神戸新聞
▼滝川第二高・黒田監督 来季からV神戸の育成部長に
Jリーグ2部(J2)ヴィッセル神戸は5日、滝川第二高(神戸市西区春日台6)サッカー部の黒田和生監督(57)が2007年4月から育成部長に就任する、と発表した。黒田監督は07年3月で同校を退職する予定という。
黒田監督は1984年、滝川第二高サッカー部コーチに就任。翌年に監督になり、全国高校総体に17回、全国高校選手権に13回導いた。現日本代表の加地亮(ガンバ大阪)、元韓国代表の朴康造(ヴィッセル神戸)ら、計28人のJリーガーを育て上げた。
2000年には、Jリーグの監督資格となる日本サッカー協会S級ライセンスも取得している。
黒田監督は「ヴィッセル神戸の地域密着のコンセプトに賛同し、微力ながら参加していきたい」と話している。
▼名将「地元に恩返し」
滝川第二高サッカー部の黒田監督が来季から、Jリーグ神戸の育成部長に就任する。高校サッカー界の名将は、プロ選手育成部門に転身する理由について、「今ならまだ新しいことにチャレンジできる気力と体力があるから」と話した。さらに、「(長く居ることで)滝二がマンネリ化しても困る」と明かした。
指導者として人間教育に重きを置いてきた。選手個人には伸び伸びとプレーさせ、相手がもう一度試合をしたいと思うようなチームづくりを目指した。創部当時からのモットーは「ひるまず、おごらず、はつらつと」。8月末に選手と父母に報告したときには、「人間が大きくなればサッカーも大きくなる」と話したという。
「今までは学校のために頑張ってきたが、エリアを広げて兵庫、神戸のために頑張りたい」と語る黒田監督。兵庫サッカー界の発展のためには、地元プロチームの隆盛が欠かせないという思いがあるのだろう。「ヴィッセルをもっと応援されるチームにしたいし、国際的に通用する選手を育てたい」。サッカーを愛する指導者は、新たな挑戦の道を選んだ。
▼発掘育成の推進に期待 安達社長
J2神戸の安達社長は、ゼネラルマネジャーとして復帰した昨年から、滝川第二高の黒田監督に育成部長就任を要請していたという。黒田監督の豊富なユース年代の指導経験と手腕を求めた。安達社長は、育成部コーチの指導、中学、高校指導者とのパイプを生かしたスカウト活動のほか、兵庫県内の地域サッカー協会との協調などを挙げ、「発掘育成型を目指すクラブの総指揮官になってもらいたい」と期待を込めた。
ニッカン
▼J2神戸が高校サッカーの名将招へいへ
J2神戸は5日、高校サッカーの強豪・滝川二(兵庫)の黒田和生監督(57)が07年4月1日付けで育成部長に就任すると発表した。同職は和田強化部長が兼任していたが、黒田監督が今年度限りで23年間指揮した同高を勇退し、下部組織の育成にあたる。黒田監督は「神戸の地域に密着した育成・発展型というコンセプトに賛同し、いいクラブになるよう微力ながら参加していきたい」とコメントを発表した。
黒田監督は、84年から滝川二を指導し、全国高校サッカー選手権に13回出場。日本代表DF加地、京都FW林、神戸MF朴ら多数のJリーガーを輩出してきた。黒田監督はすでに8月30日に選手へ、今月3日には保護者へのあいさつを済ませている。「違う分野でもうひと踏ん張りしたい」とアマからプロの舞台に移すことを決めた。関西ではG大阪に押され気味だった下部組織の充実に向け、大きな追い風になりそうだ。
デイリー
▼元神戸監督・バクスター氏離日
長女を看病するためJ2神戸の監督を退任したスチュアート・バクスター氏(53)が5日、自宅のあるスウェーデンに帰国した。早朝にもかかわらず伊丹空港に集まった約40人のサポーターと握手をし「また後で」と、しばしの別れを惜しんだ。
4日に神戸市西区のクラブハウスを訪れ、選手たちに退任のあいさつをした。書籍から学んだという仏教の教えを引用して「正しい方向を向いていれば正しく進める」と激励。異文化の勉強に熱心なバクスター氏らしい“最後の授業”だった。
帰国後はスウェーデンリーグ・ヘルシンボリの監督就任が濃厚だが、長女が回復すれば11月以降の再来日を望んでいる。「精神的に強く、言い訳しないで戦ってほしい」と教え子たちへのメッセージを残し、名将がひとまず日本を去った。
