神戸新聞
▼神戸試練 流れつかめず連敗、3位転落
第2クール以降、順調に勝ち点を重ねてきた神戸に試練が訪れた。4月1日以来、2度目の連敗で首位陥落。ここ3試合は勝ち星がない。選手たちは「気持ちを切り替えるしかない」と声をそろえた。
ベテランの選手がそろう横浜FCの老かいさに、ゲームをコントロールされた。神戸の強みである右サイドの朴康造を封じられ、左の三浦も流れの中では決定的な仕事をさせてもらえなかった。一方、失点はともに左サイドのクロスからで、DFの対応が遅れた。
思うようにリズムをつくれず、「無理やり攻めにいった結果、バタバタした」(田中)。人数をかけられた守備を崩しきれず、相手の露骨な時間稼ぎは神戸をさらにいらだたせた。松田監督は「時間が残っているのに、常に終了間際のようなプレーになってしまった」と悔やんだ。
残り3試合。自力での自動昇格は消滅した。だが、コーチとしてベンチ入りしたバクスター前監督は「すべてが終わったわけではない。ほかのチームがつまずけば、すぐ後ろに神戸はいる」と言った。追われる苦しみを味わった神戸。今度はプレッシャーをかける番だ。
▼三浦一閃 劇的FK
三浦が芸術的なFKをねじ込んだ。1点を追う後半10分、左サイドのペナルティーエリア横で右足を一閃(いっせん)。ボールは左に曲がりながら放物線を描き、GKの手の先をかすめてゴール右角に吸い込まれた。
角度はあまりなかったが、三浦にとっては「けっこう好きな場所」。最初は味方に合わせるつもりがゴール前の敵の数があまりに多く「しょうがなしに狙ったのが、よかった」。直接FKの得点は今季6点目だった。
痛い連敗も「もう気持ちは切り替えている」と三浦。試合後、ピッチに倒れこんだ選手には「立て」としかりつけた。「僕は絶対に(J1に)上がれると信じている。選手が下を向いてはいけない」と語気を強めた。
ニッカン
▼神戸3位転落…天王山まさかの連敗
神戸が首位から3位に転落し、J1復帰への正念場を迎えた。2位の横浜FCとの首位攻防戦に1-2で敗れ、前節柏戦に続き天王山2連戦でまさかの連敗。6試合ぶりに観戦に訪れた三木谷浩史会長(41)の声援も実らなかった。勝てば次節23日にも昇格が決定するはずだったが、自力自動昇格が消滅。3位以内は確保したが、残り3戦で一転して窮地に追い込まれた。横浜FCが首位、柏が2位にそれぞれ浮上した。
試合終了後のピッチには「終戦」の雰囲気すら漂いかけていた。主審の笛が鳴ると、神戸イレブンが次々と芝の上にへたり込む。「まだ終わってない。立て!」。FW三浦主将が必死で声を掛けた。
2位横浜FCとの負けられない大一番だった。勝てば次節23日にも昇格が決まっていた。長女の病気のためチームを離れていたバクスター前監督が今回からコーチとして復帰。三木谷会長も6試合ぶりに観戦に訪れるほど、熱が入っていた。それが暗転…。今季観戦5試合で1勝1分け3敗となった同会長は「来ない方がよかったかな」と苦笑いした。
気負いが硬さにつながり、本来のプレーができなかった。左の三浦、右のFW朴を中心とする両サイドの攻撃を封じられ、攻めの形がつくれない。逆に右サイドを崩されて前半35分に先制を許す。何とか後半10分に三浦の芸術的FKで追いついたが、同25分に再び右サイドからのクロスで決勝点を許した。復帰戦を飾れなかったバクスター・コーチは「できるはずのプレーができなかった。選手がナーバスだった」と悔やんだ。
前節柏戦に続き、昇格を争うライバルに連敗。4位鳥栖が敗れて3位以内は確定したが首位から3位まで転落し、自力での自動昇格は消滅した。それでも、落ち込むにはまだ早い。試合後、三木谷会長は三浦や朴ら主力選手をVIPルームに招き「3連勝、頼むぞ」と手を握って激励した。三浦主将も「もう切り替えている。追っかけるしかない。僕は絶対に(J1へ)上がれると信じてるから」と吹っ切れた表情を浮かべた。入れ替え戦よりすっきりJ復帰へ、残りは3戦。下を向いている暇はない。
スポニチ
▼J2神戸、昇格かけ横浜FCと直接対決“痛恨黒星”
悪夢のシナリオを受け入れる術がない。終了の瞬間、神戸イレブンがその場に崩れ落ちた。柏、横浜FCと続いたホームの直接対決2連戦で、まさかの連敗。3位以内が確定した事実も、何の慰めにならない。3位転落の結果だけが重くのしかかった。
「正直、悔しいですね。上のチームと戦うプレッシャーはなかったけど。J2の戦いは長くて、厳しいです」
後半10分に得意のFKで同点に導いた三浦主将も、思わず天を仰ぐ。首位で迎えた大一番。バクスター前監督のベンチ入りが認められ、スタンドには三木谷会長がホームでは今年4月以来、約7カ月ぶりに観戦に訪れた。舞台は整っても、肝心の役者が1万5千人を超えるスタンドの期待に応えるパフォーマンスを見せられない。イエローが8枚飛び交った乱戦は、完全に相手のペースだった。
「結果はともかく、相手に2点目を許した後のプレーには、とても失望している」
ベンチで事実上、采配をふるったバクスター・コーチも怒りの色を隠さない。残り3試合で、上位2チームとの対戦ゼロは「自力V」消滅を意味する。「とにかく、残りは全部勝つ」と三浦。1年で戻る公約を果たすために、もう足踏みは許されない。
