神戸新聞
▼神戸まさか引き分け 最終節勝利で自動昇格決定
喜びは一瞬だった。神戸が田中のゴールで試合をひっくり返した直後のロスタイム。湘南に大きな展開でパスを回されると、数的不利の神戸はボールについていけなかった。最後は加藤に同点弾を浴び、ホーム最終戦は下位に低迷するチームにドローに持ち込まれた。
前半は、「ボールがキープできなかった」と三浦。相手にパスを回され、神戸はロングボールが増えた。落ち着かないまま同36分、右サイドを崩されてアジエルのミドルシュートが突き刺さった。
後半に投入した平瀬とガブリエルが起爆剤になり、少しずつ息を吹き返すと栗原のヘディングで同点。だが、ムードが高まった矢先に有村、河本が立て続けに2枚目の警告をもらって退場。一度は逆転したが、9人になった代償は大きかった。
けが人に累積警告。最終ラインは大きく入れ替わる。ここ5試合は重圧に耐え切れず、取れた勝ち点はたったの3点。苦しい状況に変わりはないが、それでも自力での自動昇格の可能性が残っている。吹っ切るように丹羽は言った。「次も後半みたいな試合をしたら勝てる」。最終節の仙台で、勝てばJ1復帰が決まる。
▼田中、果敢な攻め
1-1の同点ながら、味方は2人の退場者を出し、たった9人。圧倒的に不利な状況で、MF田中が一時は勝ち越しとなるゴールを決めた。
田中はボランチ。だが「勝ちたかった。それに前で球を奪えば、味方DFが楽になる」と危険を冒して前に出た。後半44分、敵陣ペナルティーエリア右でスローインを受け、相手をかわしながら中央へドリブル。ゴール正面まで運ぶと、左足で左隅にたたき込んだ。
痛恨の失点はその直後。「コミュニケーションが取れていなかった。防げた失点」と田中は唇をかんだ。「今日の試合にはけじめをつけ、気持ちを一つにしたい」と正念場へ闘志をたぎらせた。
デイリー
▼勝ち越し一瞬…神戸 悪夢のドロー
J2第51節(26日)。2位神戸がホーム最終戦で痛恨のドローだ。2人の退場者を出しながら、後半ロスタイムにMF田中が勝ち越しゴールを奪った。だが直後に湘南・加藤に同点弾を決められた。得失点差で3位柏を大きく上回っているため、勝てば自動昇格に大きく近づくはずだった。
柏との勝ち点差は「1」。最終節の仙台戦(12月2日、仙台)に勝てば昇格が決まる。主将のFW三浦は「自分の体がどうなろうとも、全力で戦って必ずJ1に復帰したい」と闘志を燃やした。
前監督のバクスター・コーチはセレモニーで「私と私の家族はヴィッセル神戸のサポーターを絶対に忘れない」と日本語であいさつ。最終戦でベンチ入りするかどうかは、27日に決まる。
ニッカン
▼神戸総力戦ドロー!自動昇格へ前進
神戸が総力戦のドローで自動昇格へ半歩前進した。喜びはつかの間だった。1-1の後半ロスタイム、2人退場者を出し9人の状況から、MF田中が1人で持ち込んで左隅へ勝ち越しゴール。「リスクを冒しても勝ちたかった」。しかし、数的不利から直後に同点弾を許して力尽きた。
5試合連続勝ち星なし。柏の敗戦で次節仙台との最終戦に勝てば自動昇格が決まるが、負傷や出場停止でトーメ、北本、河本、有村のDF4人を欠く守備陣は非常事態だ。FW三浦主将は「自分たちの体がどうなろうと、何が何でも勝ちにいく」。今週中には選手たちで「決起集会」を開く。最後の大一番へ向けてチーム一丸で臨むしかない。
スポニチ
▼J2神戸ドローも貴重な勝ち点1…J1復帰に王手
最後の最後で勝利を逃しても、大目標に前進した。後半44分にリードを奪いながら、ロスタイムに痛恨の同点弾。イレブンは肩を落としたが、貴重な勝ち点1を積み上げた。悪夢の逆転負けを喫した3位・柏をわずかにリードし、神戸がJ1復帰に王手をかけた。
「みんな大事な試合だってわかっていた。退場者を2人出した中で、引き分けに終われたのは良かった」
勝ち越しゴールを決めたMF田中の言葉通り、苦しい展開だった。前半から湘南にボールをキープされ波に乗れず、36分に先制を許した。後半27分にMF栗原のゴールで追いついたが、1分後にDF有村、8分後にDF河本が退場。勝利目前の終了間際に集中力が切れたのも、仕方がなかった。
最終節(12月2日)、勝てば柏の結果にかかわらず昇格が決定する。ホーム最終戦後のセレモニーで、FW三浦主将が力を込めた。「サッカー人生をかけて、J1に復帰したい」。最終決戦の地は杜の都、仙台。クラブ総帥・三木谷会長がオーナーを務めるプロ野球・楽天の本拠で、歓喜の瞬間が待っている。
