デイリー
▼J1ヘ…ヴィッセルも復興だ
J2神戸の選手とスタッフ41人が17日、練習前に阪神・淡路大震災の犠牲者に向けて黙とうを捧げた。小雪が舞う、神戸市西区のいぶきの森球技場で、バクスター監督(52)が「震災の犠牲者に黙とうをします」と号令。全員が円陣を組み約1分間、哀悼の意を表すと同時に、J2からJ1への“復興”も誓った。
神戸にとっては特別な日。直接、大震災を経験していなくても強い思いが沸き上がった。練習前の黙とうを終えると、DF三浦淳宏主将が「復興と同じようにJ1に上がれれば」と、かみしめるように話した。
チームの中でただ1人、震災を体験したバクスター監督にとってはなおさらだ。11年前の1月17日、神戸がクラブ発足後、初めての練習を行う予定だった日に震災に見舞われた。就任1年目に、いきなり出鼻をくじかれた。「サッカーをする雰囲気を作るのが難しかった」と、感慨深い表情で振り返る。
その後は練習場を確保することさえ苦労した。岡山・倉敷市で2月に始動。4月に神戸での練習を再開した後も、9月まで県内を転々とする“ジプシー生活”が続いたが「サッカーをさせてもらえることに責任を感じた。あきらめない姿勢を示さなければならなかった」。逆境の中で強くなれたことも事実だった。
最悪の状況から立ち上がった神戸は、95年はJFLを18勝12敗の6位で終えた。だが、翌96年には25勝5敗の2位でJリーグに昇格。震災のダメージが残る神戸市民を勇気付けた。
「あの時と今年の状況は同じ。私たちは戦わなければならない」と、新指揮官。J2からJ1へ―。11年前の苦難を知る監督に率いられたチームが、今度は神戸の街から勇気をもらった。
▼V神戸アツ主将 やる気十分
別メニューを続ける神戸の三浦が、2月上旬の全体練習合流を希望した。この日は黙とうに参加した後、室内で練習。「まずアキレス腱痛を治してから」と完全な状態で、主将としてチームを引っ張る考えを話した。メディカルスタッフと相談し、来週には細かな復帰スケジュールを決める。
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