でも取れば、仮に引き分けても昇格が決まる。そして何より、大黒柱の三浦が戻ってくる。「終了の笛がなった途端『次は自分の出番だ』って身が引き締まる思いだった。一番大事なのは次だから」。今度こそ、J1の座をつかみとる。
▼神戸荻、汚名を返上だ
神戸GK荻が福岡にアウエーゴールを許さず、汚名を返上した。J2最終戦の仙台戦でボール処理を誤り、痛恨の先制点を献上。自動昇格を逃しただけに「責任を感じていた」と悲壮な決意で臨んでいた。後半31分、福岡アレックスのFKにも好セーブを見せて、完封。「絶対に失点しないように、ミスに気をつけた」と納得の表情だった。
スポニチ
▼J2神戸、ドローも「望みつなぐ0封」 入れ替え戦1R
J1復帰へ、神戸が第一関門を突破した。引き分けに持ち込んだだけではない。福岡にアウエーゴールを与えず、1万2000人のサポーターは温かい拍手を送った。
松田監督は最終節翌日の3日に休養という名の“更迭”となったペドロコーチとがっちり抱擁。「リーグ戦終盤、自信をなくしていたが、若い選手がハツラツとプレーしてくれたのが一番の収穫。最低限の結果は得たかな」。言葉を選びながらも、合格点の評価を与えた。
前半は互いに様子を見る腹の探り合いとなる。ただこれも、神戸にとっては想定内。後半は出場停止のFW三浦主将の抜けた穴を感じさせないほど、FW3選手が攻めた。13分にFW朴からFW近藤にスルーパスが通りゴールを揺らしたが、オフサイド。16分にはFW茂木がペナルティーエリア左隅から果敢にシュートを放った。惜しくも外れたが、福岡DFを慌てさせるには十分だった。守備陣も3試合ぶりに復帰したDF北本を中心に見事な連係でゴールを死守。「しっかりゼロで抑えたこと。次に向けて良かった」と北本は笑顔を見せた。
自動昇格を目前にしながら10月27日から3敗3分けの足踏みで自滅した。しかし、後のない入れ替え戦で神戸イレブンは目を覚ました。「僕が点を取っていれば勝てた。次はきっちり決める」と近藤が言えば、朴も「先制点がカギになる」。
J2へ降格した昨年。“男気残留”を決めた三浦主将も言う。「それなりの決意で残りましたから、何とか結果を出したい」。泣いても笑っても9日が最終戦。J1へ通じる扉は自分たちの力でこじ開ける。
▼茂木、手応えあり
神戸は出場停止の三浦に代わり、茂木が3トップの左に入った。得意のドリブル突破から何度か好機をつくり「自分の間合いでプレーできた」と茂木手応えあり
話した。ハーフタイムに三浦から「プレスが甘いから、どんどんシュートできる」と指示を受けたという。その通りに後半はシュートも狙った。茂木は「中盤もJ2よりガツガツ来るわけじゃなかった」と頼もしかった。
